表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~亜世界転移~  弱虫クソ雑魚鈍才な勇者(一秒のみ)    作者: 赤木野 百十一茄太郎
一ノ瀬
23/89

ようやくシナリオに絡みだすメインヒロイン

揺れるカーソル。

死にそうになりながら。


不眠不休で白紙錐は、パソコンに向かっていた。

彼女はフォバルナエタ会で聞いた全ての会話を録音し

それをパソコンに取り込みチェックしていた。


『いや、その少年は不死なんだろ?どうやって……』



利知は、ミノリの家に呼ばれ

ビビりにビビりまくっていた。


デカい、デカすぎる。巨大壮大極大なその屋敷。

頭を抱えて、踵を返して逃げ出したくなるが

それをすると明日ミノリと気まずいので門へ向かった。


黒服の人に案内されて殺風景な部屋に通される。


ミノリがいた。

利知を見てほほ笑む。

「よく、いらっしゃいました」

「な。何の用で俺を呼んだんだ?」

パチン、とミノリが指を鳴らすと

黒服の人が拘束した悪そうな人を連れてやってきて

そして、利知の前に放り投げた。


よく見ると麻や利知を襲った奴だった。


「利知くん、捕まえてきましたわ」

「ファッ!?ちょ、ちょっと待って。一体何してるんだよ!?」

「殺したい、でしょう?」

首をかしげるミノリ。


利知の中のここから逃げたいという思いとアカネの逃げちゃダメという思いが拮抗して

利知は動けずにいた。


「あなたのことが、好きですから、復讐の、機会を」

利知は頭の中で言葉を飲み込んで。

___________好き?__ストーカー

連想して。

「まさか!?俺の部屋に盗聴器を仕掛けたのお前か!」

「違いますわ」即答されてしまった。

「私はあなたの味方です」

その言葉に嘘はなく感じた。


利知は、とりあえずナイフを差し出して「これで刺して下さいまし」と

言ってくるミノリを制止し。

「……そいつを解放してくれ」そう頼んだ。

「よろしいのですか?」

利知はその決断が正しいと思っていない、ただ。

「もう、そいつが悪いことしないようしっかりと言っておいてくれ」

人を罰することが、怖かった。

「そうですか」

ミノリは、ほんわかとした笑顔を見せた。



家に帰り。

利知はなぜミノリが自分を「好き」と言ったのか

考えてみたがわからない。

アカネにたずねると

「お金持ちのお嬢様だし感性が独特なんじゃ?」と答えられた。

利知は微妙な気持ちになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ