高校生活 第1話
私の作品をお目に留めてくださり誠に有難うございます。
読了されるような作品作りをしていく努力をしていく所存ではございますが、
初めて書く作品なもので未熟な部分んがたくさんあると思います。
どうか、温かい目で作品を楽しんでもらえたらなと。
それではどうぞ、ご覧ください。
4月1日。
俺は今、ブレザーを着ている。
つまり、高校生。
つまり、入学式、そういうことだ。
普通は緊張や不安で胸がいっぱいになると思う。
だが、俺は無事に高校生になれたという安心感で心が満たされていたので不安なんて二の次だったのだが…
「ねえねえ」
そう声がした右後方を振り返るとそこには見慣れた、いや目に焼き付いた顔がこちらを向いていた。
「…」
見間違えだと自分に言い聞かせて絶賛スピーチ中の校長先生の方に耳を傾ける。
ふりをする。
しかし彼女は周りの空気など御構い無しに今度はつつく攻撃を追加してきた。
こんなのに巻き込まれたらたまったもんじゃない。
そう思い何度か無視をしていたんだけどあまりにもしつこいから返事をした。
「なんだよ、瑞姫。」
そう、空気も読まずに話しかけてきた彼女の名は瑞姫、東城瑞姫。幼稚園からの仲で昔からよく遊んでたりしたので親同士も非常に仲がいい。
個人的に嫌いではないのだが、少し度がすぎるところがあるというか、空気を読めないというか…
「おお、やっぱりカッチンじゃーん、無視するから人違いかと思ったよ。」
ほらな。
そして俺がカッチンこと、嵐山智克。
周りからはトモ君(母親)、トモなどと呼ばれている。
苗字で呼ばれることが大半だろうか。
ただ先ほど呼ばれた通り瑞姫だけは幼稚園の入園式後の自己紹介が終わった後からずっとカッチンなのだ。
なんだよカッチンって。
しかもやたらと絡んでくる。
「声がでかい。式の途中だから静かにしろ、周りに迷惑だろ。」
いたって真面目に注意し、口元に立てた人差し指を当て、口頭注意とジェスチャーの豪華二本立てでお送りしてやった。
勘弁してくれよ、そう思い、前を向く動作と同時にちらっと周りを見やるとすでに冷ややかな目線が…
やめろ!こっちを見るな!
心の中でそう叫ぶが誰にも聞こえるはずもなく、ステージ上でマイクを持って話をしてる校長先生もこちらに目線を向ける。
入学初日から目をつけられるなんてたまったもんじゃない。
もう何言われても振り向かないと自分に誓っていたのだが、
変なお人好し心が発動し、ちゃんと話を聞いてるか心配になり頭だけ90度回転させ右後方を見ると、そこには真剣な顔で正面を見ていたのでま、流石にそこまで子供じゃないかと思いつつ顔を元の角度に戻そうとした時、こちらに気づいた瑞姫が満面の笑みで右手を振りかざし、得意げに
「フフンッ」
ブイを作って見せてくれた。
周りの目はもう、言うまでも無いだろう。
俺は、瑞姫に気を配った自分への後悔と、瑞姫の羞恥心のなさに頭を抱えた。
っとまあスタートダッシュ失敗の入学式が無事とは言えないがどうにか終わり、その日は下校となった。
俺は同じ中学校の友達は探さずに忍者のごとく一人、早足で家に帰るのであった。
大丈夫だろうか、俺の高校生活…
はじめまして。まずは私の作品に目を通していただき、
本当に有難うございます。
読者様が思った通りの評価を私、またはSNSにてつぶやいてもらえると嬉しいです。
全ての意見が次の私に繋がりますので。よろしくお願いします。
更新速度はまちまちだとは思いますが、週1で投稿していこうと
思っております。