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きのう全身骨折した後輩に根性論で試合出させようとする奴

作者: ヤバい奴星人



 俺は昨日、人生で初めて事故に遭った。

 車と衝突して、命こそ落とさなかったものの全身骨折を負った。

 今まで続けてきたサッカーもリハビリをしたところで、再びできるようになるのはいつになるかわからない状態だった。

 


 事故から翌日、一応ベットのおかげで体は起こせるようになって、家族以外で見舞いに来てくれたサッカー部の先輩がいた。


 「すみません。大会を控えたこんな時期に…部活にも迷惑かけて」

 「いや、そんな事はない」

 「いえ、迷惑をかけたのは事実です!だから、その…」

 「違う。お前は迷惑をかけたんじゃない!チョー迷惑をかけたんだ‼そこを間違えるな!」

 「え?…あ、はい。すみません?」

 「なんなら、見舞いにも来たくなかった‼」

 「全部言うやんこの人⁉」

 「違う!お前が嫌いとかじゃないから!ただめんどくさかっただけだから!

そこだけは勘違いすんな?」

 

 いや、別にそこはどうでもいいけど⁉

 …うん、なんか思ってたんとちゃう

 ってか、これ俺の母さん隣にいるんだけど?え、なに?なにこれ気まずっ⁉

 


 「まあ、それでも仕方ない。今はできる事をしろ」

 

 いや、急になんなん?結局いい人なん?

 前の文がひどいから先輩間違ってないけどキレそうなんだがっ⁉


 あと、事故の原因向こうの信号無視だからね!なんか俺の不注意みたいになってるけど⁉

 


 「俺に…できること」

 「ああ、そうだ。事故からあまり時間もたってないし、まだ混乱しているだろうがそこで立ってこそだ!…男だろう?」

 


 …そうだよな、うん。まだ、サッカーできることをまだ諦めちゃだめだ!

 いつもは頼りになる先輩もこう言っていることだし‼


 「先輩!俺、がんばります!」

 「おう、その意気だ!」


 なんだかんだこの人もいい人なのだろう。口ではああも言っていても


 「でも今の俺にできることってそんなに多くないですけどね…」


 そう、昨日の事故で俺は全身骨折を負ったのだ。俺にできることは一日でも早く体を治すことだろう。

 

 「そうだな、例えばスポドリ作るとか?」

 「…ん?」

 「なんだ?」

 「あ、いえ…俺って昨日の事故で全身骨折負いましたよね?」

 「そうだな」

 「その上でもう一度聞きますね?…俺にできることって何でしょうか?」

 「例えばスポドリを作るとかだな」


 聞き間違いじゃないんかい⁉

 え、いや、全身骨折しとるんよ?


 「俺はきのう全身骨折――「甘えるな!」っ」

 「全身骨折がなんだというのだ!そのくらいやれ!来週は試合に出るというのに!」

 「いや、どうやって⁉」


 全身骨折はそのくらいじゃねーぞ⁉

 あと、この人どうやって試合出させる気だよ…全身松葉杖っていうか、もはやそれはミイラか?


 「骨くらい根性でくっつけ見せろ!」

 「普通に無理だが⁉」

 「無理でもやれ‼…男だろう?」

 「それは一回までしか効果はないんよ!」

 「…ごちゃごちゃうるさいな!試合に出たくないのか?」

 「今は出たくないです‼」

 「そんな態度だったら試合で使ってやらんぞ!」


 いや、あんた監督でもないしな⁉

 この人めちゃくちゃだよ…


 「いや、だからいいって‼」

 「…男だろう?」

 「だからそれもいいって‼俺全身骨折れてるの!」

 「それでもだ!」

 「それでもだじゃねーよ‼…あ、すいません」

 「なんだその口の利き方は!罰としてグランド10周‼」



 「だから全身骨折してるんだよお――――――――‼‼‼」

 













読んでくださってありがとうございます!!


はじめまして!

インスタで投稿したあるあるで評判なものを取り上げてみました。

あ、もちろん。その投稿は僕のですよ?

これからも短いのをたくさん投稿するつもりです。

インスタの名前もヤバい奴星人なのでまあ、気が向いたら見てみて下さい。


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