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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

家族

作者: 京零

初投稿です。

うまくかけたかは分かりません。なんせ二次創作物専門だから。頑張りました。読んでください。








【とあるスレッド】

 ・・・

                                                                                                                 

123 名無しの夫さん

〉〉121 いやお前はいい嫁を持ったな。俺んちの嫁さんもいい嫁なんだけど。

124 名無しの夫さん

すみません、ROM専だったんですけど僕も語りたくなってしまいました!語ってもいいですか?


125 名無しの夫さん

〉〉124 おう、大歓迎だぜ。コテハンとスペック書いてな


126 名無しの夫さん

〉〉125 ありがとうございます! 


127 靴箱旦那

改めて124です。

コテハンは靴箱旦那。自分と嫁ちゃんの思い出からとりました。自分は42歳職業は秘密、嫁は18歳高校3年生!!


128 名無しの夫さん

〉〉127 いや年の差wwwwwwww 


129 靴箱旦那

いや!高校卒業まで待つつもりだから。籍は今度出すつもり。一応同棲中(笑)ラブラブですよ!

それでエピソードなんですが。このコテハンの由来となる話でもあるんですよ。同棲し始めてから年の差の話の合わなさとかで一時期距離置かれてしまったんですよね。そこでどうしていいかわからなくて何もできなかったんですけど、嫁ちゃんが距離置くのが嫌だって長文で直筆のお手紙書いてくれて。それだけでかわいくて優しくて神なんですけど、さすがにオンナノコに頑張らせてばかりじゃ男が廃ると思って。僕も手紙書いたんです。それを嫁ちゃんが読む表情がどうしても見たくて、靴箱の中に入れてみたんです。そしたらいい顔して、そのあと泣いちゃって。もう嬉しすぎますよね。だから週一で感謝とか愛とか伝える手紙書いてます。最近はちょっと恥ずかしいようでなかなか目を合わせてくれないです(笑)

130 名無しの夫さん

ふたりともすごく健気でかわいいな。おっさんとJKなんて夢物語だと思ってたけど、実在するんだなw


・・・・

【T川市女性ほっとライン窓口・通信履歴】

【令和x年x月xx日xx時xx分】

(この情報は個人情報保護のため一部開示できない部分があります)


【相談者:市内在住女性 xxxx 18歳】

【相談内容:ネット交際】(以下会話記録)


あ、もしもし。相談窓口、ここであっていますか?。あ、市内在住です。はい。市内の高校に通っています。相談内容、ですか。ネット交際、ですかね。あ、ありがとうございます。今少し泣いちゃっていて。声が聞こえにくいことあるかもしれないんですけど。私、詳しくは言えないんですけど、チャットするアプリをしてて。それで、そのアプリで家族ごっことかが流行ってて少し軽い気持ちで私もそれに参加したんです。そのルールが一か月間父母兄弟ペットのどれかに成りきってチャットをするというもので。そこで私 お母さん を引き当てて。その相手役の夫と言うべきですかね。その役割の人がそのグループチャットを超えて役割を要求するようになってきたんです。最初は彼氏いないし少し疑似恋愛楽しもうかなってのっかっていたんですけど。そのうち性的なことまで要求してきて・・・・・抜けられないんですよね。なんか抜けようとするとその人が個人チャットで凄く責めてきて。『君との恋人のようなやりとり、ここの規約違反って知ってる?ばれたらやばいよね。強制退会に、アプリ内で注意喚起が起こる。君ってばれたら将来怪しいよね』って。そうなんです。どうしようにもできなくて・・・・ううっ、うっ、怖くて。もう今もほら、鳴ってるの。途中から通話も始めちゃったし、交友関係まで少し話しちゃって。こんなつもりじゃなかったんです。絶対優しい人だと思ってたんです・・・・。あ、やばい、また電話が。

(通知音)

一旦切りますね、すみません



・・・

《xxが写真を送信しました》

【人気通話アプリ:lemon】

【注意喚起:出会いを目的とした利用者について】


平素よりアプリをご利用いただきありがとうございます。匿名通報があり、一部の利用者がこのアプリにおいて出会い行為を行っている事実が発覚致しました。該当のユーザーは強制退会といたしましたが、規約を今一度確認していただけるようお願い致します。


xx:だってさ。怖くね

yy:それな

yy:てか聞いてよ、またあのクソ野郎から絡まれたんだけど

xx:くそじゃんほんとw

・・・


【バラがふんだんにあしらわれたメモ。少し趣味が悪い。】

xちゃんへ

今日もお疲れさま(笑)いつも頑張り屋さんで見てて僕も元気になるよ。今日は君の卒業式!婚姻届出せるね!靴箱の前でまってます。

mより


・・・


【とあるテレビ局の画面】


・・・えー、ただいま速報が入りました!番組の途中ですが、テロップでもお伝えしているように今日午前11時ごろ、東京都にある私立xx高校で女子生徒が教師の男に刺される事件が発生しました。もう一度お伝えします。今日午前11時ごろ、東京都にある私立xx高校で女子生徒が教師の男に刃物で刺される事件が発生しました。犯人ですが・・・・・現在逃走中の模様です。女子生徒の安否は不明です。犯人は、女子生徒の担任とみられ、年齢は40代とみられ、180cm前後の細身、服装は上下黒のスーツ、白いネクタイを結んでいる、とのことです。卒業式シーズンですが心配ですねぇ、zzさん・・・・・

【事件資料:xx高校女子高生ストーカー殺人事件】


【事件資料を閉じますか?】


【はい】


・・・


その画面を閉じると、当時yyとされていた女は立ち上がった。あの時xxを救えなかったことは彼女の胸に深く深く突き刺さっている。自分の担任が家族欲しさに年齢を偽って家族ごっこをし、その相手が彼女だった。それを意外な情報から推測した担任は彼女の靴箱に妄想を書き散らしたメモや便箋を入れてきた。xxの恐怖に打ちひしがれる姿は彼にとっては喜んでいるようにしか見えていなかったのだ。誰よりも隣にいた私が、双子の姉と冗談を言い合う程だった、家族だった守ってやるべきだったのに。その思いは彼女を今の職場である警視庁ネット恋愛犯罪対策本部へと導いた。彼女は異例の出世スピードで若くして本部長となった。yyはこの地位を生かして事件を徹底的に調べた。当時詳細を何も知らされていなかったからだ。そして、驚愕の事実にたどり着く。それがこれらの資料だ。


yyの腰には、護身用に たった一発弾丸が入った拳銃がかかっている。それをひと撫でする。警察学校でずっと一位を取り続け、この間の射撃大会も一位だった。すべてはこの時のため。そして、時を見計らったかのようにポケットでバイブレーションするスマホを取り出した。




『ああ、もしもし。今から伺うわ。特別面会室に通しておいて。私がいるから逃げさせやしないわ。仮にも私の元担任ですもの。そして健気な教え子に会ったらそんな気は起きないわ。』






――――― 銃口を向けられたらね。



今日の速報画面には自分が映るだろうか。



物が語る故物語

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