スクールシステム
学校をなめていた。僕は教室につくなり、秀介に問い詰められた。
「え、智也、市川ミカと付き合ってんの?」
学校ではスクールカーストが存在する。僕はだいたい中の上くらいにいた。僕自身適度に女子とうまくやっていたのもあるが、秀介のたぐいまれなるコミュ力と、僕を巻き沿いにする精神のせいで、良くも悪くも目立ってしまった。しかし、秀介はなんだかんだいって僕を気遣ってくれるため、友人として好きだった。本人には絶対に言わないが。問題は、その中の上という一番話題にしやすいカーストにいたことだった。
スクールカーストのトップのほうが話題性は大きいじゃん!
と思うかもしれないが、事はそう単純ではない。スクールカーストのトップには、派閥のようなものも存在する。トップの人を話題のネタにすれば、話題にしたやつが特定され、つるしあげられるだけではなく、派閥同士の抗争になりかねない。もう、ほぼサングラスとスーツを着ている人たちとやっていることは同じである。そんな怖すぎる環境下で3年間生活しなければならない。
しかし、生徒たちは案外それを素直に受け入れ上手に立ち回っている。まあ、立ち回れない人もごくまれにいる。それが市川ミカだった。彼女は空気を読まない。少しかっこよさそうに聞こえるが、そうではない。火に油を注ぎ、余計な争いを起こすのだ。だから、彼女は大半の女子に嫌われているのだと僕は理解していた。