#1 妹と転生
「おにぃ転生してみる?」
「はい???」
僕の名前は神和住刀也だ。そして僕の部屋のベッドに座っているのが妹の暁帆だ。ここで訂正しておこう正しくは妹ではなく『神様』だ。もう一度言おう『神様』だ。『神様』と一言で言っても色々あるらしいがこの子は『太陽神』だ。えっなに?なんで神様が僕なんかの妹なのかって?それはあれだあれ、、、なりゆきである。とりあえずなぜ『神様』が僕の妹になったかを説明していこう。
それは、高校の入学式の日だった、、、
僕はいつもどうりに夜11時に寝て朝4時に起きた。雨が降っていたがいつもどうり5km走っていつもどうり家の剣道場で練習していつもどうり学校に向かっていた。その途中でなぜか体育座りで電信柱に寄りかかっている少女を見つけた。年齢は10歳くらいだろうか赤いショートの髪に少し大きめのワイシャツを着た少女だった。僕はその子を放っておけず声をかけてみた。
「大丈夫?」
「・・・大丈夫にみえるの?」
みえないです。はい
「と、とりあえず僕の家にくる?」
「うん」
そんな簡単に頷いていいのか?と疑問に思ったことは黙っておこう。
ちなみに入学式は行かなかった。僕の家についてからはお風呂に入らせてからご飯も食べさせた。僕はお風呂に入ってないからね?
それから色々なことを聞いてみた
「君名前は?」
「ない」
「・・・」
「あなたがつけて」
なんでと僕が言うのは野暮だろう。
「じゃあ『暁帆』っていうのはどう?」
「じゃあ私を今から暁帆って呼んで」
その時床に綺麗な魔法陣みたいなものが現れてすぐ消えてしまった。
「えっ?なにさっきの?」
「サッキノッテ?」
暁帆はカタコトになって答える。なんか可愛いな
「いやあの魔法陣みたいなものだよ!」
「・・・みえたの?」
「・・・みえたよ?」
僕がそう答えると暁帆はポカンとした顔で僕の顔をながめている。
それからはすごく時間がかかったので簡単に説明しよう。暁帆は『太陽神』で地球に観光にきたらしいでもお金もなにもなく途方にくれていたところ僕にあったと言う。おそらく暁帆の話しは本当だろう。なぜなら今僕の両親に魔法を使って『妹』になったのだから。
「おにぃこれからよろしくね」
「マジか...」
そして今にいたる
「おにぃ転生してみる?」
「はい???」
「あのね。おにぃほどの人がこの世界にいるのはまずいことらしくて今すぐ消滅するか転生しないと私が消滅しちゃうらしいの。まぁおにぃがやだっていっても転生させるけどね?」
つまりは僕の意思は関係ないと。
「わかったよ暁帆。でも一つ物を持って行ってもいい?」
「それは別にいいけどおにぃはなにをもっていくの?」
そんなの決まっている。
「刀」
「本当にそんなのでいいの?」
そんなのとはなんだ!
「じ、じゃあいくよー」
「わかった」
僕はそう言って目をつぶった