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~亜世界転移~  弱虫クソ雑魚鈍才な勇者(一秒のみ)    作者: 赤木野 百十一茄太郎
結局日常の中で無意味に非日常は続くんだね
48/89

謎 まとめ

菜野氏はメインヒロインだけど利知と恋愛したりしません、絶対に。

なぜなら利知はミノリのことを引きずっているし

菜野は恋愛に興味がないからです。

ビルから利知が去ったころ菜野は。

「……えーっと、まず猟奇殺人事件があって……」

これまでの事件の内容をノートパソコンでメモ帳にまとめていた。


とりあえず、菜野はフォバルナエタ会と猟奇殺人事件の内容を

まとめて考えることにしたので

「2022の事件」と呼び、略して2022事件と呼ぶことにした。一文字略しただけなのにコンパクト。


「……2022事件はいつはじまったのかは私にはわからない」

「私にとっては謎の画像がメールで送られてきてからが始まりだが……」

「フォバルナエタ会は十年以上前からあったらしい」


菜野は、そう書いて結局あの画像は誰から贈られたものなのだろう?

と思い、考察しようかと思ったがまずまとめを優先した。


そして

2022事件の

今ある謎は


フォバルナエタ会とは何なのか?

利知と菜野はなぜ狙われているのか?

画像は誰がなぜ送ってきたのか?

猟奇殺人事件の犯人は誰?

DWとは何?

菜野の精神に対する脅迫的なものの正体は?

利知の生命力の異常さについて

猟奇殺人事件の犯人はなぜ利知を狙っていた?

赤い化け物って何?

菜野と利知が昔新幹線事故に遭ったことと事件の関係性は?


などとたくさんになり菜野は頭を痛くした。

いっぱいわからないことがある。

全部の謎を解き明かすのは骨が折れる。

さらに……まだ謎が増えるかもしれない。


「やれやれ、タバコ……吸うか」古臭い感じのタバコでとてつもなく一服したくなり

菜野はポケットをまさぐる

「え?」

驚愕した。

菜野は、タバコが体質的に吸ってはいけないし吸ったこともない。

なのに、どうして当たり前のように吸いたくなったのか?

意味が、わからなかった。


怖い。

菜野はそう感じた。

自分の中で形成されていたはずの自分がなにもかも嘘でつくられているように感じた。

全身がぞわぞわする。

当たり前のように信じていたものが、全く信用のできない一体何か解らないものと感じたから。

「クソ……なんなんだ……」

心に不安が染み広がっていく。

会いたい。

誰かに会いたい。

そう感じた。


――――ぴんぽー――――まぬけな呼び鈴の音。

「菜野―――?あそびに来たわよ――――?」リナの声。

リナが来た。

「うわッこの家腐臭がする……ゴミくらい片づけなさいよ」

「リナ……?リナ……!」

リナのもとへ、菜野は走った。

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