present for you.
神さまが治める地球。
しかしその神は人類に絶望し地球をリセットしようとした。
みかねて人類は神さまのご機嫌をとるべく一人の男を人間の代表として使いに出した。
「神よ、あなたはなにゆえ人類を滅ぼそうとするのでしょうか。」
すると神は言った。
「人は皆、己の欲だけに生きしまいには他の種族まで滅ぼし味方同士まで殺しあっている。この様な種のせいで地球を滅ぼすぐらいならいっそすべてを消し、またはじめからやり直すのが最適だと思うてな。もう我慢ならん。」
「お祈りも酒も全て捧げます。なのでもう一度考えてはくれないでしょうか?」
「もう遅い。自業自得だ。」と言い残し神は消えてしまった。
最後の頼みを無くした人類は皆悲しみ嘆いた。やけになり横暴を働こうする者が出た。
しかし男はそれを黙って見過ごす筈がなかった。
「我欲に囚われて自分を見失ってはいけない!」
「綺麗事言ってんじゃねえぞ!」飛び交う罵声。
しかし男はうろたえなかった。
「小さなことで良い。どんなものでも良い。愛しなさい。一粒の種は何千もの実をなす。しかし水がなくては種も枯れてしまう。その無くてはならない水を愛と呼ぶのだ。あなたが今たくさんの愛に支えられて生きている。父母の愛、友の愛、社会の愛、数えきれない愛だ。世界が終わる前にもう一度愛してみてはくれないだろうか。」そう言ってある歌を歌った。
その歌は誰しもが耳にした事がある歌であり、人々はその詩、旋律によって自己をとりもどし共に歌った。
神はその男のなした光景を見て心打たれ条件付きで人類を生かすことにした。
その条件は1年に1度その男の誕生日を祝い感謝する行事とすることだった。
今もそのクリスマスと名付けられた行事は12月25日に開かれており世界に広まるほど世界に浸透してった。
気の遠くなるほどの年月を経て、
現在ではその歌の正体は解明できずに謎になってしまった。
でも問題はない。
皆心に愛を持ち続けているならば。
その形はどんな形でも良い。
もうクリスマスは「イブ」という形で始まっている。聖なる夜に
恋人への愛、家族への感謝など
「メリークリスマス!」の一言からキミなりの「愛の歌」を表してはいかがだろうか。
短いですが読んでいただけると嬉しいです。書いてて恥ずかしかったです。