ヘテロの悶
稽古のテンションが上がり技もいつもよりよく決まっていた矢先、僕はカップに熱がこもっているのを感じ始めた。気持ちが乗ってきている分、こうして一旦中断しなければならないのが悔しい。けれど、これがなければ金的を守れないし、守らなければお姉さまの厳しい稽古には到底耐えられない。僕は悔しさを押し隠しながらお姉さまの方に小さく頷く。
お姉さまが近づいてくると、彼女は僕の表情を一瞥し、わかっているわ、とばかりに優しく促した。
「瑞祈、休憩しましょう。カップを外して。ちゃんと冷やしてあげるわね」
お姉さまの言葉に従って腰紐を解きカップを外すと、ウェアのスリットから取り出されている金的に空気の冷たさが直接感じられる……。するとお姉さまは一歩下がって棚の上から小さなタオルを取り、それを水差しの中で軽く濡らして絞ると、再び僕のそばにしゃがみ込んだ。ひんやりとした感触を持つその布で僕の金的を優しく包む。
「……っ!」
思わず息が詰まる。冷たいタオルが熱を持った金的に触れる感覚は強烈で、一瞬体がビクッと反応してしまう。僕は恥ずかしくて顔が赤くなるのを感じながらも、じんわりと熱が和らいでいくのに安堵を覚えた。
お姉さまは、僕の反応に少し微笑みながら、さらに優しくタオル越しにマッサージするように金的を冷やしてくれる。そのたびに、心地よさが全身に広がり、僕は思わず小さく声を漏らしてしまった。
「……んっ……!」
お姉さまのひんやりとした手が、まだ熱が残る僕の金的を優しく包む。心地よさがじんわりと体の奥まで広がって、冷やされていくごとに緊張が解け、体中が安らいでいくようだ。そんな中、不意に小さな吐息が漏れてしまうと、お姉さまはそれを聞き逃さなかったかのように微笑む。
「大丈夫よ。貴方がこうして稽古に打ち込んでいるのを私は誇りに思っているわ。だから……ね?」
まるで安心させるような、その優しい声に、さらに緊張がほどけていく。けれど、心地よさのあまり再び思わず声が漏れそうになるのを我慢して唇をかむ。もしお姉さまに「気持ち良い?」などと尋ねられでもしたらどう答えればいいのかさえわからない。でも、彼女の手があまりにも丁寧で優しく、僕はただ身を任せてしまっていた。
「ん……んっ……」
出そうになった声を抑えきれないまま、僕が少しずつ目を閉じかけたその時──道場の扉が突然大きな音を立てて開かれた。
「──!?」
驚きで体がこわばり、僕の視線は瞬時に扉へ向いた。そこには目を丸くしたセレストさんが立ち尽くしている。驚愕と困惑が入り混じった彼女の表情に、僕は瞬時に赤面し、混乱してしまった。
「セ、セレストさん、どうしてここに?」
「い、いや……その……」
彼女は視線を彷徨わせながら、どうやら僕を追ってきたらしいことを伝える。
「い、いや……その……たまたま、瑞祈くんを見かけたから……」
どうやら僕がここに入る姿を見かけ、好奇心で後を追ってきたらしい。秘密の稽古に出くわすことになるとは思っていなかったのだろう。
彼女の戸惑いの視線を感じ、僕は股間を冷やされている恥ずかしさが一気にこみ上げてくる。何か説明しようとするも言葉が出ず、顔を伏せる僕の代わりに、お姉さまが微笑を浮かべたままセレストさんに説明する。
「これはね、瑞祈のために必要なケアなの。彼の体がちゃんと整うように、私がしているの」
その落ち着いた声と態度が、セレストさんの混乱を少し和らげたのか、彼女は赤面しながらも静かに頷いた。
「そ、そうだったのか……ごめん、瑞祈くん、急に入って……」
彼女が気まずそうに言うと、お姉さまがさらに一歩進み、穏やかに彼女を見つめて微笑む。
「分かるわ、セレスト。貴女が瑞祈を気にかけているのも、決して悪いことではないもの」
お姉さまの言葉にセレストの表情がわずかにほころび、僕のほうを再び見ると、何か言いたげに口を開いた。
「えっと……瑞祈くん、今度また……一緒に……?」
「え?」
僕が意外そうに問い返すと、セレストは視線をそらし、急いで「なんでもない」とかぶりを振った。
セレストさんは赤面したまま気まずそうに僕とお姉さまの間で視線をさまよわせている。僕も気まずくて、なぜか頭の中が真っ白になりかけていた。けれど、お姉さまはどこまでも穏やかな微笑みを浮かべたまま落ち着いた声でセレストさんに話しかける。
「もし、瑞祈の稽古に興味があるなら……今度は一緒にどうかしら?」
「「えっ……?」」
僕とセレストさん、同時に驚いた声を上げてしまった。お姉さまがこんな提案をするなんて予想もしていなかったから。
「ただし……」
お姉さまは意味深に微笑み、僕を見つめながら言葉を続ける。
「この稽古は体力も必要だし、とても集中力を要するもの。そう簡単にはいかないわよ?」
その言葉に僕の中にわずかな焦りが生まれる。この稽古はお姉さまと二人だけの特別なもので、僕にとってかけがえのない秘密だったのに、ここにセレストさんが加わるなんて、どうしても受け入れがたく感じる。そんな僕の表情を見透かしたかのように、お姉さまは静かに首を振った。
「大丈夫、瑞祈。貴方にとって大切なこの時間が、さらに深まるだけよ」
その優しい声に少し気持ちが楽になったが、それでも心のどこかで、不安が拭い去れなかった。セレストさんが稽古に加われば、何かが変わってしまうような……そんな予感がする。
セレストさんも戸惑った表情を浮かべつつ、ゆっくりとお姉さまに向かって頭を下げる。
「あ、ありがとうございます。でも、ちょっとその……考えてみますね……」
その曖昧な返事に、お姉さまは少し微笑むと、僕の方に再び視線を向ける。
「さあ、瑞祈、もう少しだけ休憩して、残りの稽古に備えましょうか」
僕はまだ冷えきっていない金的に視線を落とし、そっと息を整えながら頷いた。
戸惑いの表情を浮かべたセレストさんだったが、僕にチラリと視線を送り、強がるように胸を張って言葉を継いだ。
「はい。……やります!」
力強い宣言に、僕の胸の中でまた何かが熱く高ぶるのを感じる。まさか僕のために、彼女がここまで真剣に言ってくれるなんて。でも同時に、今までお姉さまと築いてきたものが少し変わってしまうのではという不安が心にわだかまる。
お姉さまは微笑を浮かべたまま僕を見つめ、落ち着いた声で言った。
「ふふっ、瑞祈も王子様に稽古の実力を見せてあげられるわね」
その声には、僕が逃げられないと知っているかのような確信がこもっているように聞こえた。
──
「さあ、始めましょうか」
お姉さまは構えを取り、僕とセレストさんに鋭い視線を投げかける。僕はいつもの稽古以上に緊張しつつも、どこかで期待している自分に気が付いた。
始めの掛け声とともに大天使と王子の戦いが幕を開ける。
僕は小さく息を呑んだ。セレストさんの動きはまさに空手の有段者らしいものだった。流れるようなステップで相手の懐に踏み込み、そのまま躊躇いもなく鋭い打撃を放っていく。どの一撃も力強く、しかも美しい。けれど、目の前のお姉さまも決して引けを取っていなかった。
「良いわ、セレスト。…でも──」
お姉さまの冷静な声が響くと同時に、空間の空気が一瞬で変わった。セレストさんの猛攻を、余裕を持って受け止め、まるで綿のようにかわし、間隙を縫うように反撃を繰り出す。正確なタイミングでの反撃に、セレストさんの集中がわずかに揺らいだように見えた。
「すごい…」
僕はその一瞬を目の当たりにし思わず声を漏らしてしまった。
お姉さまの動きに、僕もセレストさんも一瞬引き込まれた。お姉さまは無駄のない動きで攻撃をいなし、逆にセレストさんの体勢が崩れる瞬間を見逃さずに鋭い突きを返す。まるで空気を読むかのような絶妙なタイミングで、こちらが先の手を考える前に、すでに先手を取っているようだった。
「……くっ!」
セレストさんはなんとか体を捻ってその一撃をかわし、すぐに構えを立て直す。けれど、表情には悔しさがにじんでいる。そんな彼女に向かって、お姉さまが静かに微笑んだ。
「焦らないで。空手の突きも、もっと深い呼吸で放てば、さらに力を引き出せるわよ」
彼女は口調こそ優しいけれど、芯の通ったアドバイスでセレストさんを促している。その指摘に応え、セレストさんは真剣な表情で小さく頷くと、呼吸を整えて再び構えを取った。僕はその光景に見惚れてしまう。お姉さまは、対戦相手でありながらセレストさんの成長をも後押ししているのだ。
そして次の瞬間、セレストさんが深い一呼吸とともに再びお姉さまに向かって踏み込む。拳を引き絞り、より重心を乗せた力強い突きが繰り出される。お姉さまもその一撃を見据え、軽やかに足をさばきながら受け止めにかかる。
セレストさんの突きは確実に鋭くなっていたが、お姉さまはその動きの一歩先を行くように、柔らかな身のこなしで応じる。セレストさんが踏み込めば、まるで先読みするかのように間合いを外し、逆にセレストさんの守りの隙を突くように手刀で制する。
「……お姉さま、すごい……」
僕は息を呑んでその光景を見守っていた。セレストさんも、きっと普段はこのように圧倒されることは少ないのだろう。彼女の額にはじわりと汗が滲んでいた。
「さすがはお姉さま……こんなに追いつけない相手、初めてかも……」
セレストさんの悔しそうな声が漏れるが、どこかその言葉には尊敬も感じられる。お姉さまは小さく笑って、まるで自分が満足したかのように軽く頷いた。
「セレスト、貴女は十分に強いわ。でも、強さには必ず奥行きがある。焦らず自分の中の力をもっと引き出すことを考えてみて」
その言葉を受け、セレストさんは一瞬表情を引き締め、深い呼吸をして拳を下ろした。そして、目に見えるほどに決意を新たにした彼女は、改めてお姉さまに向かって感謝の意を込めて頭を下げる。
「……ありがとう、お姉さま。まだまだだけど、あなたと並べるくらいには強くなりたい」
お姉さまはそんなセレストさんの姿を穏やかに見守り、少しだけ温かい微笑みを浮かべる。僕はその二人のやり取りを見ながら、自分ももっと強くなりたいと思わずにはいられなかった。お姉さまのように余裕を持って戦えるようになりたいし、セレストさんのように真剣に高みを目指したいと心が震えるのを感じていた。
ふと、お姉さまが僕に視線を向けて言った。
「瑞祈も、次は貴方の番ね。今のセレストの勢いを受け止められるかしら?」
僕は少しだけ緊張しながらも、すぐに頷いた。
──
組手の開始直前、セレストさんとの対戦に緊張が高まっていくのを感じた。彼女の空手は技術的に洗練されていて、見た目には美しい。しかし、僕はお姉さまとの古武術の稽古を通じて、実践的な攻撃の重要性を学んできたため、彼女のスタイルには何かが欠けている……生意気だろうけれど……そんな印象があった。
(どうしよう、緊張するな…)
内心つぶやき、セレストさんの動きを注視する。
開幕一番、彼女が一瞬の隙をついて前蹴りを放った。反射的に身をかわすが、その瞬間、蹴りの軌道には無駄があることに気付く。セレストの技は鋭く、力強さも感じるが、どこかお姉さまの攻撃に比べてやはり何かが欠けているように思えた。
(……そうだ! 見た目は美しいけど…お姉さまがさっきセレストさんを圧倒できていたのは、単純な強さだけじゃない。実践重視とスポーツ化した空手の違いが、ここにあるんだ)
と気付きを得たものの、僕の心はまだ不安でいっぱいだった。なにしろ、そこに気付けたとしても対応できなければ意味がない。
……次の攻撃が来る。セレストさんが右足を振り上げて蹴りを放ってくるのが見えた。あの一撃を、まっすぐに受け止めるのは流石に無謀だ。まずは避けて、その隙に攻撃し返そう。
彼女が強く蹴り出した足を、僕は軽く左に逸らす。真横に動くことで、後ろ足で支える体重のかかり具合を感じ、セレストさんが次の一手を考える瞬間を待つ。
(このタイミングだ!)
逆に一歩踏み込んで、彼女の腰に狙いを定めて突きを繰り出す。彼女の体勢が崩れたら、間髪入れずに懐に飛び込む!
思った通り、セレストさんは腰を落としたことで体が揺れ、その隙を見逃さずに、まさに目の前に立つ彼女の下腹部に直撃を狙う。
(……今だ!)
その瞬間、何かが頭をよぎった。今まさに彼女を打つ瞬間、反射的に意識が「女の子の股間を狙うのはまずい」とか、「そもそも効くのか?」という迷いが生まれた。迷った瞬間、僕の動きが止まり、反応が遅れてしまう。
次の瞬間、まさに目の前に直撃するはずの足先が、彼女の動きを追えずに空を切ってしまった。セレストさんは驚きの目を浮かべ、僕の意図がわからないようだった。
「瑞祈くん……?」
まさにその瞬間、僕の心に重い躊躇いがよぎり、彼女の股間へ攻撃が届かなかった。そのため、彼女は空いているはずの攻撃の隙を埋めるように、逆に反撃に転じる。その衝撃を受けたとき、冷静にすればするほど、その一撃の危険さが僕に降りかかってきた。
セレストさんの蹴りが直撃した瞬間、体が浮き上がり力が抜けていく感覚がした。その瞬間、周囲の音が遠のいていき、視界がぐるりと回るように感じる。立ち上がることもままならず、ただその場に崩れ落ちてしまった。
「瑞祈! 大丈夫!?」
その声が遠くから聞こえた気がしたが、目の前にはセレストさんが驚いた顔をして立ち尽くしていた。次第に周囲がぼやけていく中、力強さと美しさを兼ね備えた彼女の姿が浮かび上がってくる。そんな彼女に、まさに思いがけない形で敗北してしまった自分が、ただ悔しい気持ちでいっぱいになった。
(どうしよう…やっぱり、まだまだなんだな……)
お姉さまの教えを通じて僕もまた強くなりたい。もっと精進しないと追いつくこともできない。
そんな思いが、今も胸の奥に残ったまま、意識が暗転していった──
──
意識が戻ると周囲がぼんやりとした明るさに包まれているのを感じた。頭がズキズキしていて、体が重く、何が起こったのか思い出せない。少しずつ視界がクリアになり、視線の先にお姉さまとセレストさんがいることに気づく。
「よかった。目を覚ましたのね!」
お姉さまの声が優しく響く。彼女の笑顔を見て、少しだけ安心感が広がる。しかし、セレストさんも心配そうな顔でこちらを見つめているのが気になる。
「大丈夫かい? 瑞祈くんの様子が心配だったんだ」
セレストさんが声をかけてくれる。その瞬間、僕は彼女と一緒に稽古をしていたことを思い出し、胸が締め付けられるような感覚に襲われる。無意識に顔を赤らめながら、僕はゆっくりと身を起こした。
「……あれ、どうなったんだっけ?」
「セレストとの組手で、貴方が負けてしまったのよ。それから意識を失ってしまったみたい」
お姉さまの言葉に、僕は心の中で「またか」と思ってしまう。しかし、心のどこかでは、それが僕の成長に必要な過程だとも感じていた。
「そういえば、セレストさんはどうして空手を始めたんです?」
僕は会話の流れを作ろうとしてふと疑問を投げかけた。セレストは少し驚いた顔をしたが、すぐに笑顔を浮かべて答えてくれた。
「息子を望んでいた父の影響でね。父自身も祖父から『男子たるもの~』って言われていて……それでスポーツやトレーニングをあれこれやったらしいけど、これがちっともでね。女のボクよりか細いんだ。そのせいかボクには特に期待というか……そういうわけ。ああ、でも性に合ってんだろうね。今でも空手は好きだよ。……それに……結果を出すと父が褒めてくれて……それが嬉しかったんだ。たぶん自分を重ねてではあるんだろうけどね」
自嘲気味に語るけれど、どこか寂しさが感じられた。彼女の王子様キャラもきっと親の希望に添うためのものだろうし、裏には多くのプレッシャーがあったのだろう。
「じゃあ、お姉さまはどうして武道を始めたんです?」
今度はお姉さまに目を向ける。彼女は少し考え込んでから、穏やかに答えた。
「私は……立派なものじゃないわ。一族で受け継がれていたから。それだけ……」
お姉さまの言葉に、僕は少し驚いた。セレストもお姉さまも、思った以上に複雑な想いを抱えていたんだ。
「そう、ですか……」と、僕は小さく返事をした。
僕が強くなりたい理由って一体なんだろう? そんな問いがふと頭をよぎる。お姉さまに相応しい妹になる、もちろんそうだろうけど、ちょっとまだぼんやりしてるというか……。明確な答えは見つからない。ただ、もっと強くなりたいと感じている。そのために稽古を重ね、彼女たちに追いつこうとしているのかもしれない。
その時、セレストさんが少し優しい笑みを浮かべながら、ぼそっと言った。
「瑞祈くんにだって……強くなりたい理由があるんじゃないのかい?」
心を見透かされたような言葉に、僕はドキッとした。お姉さまも静かに僕を見守っている。そのまっすぐな瞳に、何かを語りかけられているような気がした。彼女たちには、僕の中にまだ整理しきれていないものが見えているのかもしれない。
「僕も……強くなりたいって思うんです。でも、まだ何のためにか分からないんです」
率直に、今の自分の気持ちを言葉にしてみる。すると、お姉さまが微笑んで頷きながら言った。
「それでいいのよ、瑞祈。答えを急ぐ必要はないわ。ただ、貴方がその想いを抱き続けている限り、強くなっていけると思う」
その言葉に、僕は少し胸が軽くなるのを感じた。セレストさんもにっこりと笑っている。二人がいてくれることが、今の僕には何よりの励みだ。
「……ありがとうございます、お姉さま、セレストさん」
僕の言葉に二人は微笑み返し、温かな沈黙が流れる。その時、ふとセレストが思い出したように手を叩き、僕の肩に軽く手を置いた。
「次は期待してるよ、瑞祈くん。もっとも、君を守るのはボクの役目だけどね」
その言葉に思わずドキッとする。が、その隣からお姉さまがふわりとした笑みを浮かべて口を開く。
「いいえ、それは姉であるこの私よ」
二人の間にさっと火花が散るのを感じる。僕は戸惑いながらも、二人のやり取りを見て思わず微笑んでしまう。
「あ、あの、二人とも……その、ありがとうございます」
そんな僕の言葉に、二人は一瞬だけ視線を交わして、それぞれ小さく微笑んでくれた。




