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自己紹介とかききたくねぇんだよ
「さてやっと五人揃ったね。とりあえず自己紹介でもしておこうか。僕は勇者に選ばれたこの王国の王子エルザだ」
この優男王子だったのか
寝てりゃ税金入ってくんのにわざわざ勇者なんてバカだな
バカ乙~
「ワシは剣士に選ばれたグウィンドルじゃ」
マジででかいジジイだな。2mくらいあるんじゃねぇか?
「…魔法使い、メアリー」
ほんとにツンケンしてんなこの糞女
関わることねぇだろうな
むしろ関わりたくねぇ
「私は僧侶のシアです。怪我したら回復は任せてください!」
この銀髪が一番まともだな
ガキだしめんどくさくなさそうだ
「…フゥ」
「さて君の番だよ?」
煙草をふかしていると優男が自己紹介を催促してきた
「アラン、小悪党。趣味はスリで仕事もスリだ」
そういう俺の言葉に一同は呆れ返っていた