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~亜世界転移~  弱虫クソ雑魚鈍才な勇者(一秒のみ)    作者: 赤木野 百十一茄太郎
現ハは非現ヲ交錯サセル
11/89

日常は突然に終わる 

やっと最初に出た赤い奴の登場です。


プロローグこの小説長くね?

まだ全く話進んでないやん

利知は休みなので、夏なのに緑色のセーターを着て商店街をぶらついていた

もう、なんかヤバいことに巻き込まれてはいるがしょーがない

と割り切ったのだ。

プラモショップで、三段階変形するロボのプラモを買うか迷い

結局オタク御用達店で、ヂーギンペムルマのミニフィギュアを買った。


ゲストヒロイン、安城京子のものだ。

渡マキ氏がデザインした、右手が悪霊に取りつかれてる系ヒロイン

である。


ほくほくと笑顔になりながら

帰路につくと。

「お、利知、何してるんだ?」

菜野に声をかけられた。

そのぼさぼさな長髪と、目の下の隈はどうみても菜野だ。

「そっちこそ何してるんですか、昼間っから」

「いや、私フリーターだからバイトない時に食品とか買うんだ」

そうすか、と利知は短く返答した。

「そういや、利知、なんか新しいことないか?DW関連で……」

「……」

「その表情は、あった顔だな」


割り切ったといっても、やっぱり関わりたくない利知は

無視してずかずかと足を速める。

そして、商店街をでて、少し歩いて振り向くと菜野はついて来てた。


「おい?なんで、逃げる?別に私怖くないだろ?」

正直、怖い。

菜野の身長は170越えなので、中学生の利知には威圧感があるし

ぼさぼさな髪と隈もヤバいやツらしさを醸し出している。

どこか爺臭さもある。

「待てよ!」

距離を離そうと、もっとスピードを上げる利知に走って寄ってくるのも怖い。

利知は____十分怖いし、だいだいなんで俺。いや、DWとかに執着するんだ!__

と文句を思い浮かべ。


走りながら、どうにか言う。

「俺には、関係な・・・・・」

いや、言えなかった。

菜野が利知を取り押さえたからだ。

「捕まえた……!」

その瞬間、住宅の塀に利知は気づいた。


目が、あった。それは、閉じた、目。

ゆっくりゆっくりと開きゆく目。

銃弾が目標に到達するよりも早い時間が流れた。


リアル→DW

「ああ、今はペチャクチャやってる場合じゃないな」

「そうですね……」


ルール

「体が触れあっていれば、目と目を合わせた本人だけでなく触れ合っている人も同時に行ける」


利知は、ああやってしまったと思った。

久々の感覚。

周りに人がおらず、まるで世界から零れ落ちたかのような。

「菜野さん……もしこの世界で死んだら、どうなります?」

急いで聞いた。

その返答によってこれからの行動は大きく変わってくるから。

返答はこれ。

「わからない……怪我は元の世界に戻れば治るけど、魂まで治るかは……」

さらにその返答がこれ。

「試せばわかるけど、試すなってことですか」


ルール

「死が再生される、死を止めれば元の世界に帰ることができる」


二人とも落ち着き、この死を止める時間になった。

今は協力しあうべき時だ。

辺りを見回すが、だれもいない。

利知の頭で「塀の向こうじゃ?」とアカネが言う。

普段は黙っているが時たまアドバイスを彼女はくれる。

二人は塀によじ登って、向こう側を眺める。


ルール

「死の再生は”加害者”と”被害者”の部分を行う、なお

彼らがただの記録なのか、意志を持ったものなのかは今は不明」


老人がいた。

そして、目のイラストが大量に描かれたビニールの被り物をした

女?がいた。

胸元のふくらみがややある。身長は利知と同じくらい。


その女が老人を「拳銃」で狙いすましていた。

「じゅ、銃!?日本で!?」

ビビッて手を滑らせて利知はアスファルトに腰から落ちた。

「いった・・・・」

塀を乗り越えて、菜野は老人のディフェンスに回ろうとしたが

「え!?」

菜野が、塀の内側の小さな庭に着地した時、老人もまた塀を登っていた。

そして、利知のいるほうに落ちる。


「ぐうっ!?」というか、利知に落ちた。

直撃した。

痛みに耐えながら、必死で起き上がろうとする利知。

塀をよじ登る女。

菜野は、止めようとするが、女の力が異様に強く

引っぺがせない。

「あっしまった」

菜野の手が、滑った。


女は塀を飛び越え、老人の目の前に降り立った。

「死ね」

拳銃を老人に向け_

立ち上がろうとした利知が。

運悪くよろけ。

老人を、突き飛ばした。


___パン__

軽い銃声がした、意外としょぼい音だと菜野は思った。

利知も思った。

でも、銃声がしたけど老人は生きてる。

突き飛ばしたのが良かったのかそう理解した

が、耳元の違和感で、その思考は中断される。


利知は手を当てて、右耳を確認する。

ない。ぬるぬるしたものが流れている。

血が手につく。

恐る恐るもう一度触って確認。

「ツッ!」そんな叫び声をアゲ、手を引っ込めた。

他の何事も一瞬忘れてしまうほどの純粋ない痛み。


「うわあっうわっうわああああ!」

自分のなくなった右耳に泣きながら。

利知は。


聞いた気がした。

「ありがとう・・・・・・」その老人のお礼を。


DW→リアル


菜野と利知は立ち上がり、菜野が変な顔をしていた。

「さっきの老人……行方不明の奴じゃなかったっけ」

彼女はポケットに手を突っ込んで、スマホを探した。

ない。

家に置き忘れた。

菜野の頭の中がその老人でいっぱいになり

彼女はその場から走り出した。


「……大丈夫?」アカネに聞かれ、利知は安堵の表情を見せる。

他人から見たら、何もないところに微笑む危ない少年だが

利知には、すぐそばにアカネが見えるのでショーがない。


利知は、右耳を何度も何度も触った。

あった。

そこにはしっかりと右耳が。


その日はもう家に帰り

菜野の言っていたことをパソコンで調べる。

行方不明とやらの話だ。

なるほど、確かに先程の老人の所在の情報提供

を頼んでいる人がいた。

親族らしい。


「お腹すかない?なんにする?」アカネが話しかけてきて

利知はいつの間にかすでに夜であり、もう食材のあまりがないことに気が付いた。


なにかを買いに緑色のセーターを着て

コンビニに向かう。

利知のファッションは似合わないと麻によく言われる。


そしてコンビニにつき、適当に日持ちしそうなものを買っていく。

カップ麺、カップ麺、カップ麺、缶詰、カップ麺

以上。

アカネが「もっと健康に気を使いなさい」というが

利知は無視。


そして、帰路につく。

道を進めば、だんだん闇が深まっていく。

なんとなく、叫びたくなる。

利知は周りに人がいないか確認した。

いない。

ただ、静寂のみがあった。


近くに家々はほぼ無い。

木々のある道。

利知は、後悔した、

人ごみのないところを選んで通る癖を。


まばらにある家々の一つの屋根の上でうごめく何かがいた。

利知に、低い唸り声が聞こえてくる。

その何かはサイズが普通のトラックより一回り大きい程度で

赤色をしているはずだ。暗くていまいちわかりにくいが。


ただ、闇のなかでぼんやりとした巨大なものが蠢いていて。

その何かの唸り声が止む。


「逃げて」アカネの指示が出る前に

利知は来た道を全力で引き返していた。


赤い何かは屋根から飛び降り

利知に向かって走り始めた。

利知がクール系イケメンであり、それが不幸って話書きましたっけ?


周りが利知の見た目で有能と思い込む→実際の利知のスペックは大してない→

その落差で周りから利知は必要以上に見下され、馬鹿にされる


っていう話です。

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