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ロコ登場

魔ねき猫です。

誤字脱字があれば報告して下さい。

評価、レビュー、感想、ブクマしてくれると嬉しいです!


最近テスト期間で間が空いてしまって申し訳ないです!



「あのね...シャルちゃんには()()()()()()()()()()って伝えて欲しいの」


ヘーゼとユユは固まった。

その一瞬の隙を見てか、ロコは消えた。


それも煙の様にだった。


ヘーゼとユユは急いでササの寮に戻った。

2人はロコから聞いた話を伝えようか迷った。


今はレンを取り戻そうと頑張っている。

そんな中知らない幼女が言った言葉を伝えるのは浅はかだと思う。


それにロコが言っていた事を素直に信じるのは良いのだろうか。


「お母様、私の寮に来たのは誰だったのですか?」


「私の見間違いだったわ。

 それよりも、明日の授業には参加できるの?」


「はい。

 今日一日休めば体調も良くなると思います!」


ヘーゼはこれから忙しくなる。

ザリオンの処分から学園の管理がちゃんとしていなかった事についても話さなくてはならない。


そして何よりレンの居場所についても動かなくては。





次の日、シャルは自分のベッドから降りると、体調を確かめる。


「特に問題は無しっと!」


シャルの寮にはヤヤも戻って来た。

いつレンが帰って来ても良い様にここにまた住む事にしたらしい。


シャルはリビングに行くと、少し遅れてヤヤも来る。


「シャルお姉様、おはようございます!」


「ヤヤちゃん、おはよう!

 昨日レンの部屋に行って見てみたけど、本当にレンの荷物が少し無くなってるわね」


みんなで集めたお宝もそうだが、レンの武器まで盗まれていた。

まだ何者かの犯行か分かっていない。


「シャルお姉様は勉学に集中して下さい。

 レンお兄様の事はお母様達に任せましょう!」


色々と動いてくれているのは手紙などで知った。

それと同時に、レンの事についても進展は無いらしい。


シャルは時計を見る。

そろそろ学園に行かなくてわ。


「そうね。

 私も頑張らないとね!

 もう行くわ!いってきます!」


「いってらっしゃい!」


シャルは寮から出て、すぐにクラスに着くと、ザリオンの姿は無かった。

ナターシャとカリムの姿はあった。


シャルは2人に近付くと、シャルの存在に気づいた。


「シャルちゃん!

 もう復帰して大丈夫なの?」


「大丈夫?」


カリムにも催眠系の魔法をかけられていた事を伝えた。

驚いていたが、すぐに前を向いてレンを見つける協力をしてくれるらしい。


「私はもう大丈夫だよ。

 こんな事で休んでいたらレンに怒られちゃうよ!」


「そうですね!

 そうだ!学園長が色々と動いてくれているらしいですよ?

 ローレッタ先生が言っていた内容は、全ての世界の頂点にいる人に相談しているとか。

 流石、学園長と言ったところですね!」


シャルは唖然とする。

全ての世界を纏める人が【ユグドラシル】と言う世界に住んでいると聞いた事がある。


そのお方の一族が代々担当しており、会える者は10人いるかいないかだ。

【選ばれし魔法使い】のシャルですらあった事がない。


「その人なら例の障壁も壊せれる可能性が...

 でも協力してくれるのかな」


カリムが一番重要な事を言う。

そんな方がレン1人の為に動いたとなると、魔法協会が煩いだろう。


ナターシャとシャルは黙ってしまう。

そこで授業が始まる鐘がなる。


忙しなく教室に入って来るローレッタ先生とダニエ先生。


「私は少し遅れます!

 皆さんは自習をしていて下さい!

 ダニエ先生、よろしくお願いします」


「はい。任せて下さい」


「それとシャルさん、ナターシャさん、カリムさんは来て下さい」





ローレッタ先生に着いて行くと、学園長室に着いた。

いつもより荒荒しく扉を開け、学園長の元へ行く。


学園長は椅子にもたれ掛かって、深刻な顔をしていた。


「来ましたか。

 時間が無いので単刀直入に言います。

 【始祖の魔法使い】が復活しました」


急な呼び出しで何かと思ったら、いきなりの事だった。

学園長の行った事は誰も理解できなかった。


シャルは一歩前に出て、学園長の机に手をついて言う。


「【始祖の魔法使い】が復活したって...レンは【ストゥルティ】に捕まったのですか!!

 そうだった場合、私のせいでレンが捕まった事になります!

 この2人は何の罪もありません!」


「私のせいでもあります!」


「止めれなかった私の責任もあります!」


3人は自らが責任を負うとしている。

その顔は真剣そのものだった。


「貴方達に罪はありません。

 まさか【選ばれし魔法使い】の皆さんが在学中に復活するとわ。

 大昔の禁忌の中には【マスター】の称号が無ければ戦ってはならないと書かれています。

 これは学生が戦うことの無いようにと決められた事です」


禁忌が書かれている書物というものがある。

それは誰もが持っているものだ。


「なら私達は戦ってはダメなのですか?」


ナターシャが言った。

禁忌の話だと戦ってはいけない事になる。

だが学園長はそういう事を言う為に呼んだ訳ではなさそうだ。


「これからが本題なのです。

 魔法協会から【マスター】の称号が無くても戦わせろ...と。

 流石に私も抗議をしましたが、今はそんな事をしている暇はないと言われました。

 禁忌を犯せば【エヴァン】が必ず来ます」


「【エヴァン】を敵に回したら厄介ですよね?

 魔法協会は何を考えているのでしょう」


カリムは溜息をついた。

その気持ちも分かるが、もし【エヴァン】が現れた場合、魔法協会の上層部が危険になるのだ。

それを分かっていないところが呆れる。


「それにこの事は【選ばれし魔法使い】の親御さんには言ってないのです。

 自分の子を、死と隣り合わせの戦いに行かせるのは、許してくれないでしょうね」


「お母様は行かせてくれないと思います...

 それに今回の件はお母様に言うと、魔法協会の本部に乗り込んで行くと思います」


「...ヘーゼさんならあり得そうですね」


ローレッタ先生がシャルの言葉に納得する。

年々、魔法協会は権力を増していき、身勝手さも増している。


「これから私は【始祖の魔法使い】復活の発表や【選ばれし魔法使い】の親御さんに報告しなければなりません」


学園長は疲労した顔だ。

今の今まで魔法協会にいたらしい。

そして、すぐにシャル達に会ったのだろう。


【始祖の魔法使い】の復活、魔法協会の横暴、【ストゥルティ】の対処、レンの所在。


嫌な事は一気にくるものだ。

まずは何から解決して行くのか、シャル達は考えるのであった。



忘れた頃に更新しますよ!

見逃さないようにブクマしてると便利かも...

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