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Short Films

たった一度のラブレター(400字小説)

作者: 新夜 詩希

 貴方から初めて貰った手紙は、結婚式で読んでくれたラブレターでした。

 その内容は愛に溢れていて、どんな宝石よりもキラキラしていて、言葉の端々に込められた思いは私の頬で涙に変わりました。


 ズルイ、ズルイよ。

 こんなもの読まれちゃったら、私は貴方に付いて行く事しか出来ないじゃない。

 貴方はいつもこうして、私を追い込んで行ってしまうんだから。

 嬉し涙でボロボロの私を、貴方は笑って。

 嬉し涙でボロボロの私は、貴方に笑って。

 いつまでも傍に居させて欲しいと、私の方からお願いするの。




 ところで、署名にある『貴方を世界で一番愛している甲斐性無しのダメ男より』って誰ですか?

 私を愛してくれる人なら知ってますが、その人は甲斐性無しのダメ男なんかじゃありませんし。

 私は知らない人から手紙を貰っても嬉しくありません。

 だから私は手紙を貰ったその後で、署名を正しく書き換えておきました。

 

『貴方を世界で一番愛している貴方の王子様より』って。



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― 新着の感想 ―
[一言]  ども、可嵐です!  400文字小説、上手く言葉に出来ないほど素敵でした。めちゃめちゃ胸キュンですっ!  ちなみに可嵐なら、『貴方を世界で一番愛している甲斐性無しのダメ男より』って書いて…
2011/02/07 23:51 退会済み
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