魔法とスキルのお勉強ですわ(前編)
すみません。遅くなりました。
そして、一つに収まりませんでした。
一人づつ一通り攻撃を終え、それぞれの方向性が見えてきた。四人は再び集合し、丸くなって座った。ククリナだけ、何故か椅子に座っている。
「さー。皆の大体のスタイルや能力は分かったね。リリーネはチームのサポート役として、アイテム管理やステータス管理に重点を置く事。武器もあとで買いに行こうね。トロアは。。まぁ、あたしおんなじ前衛タイプだから特に言うことなし。それで…ククリナなんだけど、どうする?」
「ん?どうすると言いますとなんですの?」
「えーとね。ククリナは何でも好きなように出来るから、剣などの接近戦に特化するか、魔法とかで遠距離からを主体にするかとかね。後は全部とか。まぁでも、いずれは全部になると思うから、この場合は最初はなにからやりたい?という事かな」
「あら!私なんでもできますの??」
「うん。そうだね。」
「将来的的なイメージだけど、私とトロアが前衛で1番後ろにリリーネ。その間にククリナがいて、その時々の状況に応じて前行ったり、後ろに行ったりする感じかな。」
そもそも、ククリナが強すぎる為作戦とかは無縁であるがは、状況判断能力はまた別であるし、分断されたらまた状況が変わる。故に各個人の能力の把握と戦力向上はとても大切だ。
「なるほど。分かりましたわ。私の力で皆を包み込みますね。だから、三人は安心して戦って下さいませ。」
「それで、ククリナ。魔法の事はどこまで理解してる?」
「そうですね。基本はイメージする事。そして、そのイメージを魔法で具現化するという事かしら。」
「うん。そんな感じで大丈夫だと思う。因みに使える魔法はなにかある?」
「えーと。使った事があるのは、錬金魔法ですわ。ウモウフトンを作りましたの。」
「おおー。錬金魔法使えるんだぁ。すごーい。錬金魔法使える人少ないんだよ。へぇー。でも、ウモウフトンってなぁに??」
錬金魔法は魔力を大量に使う事と、その魔力の調整が難しい為使うのが難しい。その為、特に戦闘中に使うのはあまり好まれない。隙が多くなるからだ。というか、ミリアはウモウフトンに食いついた。
「ウモウフトンは寝る時に使う布団の事ですわ。とってもフワフワで気持ちいいんですよ。ねっ、トロア、リリーネ。」
「へぇーーそうなんだ。ってか、トロア達は使ったことあるの?」
「はい。私が宿屋の二人の布団をウモウフトンにして差し上げましたわ。」
「えっ!!そうなの?!いいなーーー。」
ぷぅっと膨れるミリア。
「あら、ミリアも使いたいなら、作って差し上げますわよ。」
「ほんと!!じゃあ、あたしもそこで寝る!!絶対!」
「ウフフ。」
ミリアはニンマリ顔で、ニヤニヤだ。
三人の視線を感じたミリアはバツが悪そうに咳払いをする。
「コホン。それで、他には何の魔法ができるの?」
「いえ、それだけですわ。まだ試したこともありません。」
「えっ。そうなの。んーーー。なら、基本形の火、水、土、風の基本からやってみようか。」
「わかりましたわ。じゃあ、順番にやってみますね。」
そうして、順番に練習するククリナ。
トロアも素振りや、なかったメガタートルを倒し。
リリーネは傷を負ったトロアを相手に治癒魔法の練習をしている。
「ふぅ。それぞれの魔法を出す事は特に問題ありませんわね。でも、せっかく魔法を練習するのですから、もっと大技をやってみたいですわ。」
と、一人呟きながら何かのイメージを始める、ククリナ。
ミリアは先ほどまでククリナの練習を見ていたが、ひと段落ついたと、視線をトロア達に向けていてククリナから目を離していた。その中で、ククリナがイメージを完成させる。
その間、僅か1秒。
前世の記憶からゲームで使っていた魔法をイメージしたものだ。 そして、放つ。
「フレアバースト!」
目を離していたミリアが、その詠唱に反応する。「えっ」
ククリナが詠唱した魔法が具現化する。
放たれた対象は湖の真ん中に浮かんでいたメガタートルだ。その、メガタートルの目の前に青白いボール位の大きさの炎が現れる。
ミリアはもちろん、トロア達もそれに気付いてその炎に視線を向ける。
そして、皆に視線を向けられた炎は次の瞬間、一瞬にして湖全体を覆うように膨れ上がる。それとともに、辺り一面に爆風が吹き荒れる。
ミリアは両腕をクロスして衝撃に備えている。トロアは爆風に背を向けリリーネを庇うように耐えている。
「「「うううう。」」」
爆風が収まり、舞っていた土埃が晴れると驚愕の光景が広がっていた。
「な、なんだこれわ」ワナワナとしているトロア
「……………………」言葉が出ないミリア
「うわああああああ」震えが止まらないリリーネ
「あらあら、まあまあ」満足げなククリナ。
そこには、土だけが残った湖がらあった。あった?
湖の水が全て蒸発してしまったのだ。
「ちょ、ククリナ…もしかして、貴方の魔法?」
三人を代表して、ミリアが訪ねる。
「ええ。そうよ。フレアバーストというのよ。私が考えました。」
「はは。あ、そう。そうなの。」
「ククリナ様素晴らしいですね!」
「ちょ、トロア。凄いけど。。。いいのかなぁ。」
困惑してるリリーネ。ちょっと引いてる。
「まぁ、ククリナが使える魔力量を考えれば出来るけど、イメージがヤバすぎ。いったい何をイメージしたの?」
呆れ顔のミリア。
「えーと。太陽が弾けるような、感じですわ。炎の頂点といえば太陽ですもの。」
「ああ。そう。はぁー。」
「ククリナー。でも、今くらいの大きさの魔法を戦闘中に打つとわたし達も巻き込んじゃうんじゃ。。。」
「まぁ!そうですわね。リリーネの言う通りですわ。どうしましょう。困りましたわ。。」
両頬に手を当て、困るククリナ。
「いやいや、困らない。困らない。いいかいククリナ。だったらもっと小さくて、且つ攻撃力の高い魔法を放てばいいんだよ。」
「小さくて、強い魔法ですわね。」
ククリナは考えるそういう魔法はどんなのかを。
小さいといって直ぐに思いついたのは、日本にあった米粒だ。そして、強いで思いついたのは鉄砲だった。それを組み合わせてみる。
ククリナは人差し指の指先が自身から見えるように肩の辺りに立てる。肩の前で1を指で作ってるような感じだ。
そして、その指先に米粒を思い浮かべる。今回の属性は水にした。
すると、指先に水の粒が浮かび上がった。
ミリアはそれを興味深そうに見ている。
ククリナは出てきた水の中に粒をこぼさなきように、指先を腕を伸ばして指先を、前に構える。
「アクアショット!」
その詠唱と共に水の粒は弾丸のように放たれる。
見えなくなったと思った矢先、10メートルほど先にあった岩にバシュっと穴が空く。
ミリアは放たれたところしか見えなかったが、ククリナの目線を追ってそれに気づいた。
「まじかー。もーーーー。もーーーいい。わかった。もう何を見ても驚かない。ククリナは普通じゃない。考えるだけ無駄。何があっても事が大きくならないように、その都度対処する!……でも、一つだけ約束してくれないかなククリナ」
頭を抱えながら、ククリナに涙目で問う。
「あらあら、なにかしら?」
ククリナはまったく動じていない。
「ククリナが魔法を放つときの約束。。一つは、周りからの指示やお願いがあった時にそれに応じたものを使う事。それと、仲間や自分がピンチの時以外は魔法は使わずに物理攻撃のみ。どう?あ、でも支援魔法や治癒魔法は別よ。攻撃魔法のみ。」
「ええ。わかりましたわ。ミリアに教えを乞う事にしたのは私です。そのようにしますわ。それに、もう少し私も考えながら動きますわね。言いにくいのですが、つい楽しくてはしゃいでしまいましたの。オホホホホ。ごめんなさい。ミリア。」
顔を赤らめるククリナ。ククリナだって、お姫様だけど、記憶の中には前世の記憶がある。周りや状況に合わせる事は出来る。ただ、ここ何日かは自由になれた事が嬉しくて、自重を捨てていた為だ。
でも、今後はもう少し大人になろうと思うのであった。自分の能力が、とんでもなく強大だということも、その影響でどうなるのかも。伊達に一度大人になっていない。自重を取り戻せば、それらのコントロールなど些細な事だ。完全に取り戻すかはまた、別の話だが。。。。
だた、今後は少し考えて行動しようと思うククリナであった。。
「いいえ。いいよ。楽しそうなククリナを見てると好きなようにさせたくなるトロアの気持ちとか分かるもん。でも、悪い人がどう見るかはまた別だしさ。このままみんなで楽しく冒険したいし、ほんの少し気をつけてくれればいいよ。」
やっぱり好きなようにさせたくなるミリア。なんとか、理性を保つ。
「まぁ、魔法はそんな感じだね。まだ日没までには時間があるから、もう少し大丈夫?」
「もちろん、大丈夫ですわよ。」
「おけ。じゃあ、リリーネとトロアもこっちにきて。… 武器はしまっちゃっていいよ。今日はもう練習しないから、これから少し、スキルについて話そうと思って。」
続きます




