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短編とかその他

空が憎い理由

作者: リィズ・ブランディシュカ



 空が憎い。


 ひたすら憎い。


 だって手が届かないし、どうやっても手に入らないし。


 人の頭の上で、悠然と存在しているところが、とにかく憎い。


 !けしさりたい!


 この世界から空と言うものを消し去ってしまいたい。


 そしたら、世界中の人々は困るだろうか。


 空がなくなってしまったら困るだろうか?


 方角が分からない?


 それとも、綺麗な景色が見れなくて残念?


 どんな理由だって言い。


 空が亡くなる事で、大勢の人間が困るなら、それでいい。


 空が憎いけれど、その次に空を憎まない者達が、憎いのだから。


「はい次の人~、うーん一センチ伸びたかな? 来年はもっと延びるといいね」


「ぜんぜん背が伸びない」


 私は手に持っていた紙、身長の記されたそれを空に向かって放り投げた。


「人にあたるのは駄目だけど、空にあたるのもむなしいだけだと思うわよ」


 そしたら、やれやれと保険の先生がそう言ってきた。



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