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#5 一回戦とお願い

「うぉーーー!!!!」


うっわ。うるっさ。この人が最初の相手か。ムキムキすぎない?


「おにぃーー!ファイトー!」


暁帆も気合いが入ってるな。戦うのは僕なのに。


「貴殿にはここで退場して貰うッ!」


そう言ってムキムキの男えーとめんどうだから『きんに君』とでも呼ぼう。

ちなみにきんに君は素手だ。決め技はキン肉バスターだな。

そんなことを考えていると


「ハァァァァァ!!!!!」


きんに君が気合いを入れながら僕の胸倉を掴もうとしてくる。僕は後ろに下がりながらきんに君の動きを観察する。


そして一分後、、、


「すごいな貴殿は、、、この『剛力』の名で知られてる私か掴めないなんて。」

「『剛力』か、、、まぁリルに比べたら弱そうだな。」

「リル?それは貴殿の知り合いか?」


ここでリルの名前だしてよかったのかな?


「そんなとこだよ。『首狩り』のリルって言えば分かるかな?」

「ッ!?!?!?」


僕がその異名を言うと男の顔色が変わった。すげーなリルは


「き、貴殿は首狩りの仲間なのか!?!?」

「いや知り合いなだけだけど?」


そう言うと男はホッとして肩の力を抜いた。そのとき


「おにぃ!一撃ノックアウトで優勝だからねー!!」


そんな僕への応援が聞こえてきた。分かったよやればいいんでしょ?やれば?


「はぁ。あんたには悪いが一撃で負けてもらう。」

「何を寝ぼけたことをッ!?!?」


その瞬間きんに君は倒れた。僕の峰打ちをくらって。


「し、勝者 神和住 刀也!!!!!」


はぁ。なんかやたら長く感じたしすごく視線を感じる。めんどうだな。そう思いながら暁帆のところに戻ると暁帆が


「さすがおにぃ!やっぱりこの武道大会は全員一撃ノックアウトで優勝できそうだね!!」


そう言いながらハイタッチしてきた。やばい視線が痛い。


「と、とうやさん!!」


やや緊張した感じのレオーネさんが僕に声をかけてきた


「どーしたんですか?レオーネさん」

「そ、それが今とうやさんが倒した方は、、、」

「・・・少し話をしていいか?」


リオーネさんの話をさえぎるようにきんに君が話に入ってきた。


「まず貴殿の名前を聞いていいか?」

「他人に名前を聞くときは自分から名乗るのが普通じゃないの?」


暁帆の言うとうりだ。名乗れ。


「私はレード・ウェスト、レードと呼んでくれ」

「僕は神和住刀也、こっちは妹の暁帆」


あっ本名はなかや○きんに君じゃないのか。


「ちなみに私はこの国の騎士団で団長をしている。」

「「えっ?」」


それをきいた瞬間僕と暁帆はお互いの顔を見合わせた。


「そ、それは本当ですか?レオーネさん」

「ほ、ほ、本当ででです。」


ダメだレオーネさんはテンパりすぎだ。


「それで、騎士団長様がおにぃになんのようですか?」


暁帆はあまり動揺していないように見える。


「えーとだな。この武道大会はただの大会ではなく。我が騎士団の者たちが競い合う大会みたいになっていて、一般人はでていない。」

「つまり僕に棄権しろと?」

「いや違うこの大会に出ている者全てを蹴散らしてほしい。そして優勝してもらって騎士団の顧問をお願いしたい!!」

「「「えっ?」」」


僕と暁帆とレオーネさんの声がシンクロする。


「い、いや意味分からないんですけど!!あっそーだ。そーなったらリルと敵同士になっちゃうじゃないですか!?」

「そこなの!?!?おにぃ!!あの小さい子とのことが心配なの!?」


や、やばいテンパって色々おかしな事になってる!!

と、とにかくこれに優勝すれば「賞金+就職」だ。

僕これからどうなるんだろう。




ちなみにレオーネさんは騎士団の顧問のことを聞いてから固まっている。これ大丈夫なのか?

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