1/2
1
『透明』
空を見ていた。
目を閉じた。
波音が体に響く。
潮風を吸い込む。
汚い心を吐き出した。
もう一度キレイな風を
私の心にも。
『手』
君の手の温もりを
忘れてしまいそう
あの頃はいつも
温もりを感じられたのに
その時には戻れないけど
私から手を伸ばそうか
『新た』
春はじめ
生ぬるい風が
私の顔を通り過ぎた
さて
頑張ろうかな
『ひとり』
ひとりでも平気
ひとりで何処でも行ける
淋しくなんかない
不安なんてない
怖くなんてない
君に言う勇気ないかな