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#4 大鎌の少女

「おにーさんもリルと殺しあいたいの?」


そんなことを大鎌の少女『リル・スウェース』が言う。相変わらず物騒だなおい。


「殺しあいなんてそんな軽くする物じゃない。それに僕はリルと殺しあう理由がないじゃないか。」

「そーだそーだおにぃはあなたをわざわざ助けたんだからね!!」


僕のうしろに隠れながら暁帆が言う。それ挑発してない?


「そーだったんだ!おにーさんありがとうね!てゆーかおにーさんとそこの小さい子の名前教えて」


暁帆のことを小さいって言ってるけどリルとあんまり変わらないと思うなーなんてことを考えていると暁帆とリルが


「小さいとはなんだ小さいとは!!あなたも変わらないじゃない!」

「リルはいいのーまだ12歳だからー」


そんな口喧嘩が始まった。これは止めた方がいいのか?そのとき、


「あのーお取り込み中申し訳無いのですが「神和住刀也さん」ですよね?」


どこか聞いたことのある声の人が僕を呼んでいる。


「そーですが?あなたは?」

「あっ忘れられているんですね...私は武道大会の受け付けの...」


あっそうだ!この人受け付けのお姉さんだ!


「思い出しました!受け付けのお姉さんですよね?」

「そーですそーです受け付けのレオーネと言います。えーともうすぐ大会が始まってしまうのですがどうしますか?」

「あっ今行きます!!」


僕はそう返事をして「リルはまだ...」とか「私はまだ...」とか口喧嘩している二人に


「大会が始まるけどリルと暁帆はここで喧嘩してる?」


と言うと暁帆はやばいみたいな顔をリルはなにそれおいしいのみたいな顔でこっちをみてから


「「行く!!!」」


とハモって言った。リルも来るのか。


「よし行こうとその前にリルはその大きい鎌を貸して?」

「違うよ大きい鎌じゃないよ。これは『デスサイズ』って言って...」

「えっ!?!?!?」


リルが鎌の名前えーとデスサイズだっけ?とりあえずそれを聞いた瞬間にレオーネさんが大声で叫んでいた。


「レ、レオーネさん?どうしたんですか?」

「知らないんですか!?!?デスサイズと言えば暗殺組織【エルフィード】最強の殺し屋通称『首刈り』が使っていて神具と言われるこの世界では大変珍しい武器なんですよ!!!!」


レオーネさんはそう叫びながら言った。


「リ、リルそれは本当なの?」


僕はそうリルに聞いてみる。


「本当だよーリルはリル『首刈り』のリルでもここにいる人の首を貰う気はないよ?」


はぁまためんどくさい子に会っちゃたな。まぁなんとかなるか。


「・・・でもおにーさんがよかったら殺りあいたい!!!リル想像するだけで興奮する!!!!」


リルは顔を朱色に染めて言った。この子の異名は『首刈り』か、まぁ出会ったときも物騒な歌を歌ってたから納得はできる。


「あっリルは時間だから本部に帰るねーおにーさんも来る?」

「いや遠慮しとく。」


僕がリルにそう返すとリルは


「わかったじゃーねおにーさんまた会おうね!」


と言って投げキッスをしてながら走って帰って行った。てゆーか12歳が投げキッスって...


「今日のことは僕たちだけの秘密と言うとことでレオーネさんもお願いします」

「おにぃがそう言うなら」

「は、はい他の人に言ったら首持っていかれそうですしね。」


これで一旦はゆっくりできるなー。なんて考えていたら


「あのーそれはそうと武道大会はいいんですか?」


そうだ武道大会忘れてた...


「まぁおにぃなら全員一撃でノックアウトさせて優勝できるから大丈夫でしょ!」


あのね暁帆そんな簡単に言うけどね。実際は本当に難しいんですよ?


「と、とりあえず会場に向かいましょう」

「「はーい」」


僕と暁帆は返事でハモってしまった。暁帆は「やっぱり私とおにぃは息ぴったりだね」なんて言ってるしレオーネさんは「なんなんだこの兄妹は」みたいな目でみている。


とりあえず優勝だ!優勝してからのことはまたそのとき考えよう!

やるぞーー!!!



少し前にも言ったがもう一度言おう

このときの僕はまだ知らなかった。

あんなことになるとは、、、

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