表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/98

パンツとの邂逅

 僕は幸せだ。今までの人生で様々な選択をしてきた。その多くは覚えている限りでは、間違いと言い切れるようなものはなかっただろう。しかし、今でも考える。きっと思春期のあの汗臭さと生々しさと、ませた香りのしたあの告白が、僕の人生の舵輪を大きく回してしまったのだと。

 13歳の時に入学した私立学校は中高一貫で、クラスは違えど6年間ほぼ同じ顔ぶれで青春を消費する。そのため、校内では“〇〇ちゃんと△△君がまた付き合いだした“など、惚れた腫れたの類の話が充満していた。まるで、部屋で香水の入ったビンを割ったようだった。今思い返すと、それくらいしか話すことがなかったのだと思う。当時の僕にはそうした話についていけず、友人である秀介と昔やったゲームの話を話していた。

 しかし、そんなある中3の7月、僕に変化の時が訪れたのだ。中学三年の春、教室内でふざけあい追いかけあう女子が、僕が座る席の目の前を走り去って行ったあの時、


パンツが見えた。


今でもその一瞬をはっきりと思い出せる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ