悲報、勇者パーティーに加入する
「その子の言った通り君は勇者パーティーの一人、盗賊に選ばれし者なんだよ。だから僕と接触したときに女神様の祝福が反応したんだ。君は盗賊だから特に祝福が強い手が光ったんだろうね」
ほうほう、ご親切に説明ありがとう優男
そして余計なことしてくれたな糞女神
これがなけりゃ俺のスリは完璧だったはずだ
「本来女神様の信託で勇者パーティーの名前、そして居場所はわかるんだ。だから僕たち四人はすぐにパーティーを結成できた。でも君だけが名前も居場所もわからなかった。」
「僕たちはそれが力の弱い者、弱っている者じゃないかと考えていたんだ。まだ幼い子供や老人のようなね。まさか小悪党だから女神様の祝福が弱くなっていたせいだとは思いもしなかったよ」
ハハッと優男は笑うが笑い事じゃねぇんだよ糞
「ですがつい最近女神様より新たな信託が降りてきたのです。祝福を受けし者の神への祈りの声がこの街から聞こえる、と」
俺の祈りの声が聞こえた?意味わかんねぇこというなこの銀髪は
だいたい信心深くないどころか興味もない俺が神に祈るわけ…
あったわ…なんか祈るっつーか感謝した気がするわ…
プライバシーもねぇのかよ糞…
「まぁ小悪党といえども女神様の祝福を受けた者だし、僕らと一緒に魔王を倒しに行ってもらおうと思うんだけどどうかな?」
「絶対嫌だ無理死ぬしんどい働きたくない」
拒否!拒否!絶対拒否するぅ!
やってられっか!
「そうか…それじゃ仕方がないね。衛兵に引き渡すとしよう」
拒否権ないじゃん