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幕間 俺は
今回は若干短め箸休め
7月。もうすぐ夏休み
利知は、ミノリを殺してから何をする気力も起きず引きこもっていた。
パソコンを起動させたがとてもゲームをするような気分にはなれず、じっとデスクトップ画面
を眺める。
利知はボケっとしている。
ミノリを殺したから、やる気なんか起きるはずない。
罪悪感と自己嫌悪だけの存在に利知はなっていた。
自殺をしたいが、どうせ怪我は治ってしまいできないだろうから試すのも面倒だった。
今の彼はひたすらに、惰性で生きていた。
_______________________フォバルナエタ会では
会長と、その側近が会話していた。
「ミノリ、彼女が死んだ」
「ああ」
「次はどうするの?」
「なんでもいいだろう」
「それじゃわからない」
「別にそれでもいいじゃないか」
「ところで、山坂利知にこだわる理由は?」
「こだわってるんじゃない、あいつが運命みたいに絡んでくるんだ、十年も前から」