#14 作戦開始!!
「作戦開始まであと10分ってところか。」
現在の時刻は23時50分。ここでまず僕は驚いた。なぜなら1日が24時間だったからだ。まぁこんな感じの異世界転生って大体ほとんどが地球と同じなんだよなー。そんなどうでもいいことを考えていると僕の耳に人の声が聞こえてくる、
「エルフィードに男?どーせ使えないカスだろww」
「それなー。所詮顔だけのゴミだよww」
「でも顔がいいって言うのがムカつく。」
「「「リア充死ね!!!」」」
僕の悪口か、、、てかお前らが言ってることが2ch(2チャンネル)みたいなんだけど。異世界でも「それな」って通じるのか、、、
「僕は別行動だけどリルと暁帆は大丈夫かな?」
「リルちゃんは反乱軍の人の首を取ってきそうで心配です、、、」
うわ!ビックリしたー。なんだレオーネさんか、、、
これなんか久しぶりに言った気がする。
「まぁ暁帆には反乱軍の人がなんかしたりしたら念話してって言っておいたので大丈夫だとは思いますが、、、」
僕がそう言うと、
「あ、暁帆さんはずるいです、、、」
「暁帆ちゃんはずるい、、、」
ハモった!てかシェールちゃん!?
「まぁ兄妹だからね。」
「兄妹だからで聞いたことのない魔法を使わないでください!」
そうなのだ。『テレパシー』と言う魔法はまだ誰も使えていなかったのだ。まぁ暁帆は神様だからなー。なんて言えるはずもなく僕は刀をいじるフリをしていると、
「、、、まもなく!作戦を開始する!自分の使命を忘れずに作戦に挑んでくれ!!幸運を祈る!!!」
おー気合い入ってるねー。じゃあ僕も王様を誘拐してきますか。
「と、とうやさん、、、ご武運をお祈りしてます。」
シェールちゃん、、、かわいすぎる。
「僕に任せてよ!『テレポート』」
僕はとりあえず島を買うときに交渉した部屋に転移した。
__________________________________
「よっと。僕はここで大砲の音がするまで待機か、、、」
まだ大砲の音は聞こえないな。
この時僕は思ったそう考えてしまったのだ。もし王様に子供がいたら?僕はその子供を悲しませてしまうんじゃないか?と、そう少し考え改めて気合いを入れる。
「よし!王様の子供のためにも僕は戦争がない世界を作る!!」
そう少し大きい声を出すと、
「キャーーー」
なんだ?女性の叫び声?まさか!
僕の頭の中にはある1つのシナリオが浮かんできた。
さっきの声はだいたい、、、
「はいドーン!」
僕が壁を蹴り壊すとそこには、
「な、なんだお前!!!!」
下半身丸出しの巨漢の男と完璧に嫌がっている綺麗なドレスを着たどこかでみたことのあるような女の子がいた。
「あのさー僕は別にそう言う行為は悪いことではないと思うけどさすがに無理矢理って言うのはダメだと思うんだよね。」
僕がそう言うと、
「このガキが!邪魔しやがって!」
はっ?ガキ?僕が?そんなこと言う方がガキなんじゃない?
男は懐に隠していたナイフを取り出して僕を殺そうとしてきた。
「、、、僕が怒っているのがわかんないの?」
僕はとりあえず女の子に事情を聞くために巨漢の男のうなじにチョップを入れて気絶させておく。
「あ、あなたは、、、?」
襲われていた女の子が力なく僕にそう言うとすぐに倒れてしまった。
ドーーーン!!!
あっ!大砲の音だ。こりゃ参ったな。
とりあえず僕は襲われていた女の子を抱きかかえて王様の部屋に向かう。
近くでみるとなんとなくレオーネさんに似てるような、、、
まぁ気のせいだろう。
王国の軍隊が攻めてくるまであと1日、、、