閑話 sideヨグムト
今回はヨグムトおじいちゃんの主人公発見前~六話のエンカウント!の最後までのお話です。
どうやら、新たな聖獣が生まれたらしい。今回はわしが確認役に選ばれた。なんでも今回誕生した聖獣が魔石喰らいだそうだ。そう、あいつは役目を果たしたのだ。
聖獣は代替わり制だ。役目を果たした聖獣がどうなるかは神しか知らん。わしも詳しい事は聞かないようにしていたしの。
とゆう訳でここ、聖獣の森に着いた。懐かしいの、わしもここで誕生したからの。わし以外もみなこの聖獣の森から誕生する。神が直接この地に降り立ち聖域の場所をこの森にした事で新たな聖獣はみなこの森から生まれる。
わしは着いてそうそうにミスをしてしまった。何かと言うと――
いつもの感覚で敵を燃やし尽くしていたのだ、この中に聖獣が混じって居るはずは無いが熱で近づけなかったら元も子ないからの。
しかし、何日経っても現れない。もしや、怯えて出てこんのかの?わしが自ら出向こうとしたが辞めておいた。何故ならわしが動けば生態系がめちゃくちゃになるからの。え?着いて最初に何をしたかって?な、なんの事かの?
あー、鬱陶しいの。なんなんじゃ?こいつら格上相手に何故こうも突っ込んでくるのだ?ここの魔獣ら少し見ない間に阿呆になりすぎでないかの?
もうやけじゃ!わしのブレスを一息だけ放つのじゃ!
ふぅ、やっと静かになったのじゃ。む?そこの茂みになにかおるのか?
そうして、わしは翼を使い茂みを吹き飛ばす。するとそこから出て来たのは――
小さな一匹の猫だった。
この森に猫?不思議にも思ったがわしは今機嫌が悪いからの、同情してやるつもりも無い。わしが脚を上げ踏み潰そうとすると、いきなり猫の近くから魔石が出て来た。
は?魔石じゃと?しかも喰らった!?こやつはもしや……。わしは脚を下ろし、念話で話しかける。
猫はどうやら聞こえておるようだ。一瞬ビクッとし、動きを止めた。わしは少しイラついたように再度語りかけた。
やはりな、この猫言葉を理解しておる。首を縦に動かしておるしの。
それにしてもこれが今代の聖獣か。やはりあやつはおらんようだな……。はっ、しまった。今は感傷に浸っている暇ではないの。
そして、わしは敢えて何しにここに来たのかを問うた。しかしなんと初期必須スキルの念話を持っとらんかった。仕方ないのでわしは取りに行く振りをして、もしもの時用にと神から渡された念話しか持っとらん魔石を次元の狭間から取り出した。
再度戻り魔石を渡す。すると猫は臆すること無く魔石を美味しそうに喰らっていた。それにしても不思議な物だな、魔石を喰らうなど、あやつがおらんかったらわしも信じておるか分からんのぉ。
ふむ、どうやらステータスを確認しておるようじゃな。思いのほか魔石の力が強かったようで驚いておるな。神も粋なことをする。
そして、猫は獲得したばかりで使い方が分からいはずだから、優しく教えた。なんと、すぐに成功させおった。魔力の流れを確認してみたが綺麗に流しておった。ホントにこやつ生まれて間もないのか?そう思わせる技術じゃた。
それにしても女の子じゃったか。怖い思いをさせてしまったかの?とも思ったが流石にこんな森におったからかの、中々に図太かったの。
それと、話をよく聞くようじゃの。強欲なのはいい事じゃな。強くなる為には必要な能力じゃしの。しかし、あやつには似とらんの。
わしも意地悪じゃからの。初めに聞いた問いを答えろと言うた。しかし、スラスラ答えおったからの少しばかりびっくりしたわい。しかも、口調も丁寧じゃな。
どうやらこの子は親を知らんかったようじゃ。そうか、親無しでこの森を生き残っとるのか……。頑張っとるようじゃな。
わしはこの子の親に付いて教えた。少しも驚いて事にわしが逆に驚いたがの。
そして少しばかりの魔石喰らいの話をし、聖獣に付いて聞いてきたが、そろそろ暗くなってきたからの。わしの自己紹介をして帰らせた。
そして、最後に爆弾を落としていきおったわ。わしのことをおじいちゃんと言うとは思わんかった。孫でも居れば早く気づけたのかも知れんがな。それにしてもおじいちゃんか……。
いい物だな。
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