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魔法学園に入学したので最強になってもいいですか?  作者: 魔ねき猫
第2章 三大魔法学園競技大会編
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大会のお話

魔ねき猫です。

誤字脱字があれば報告して下さい!

評価や、一言だけでも感想を貰えると、もっと頑張れます!


TwitterもしているのでDMくれたら出来るだけ返します!


新章突入!!




【ストゥルティ】がアルスマグナ魔法学園を襲った事を公表した後、この世界では結構な騒動になった。


学園長や先生曰く、他の世界でもニュースになったらしい。

この世界は、全ての世界をまとめる大世界という世界の次に大切にされているらしい。


そんな世界が【ストゥルティ】の標的になったのだ。

問題にならない筈がない。


当初は三大魔法学園競技大会も中止にした方がいいという声もあったが、学園長の意見でこのまま開催する事になった。


全ての世界をまとめている人物も学園長の意見に賛成したらしい。


「シャル、全ての世界をまとめている人物ってどんな人なんだ?」


「私も子供の頃に一度見ただけだわ。

 そんな事より、練習に集中しなさい」


レンは三大魔法学園競技大会に出場する事が決まったのだ。

それも競技の中でも一番人気だと言われている箒レース。


この箒レースはただの放棄レースではない。

三つの魔法学園から数人を選抜し、その人達でどれだけ速くゴールするかを争う。


速くレースするだけではレンの勝ちは決まってしまう。

だがこのレースでは、魔法及び素手での攻撃を許可している。


ここが重要なのだ。

レンは簡単な魔法であれば何でも使えるが、相手を追尾する魔弾なんて撃てない。

追尾の仕方はその砲撃に、常に魔力を注がないと真っ直ぐにしか飛ばなくなる。


魔弾はあくまで物質では無いのだ。

物質では無いモノに魔法陣なんて書けないし張れない。


レン自体魔力が無いので、先読みして撃つしか無いのだ。

箒に関しては心配は無い。


今はシャルが造った魔力の塊を玉の形にして、高速で動いているその玉を撃つ練習だった。


「こんなの無理だぞ。

 俺を推薦した人は馬鹿だな」


レンはやる気を失ったのか【スカイ】を地面に置き倒れる。

レンの吐いた言葉を聞いたシャルがキッとレンを睨む。


こんな競技に推薦したのは学園長と数人の先生達。

そしてシャルだった。


ナターシャから【スカイ】の威力を聞いた時、シャルはこの競技に出れるのではないかと、学園長に説明すると賛成した。

元々この話は先生達の間でもあったらしい。


どの世界探し回っても【宿りの箒】には及ばない。

だがレンには魔法が使えないという欠点があったので、半分諦めていた所に【スカイ】情報を知った。


「バディは同じ種目を出る事って言われた通り、私も出るんだから我慢しなさい!」


三大魔法学園競技大会はバディと出る事と決まっている為、シャルも出場する。

他校にもいる【選ばれし魔法使い】も同じ種目に出場する可能性が高い。

だから油断はできないだろう。


「ご主人様、私は出場出来るのですか?」


「出来るそうだ。

 だから精一杯頑張ってくれ!」


ヨミの強さはイシュとの戦いで実戦で確認済みだ。

そういえば、シャルの使い魔【朱雀(スザク)】は戦えるのだろうか?


「シャル、スザクは戦えるのか?」


シャルは実際にスザクに聞いて見た方が早いと思ったのか、スザクを召喚する。

いつ見てもこの神々しい光は慣れない。


「シャルか...今日はどうしたの?」


凛々しい声でシャルに問いかける。

性別は女らしいけど、顔はイケメンだ。


「スザク、貴方は戦闘経験はあるの?」


「愚問だわ。

 私は何千年とクレア家に仕える使い魔なのよ?

 実戦経験はシャルよりは...」


あると言いたかったのだろうか?

スザクはとある方向を見たまま固まっていた。


「貴方は...」


ヨミがいた。

ヨミもスザクを見たまま何も言わなかった。


「どうしたんだ?」


シャルも疑問に思ったらしく、レンの問いかけに上下に首を振る。


「人の姿になれる使い魔ですか」


「どうしてわかったんだ?」


スザクがヨミの正体を当てる。

それにビックリした。


「私くらいの使い魔になると、このくらい。

 ですが人の使い魔になれる者とは...初めて見ました」


人の姿になれる使い魔について何か知っている物言いだった。

それはレンとシャルはヨミが現れた時から疑問に思っている事だった。


「スザクは人の姿になれる使い魔について何か知っているのか?」


「これは私が知っている言い伝えですが。

 数百年生きた使い魔は人語を喋り、万単位で生きた使い魔は人になれるのだとか」


一瞬疑ったが、確かに話の筋は通っている。

数百年生きた使い魔を召喚できるのは魔力を多く持っている者だ。

だがレンの場合はおかしい話になってしまう。


「ヨミって何者なんだ?」


「私はご主人様の使い魔です!

 それだけは変わりません!」


ヨミはムキになった感じで言い放った。


いつの間にかレンの練習は終わっていた。

いつもみたいに3人で食事を食べて、ヨミとの約束で一緒に寝る。

三大魔法学園競技大会は二ヶ月後だ。


それに合わせて打ち合わせが明日にあるらしい。

三大魔法学園競技大会に出場する人は絶対参加らしい。

どんな人が来るのか楽しみだった。


翌日、学園では特別授業があった。

何故三大魔法学園競技大会が開催せれるのかや、開催される場所などの話だった。


何故開催されるのかは、自分達の実力を知り、より向上心を持って日々の授業などで頑張って欲しいかららしい。

開催される場所に関しては、レンの興味を引くものだった。


開催場所は地球と此処ではない、別の世界だった。

そこは中国に似た文化を持っており、眠らない世界としても有名だった。


美味しい食材に、全ての世界から集めた娯楽など、楽しそうな世界だった。

選手達は数日前に行ってその世界の雰囲気に体を慣らす。


その為には、選手達は思う存分遊んでこいとの事だ。

そうした方が早く体が慣れるという。


「はい、此処までが今日の授業の内容でした。

 昼から選手達の人は打ち合わせがあると思うので、多目的室に来てください」


身長の低いシャーロット先生は背伸びをしながら、教卓から顔を出す。

レンとシャルは食堂に行ってから打ち合わせに行こうとしていた。


「ごめん、シャルとナターシャは先に食堂に行っておいてくれ!」


レンは急に尿意を感じたので、トイレに向かう。


レンはトイレから出ると、そこにはクラスメイトのザリオン・ミュートがいた。

彼は使い魔を召喚する授業の時、レンを教室から追い出そうとした張本人だった。


ザリオンは、まるでレンを待ち伏せしていたかのように待っていた。

レンはザリオンを視界に入れるが、気にせずに通り過ぎようとした。


だがザリオンはそんなに甘くは無かった。

レンの胸ぐらを掴むとそのまま壁に叩きつける。


「どんな手を使ったら魔力の無いお前が、選手なんかに選ばれるんだ?

 どうせせこい手でも使ったんだろうなぁ?

 だがな...これだけは覚えとけ。【忌み子】のくせに調子に乗るなよ。」


そう言ってザリオンは、レンの胸ぐらを離して去って行く。

ザリオンはレンが目立つのは許せない事だったらしい。


少し離れたザリオンは、最後にこちらを見て何かを言っていた。

レンの間違いでなければこう言っていた。


”覚えておけよ”


その時のザリオンの目は、悪意に満ちていた...



自分の思い描いているストーリーを、少しでも面白いと思ってくれる人が少しでもいることを願う!

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