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エピローグ きっと

良く晴れた日、リナ子は目覚めてからグググと伸びをして大学へ向かうため準備をしていた。


避難所に居る時聞こえてきた唸り声もいつの間にかしなくなっているし

リナ子は実家に帰宅できているし

最近異常に多く起きていた殺人や放火といった恐ろしい事件もまったく無くなって世間では忘れ去られてきている。


だが、リナ子は朝食のトーストを食べながら思い出した。

自分と会って、そして少しの間だけ一緒にいて、そして別れた少年のことを。


「ごちそうさまでした」トーストを飲み込む。

そしてリナ子は玄関の戸を開けて、外に出た。

アスファルトの道を歩いて行く。


自分と大して関係のない少年に思いをはせることを彼女はこれからどれほどするのだろうか。

誰にも、わからない。

彼女の行く先にどれほどの苦痛と喜びが待っているのかもわからない。


それでも。

彼女とほとんど関係ない少年、山坂利知がだれにも褒めたたえられず守った命の一つである、彼女はきっと生きていく

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