#8 首領と姉
「なんでこうなったんだろう、、、」
僕はとりあえず今の状況を冷静に判断する。えーとこの島にいるのが、僕と暁帆とレオーネさんとあと『エルフィード』の人たち。全員でたしか18人だっけ。しかも僕以外みんな女の子なのだ、、、
「おにーさん?どーしたの?」
「まぁ少し考え事かな。」
えっ?なに?ハーレム?誰だそんな事言った奴は、変わってあげるから今すぐ名乗りでろや!!
まぁ無理だけどね、、、
そんなことを思っているとリルが心配そうに顔を近づけてきた。
「ま、まぁとりあえずは家を作ろうか!」
作るのは僕だけどね。
と、そこに
「あ、あ、あの、、、、」
リルと同じぐらいの身長で長く艶やかで青い髪の可愛らしい少女がそこにいた。
「ん?どうしたの?」
僕はなるべく怖がらせないように喋る。
「え、えーと名前、、、」
「名前ね。僕の名前はとうや。神和住刀也。君の名前は?」
「もーめんどくさいなー。おにーさん?この子は『シェール・スウェース』リルのおねーさんだよ。」
えっ?リルのお姉さん?すごく雰囲気が違うけど、、、
「ほ、本当に?」
「は、はい。わたしはリルの姉で『エルフィード』の首領兼軍師をしてします。シェール・スウェースと言います。」
この子がエルフィードを従えてるのか、、、
「よろしくね。シェールちゃん。」
「よ、よろしくお願いします、、」
そんなは会話をしていたら僕の後ろから突然殺気を感じた。
「お、に、い?なにをそんなに楽しく話しているのかな??」
暁帆だった。それもすこしキレ気味の。
「あ、暁帆さん。い、いやーこれは、、、」
「ところでそこの可愛らしい子は誰なの?」
「わ、わたしは、、、」
やっぱり人見知りなんだね。
「この子はシェール・スウェース。リルのお姉さんでエルフィードの首領をしている子だよ。」
と、僕は説明する。
「ふーんリルのお姉さんねー。惚れたんだ。」
「惚れッ!惚れてない!!てゆーか僕にそんな趣味はないよ!?」
そして僕と暁帆の兄妹の口喧嘩が始まった。
と、思ったのだが、、、
「あ、あのー私のことを忘れていませんか?」
うわ!ビックリしたー。なんだレオーネさんか、、、
てかこのくだり多くない?
「とうやさん。そう見えてその子19歳ですよ?」
「えっ?ほ、本当なの?シェールちゃん?」
僕がそう聞くとシェールは顔を真っ赤にしながら、
「ほ、本当です。」
「す、すいませんでした!!!!」
この土下座から神和住刀也の第2の人生が始まったのだった。
一方シルヴィア王国では、、
「、、、決まりですな。」
顔を隠した小太りな男がそう言った。
そして国王は、、、
「うむ。仕方ない。戦争を行う。相手は_____」
暗闇の中でそう告げた。