顔合わせ、勇者パーティー
連れていかれたのは宿だった
衛兵のところかと思ったが…
というよりなぜ手が光ったんだ?
こいつの特殊な防御魔法か?
できることはないし気まずいし一人反省会をしていると勇者パーティーの仲間が部屋に入ってきた
ごっつい髭の禿おやじ、勝ち気そうなつり目の赤髪女、まだガキだろう銀髪の少女だ
「こいつか、ようやく見つかったのう」
禿がよくわからんこと言っている
もしかして…
「なんだお前ら、勇者パーティーのくせにスリ常習犯の小悪党の確保依頼でも受けたのか?」
小馬鹿にして鼻で笑うと赤髪の糞女に頬をひっぱたかれた
「こんなやつが女神様の祝福を受けた盗賊なんて!私はこいつとパーティー組む気はないわ」
フン!とそっぽを向き意味のわからないことを言う
「わかっていないようだね。君の手が光った理由も、彼らの言ってる意味も」
「おい優男、よくわかるように説明しろ」
次第にイラついてきた俺はイラついた様子も隠さず優男に当たる
「あなたは女神様に選ばれた勇者パーティーの一人なのです」
俺は銀髪少女の言った意味を理解したくなかった
「それがこんなこそ泥の小悪党なんてね!」
ほんとこの糞女はうぜぇな