亜世界転移 1人の女 1人の男 1人の少年 1人の女
山坂利知。
好菜野。
白紙錐。
矢田本気。
それぞれの思惑があり、それぞれのやりたいことがある彼らは
一堂に会していた。
運命を絡み合わせていた。
「……なんで俺の家なんだよ」
そう、利知の家、利知の部屋のリビングで4人は集まっていたのだった。
__________________________昨日
矢田と、錐は話した。
こんなふうに。
「なぜ、フォバルナエタ会に入った?」
「復讐」
「なんの復讐?」
「入会した妹が何の意味もなく殺された」
「そうか、それでなぜ僕に接触してきた?」
「あなたは、信頼できそうだったから」
___________________________今日
放課後、たまたま菜野と会った利知は
「で、それで何で俺の家に?」
さらに、矢田&錐がやってきて。
「だって会ったところから近いじゃん」
いつの間にかこうなっていた。
つまり、事件の謎に迫る強迫観念を持つ菜野、フォバルナエタ会に迫るため利知を追う錐
猟奇殺人の犯人に迫るうち利知にたどり着いた矢田。
この三人が利知のもとに集まった・・・・・・・
元から錐も矢田も利知と接触したがっていたからどうせいつかはこうなってたんだけども。
____________________今
矢田が錐がフォバルナエタ会に入ったのは、フォバルナエタ会に妹を殺され
なぜ殺されたのか?そもそもフォバルナエタ会とはなんなのか?
を探るためだと説明して。
錐が利知をビビらせたことを謝罪して。
まず
矢田が話を始めた。
「みんな聞いてくれ、そこの山坂利知くんは……フォバルナエタ会に命を狙われているんだ」
利知は食べていたクッキーを噴きそうになった。
「まず、殺人現場に山坂利知を殺すとメッセージは残っているし
白紙さんからの情報によるとフォバルナエタ会にも狙われているんだというし……」
利知は焦りながらクッキーをどうにか飲み込み聞いた。
「どういうことです!?」
「白紙さんに聞いてくれ、それより今は……君と菜野さんの過去について話がある」
「俺の?」「私の?」
矢田は、一呼吸おいて利知に話始めた。
「君は。いや、君と菜野さんは十数年前のあの新幹線事故に遭ったごく少ない生き残りだろう?」
静寂。
そして。
利知と菜野は頷く。
利知も菜野も新幹線事故で家族を失っている、利知は母を菜野は両親を。
まあ、小さい頃の出来事なので二人とも全く覚えていないが。
「正直、利知くんの命を狙われるようなことなんてそれくらいしかなかった。
他はいたって普通の子のようだし」
つまり。
そういうことかと気づき、利知は頭を抱えた。
「俺の不幸は、十年も前から始まっていたってことか!?」
そして、ふさぎ込む。
ふさぎ込みながら「……命を狙われてるなら警察で保護し」て下さい。
と言いそうになったが、途中で言えなかった。
警察も信頼ができないのだから。
恐怖に利知は一筋の涙を流した。




