中二病の妄想であってくれと心のどこかで望んでたのかもしれない。
新キャラが登場です、彼が一体シナリオにどう絡んでくるのか?
青年、桂 葬儀はパシャパシャと写真を撮っていた。
今は使われていない駐車場。
そこで行われているフォバルナエタ会の集会があった。
5人ほどの男女で行われるもの。
彼は、その集会のメンバーであった。
「……あまり、フラッシュをたくな」メンバーの一人が文句を言う。
「……原則でこの会は何してもいいっていう話だろ?」桂は文句を言い返す。
「だが、俺は写真を撮られたくない」
「お前の写真なんか撮るかッ!俺は駐車場を撮ってんだ!」
メンバーの女が、かなきり声を上げた。
「あなたたち!高尚な我らの理想を忘れたの?くだらない話をしてないで!」
メンバーたちは桂以外ハッとする。
桂は「いや、俺二週間前会がカメラ買ってくれるっていうから入っただけだし理想なんてそもそも知らない」
と文句をぶつくさ言い
女は激怒しながらまくしたてる。
「あなた!この会はすばらしいの!世界を支配するの!」
「そんなこと、入るとき言われたっけなあ……?俺、良い写真撮るために入っただけだしなあ」
桂はポリポリ頭を掻き、より女を怒らせる。
「おい、くだらないこと言ってないで集会だ集会」
メンバーの一人がけんかを止めた。
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「……で、このビルにフォバルナエタ会に復讐しようとしてる奴らが集まってる」
地面に広げられた地図には会にとって大事だったり危険だったりするところに赤いマルが付けられていた。
その中の一つを指さしてビルの紹介がなされていた。
桂は疑問に思った
「なあ、何でさ一般民家とかにも赤マルがついてんの?」
「好菜野 山坂利知 その二人の家だかららしいが、俺はよく知らない
とりあえず、手は今は出すなと言われてる」
「フ―――ン……」
「好菜野さん?写真あるの?」
メンバーの一人が無言で菜野の写真をポケットから取り出す。
桂は驚いた
「うわッ、なにこのファッション!?」菜野が全身に「I」という文字をセンス無く散りばめたTシャツを着ている時の、写真だったから。
「最高ジャン!」とてもかわいく彼には見えた。
そうと決まれば、話は早い。
桂はカメラをバッグに丁寧に押し込んで会議をガン無視して「お前!?」走り出した。
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そして、桂が菜野の家についた時、ドアが開いていた。
「……じゃ、リナまたな」
そして、リナが出てきて、ドアが閉まる。
そのまま、リナは帰っていく。
桂とすれ違い。
桂は菜野の家のドアノブをガチャガチャ回す。
「って鍵かけられてやがる!」
無理矢理ドアを壊して侵入してでも彼女の写真は撮りたいがそうすると
「手を出すな」という指示に反しフォバルナエタ会から写真を撮る援助を打ち切られる。
_カメラをフォバルナエタ会から買ってもらったりする代わりに
利知が赤い化けものに襲われている時とかに動画を撮ったり彼は記録係をしているのだ。_
だから「……直接、手を出さなきゃ大丈夫っしょ!」
桂は、先ほどすれ違ったリナに後ろから楽しそうに近づいていき。
手を伸ばした。
そして
躊躇いもなく、リナの口をふさぎ、スタンガンの電流を流し込んだ。
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『……に来て』
菜野は、電話を受け取った。
『君の友達は、預かった』