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※プロローグ
「えへへ…。今…まであ…りがとうねぇ…。」
暗闇の中、少女の弱々しい声が響く。
『馬鹿が…。助からねえぞ?』
「いーの。…暖か……かった。嬉しかった。次………生ま……れ変わるなら…。」
掠れた声が止まる。
「………………………………………。」
人形のように整った顔の少女が口をパクつかせる。もう声が出ないのだ。
『おい、おいっ!』
必死に口を開くが、言葉にならず。
少女は諦めて瞳を閉じる
『……………。』
『ちくしょうが…。俺様にここまでさせたんだ。覚悟しとけよぉ…!』