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カシラ文字U  作者: 梅屋卓美
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国境の女神

有害指定都市ツチューラ市 不明区域 『罵多悪怒愚(バタードッグ)』第二アジト 通称『エリア51』 午後22時05分。



辺りには何も無い辺鄙(へんぴ)な広大な敷地。面積はかなりあるだろう。様々な車が無造作に置かれ、それでもまだ余裕がこの土地にはある。此処は侵入者を防ぐ為、入り口から入り口に到るまでと、内部には無数のトラップが仕掛けられており、そのセキュリティは、アメリカ合衆国の『不可侵入区域』並みで、例えば動物か人間かを識別する高度な監視カメラに、一定以上進むと撃ち殺されるライフル装備の狙撃兵等 他にも膨大なセキュリティが施されている。


それが『エリア51』と呼ばれる由縁である。


罵多悪怒愚(バタードッグ)』第二アジト。


この敷地の考案者は総会長の梅豚で、設計は本部長のタケシ。日本ではまず手に入らないセキュリティシステムや、多大な武器弾薬などは、梅豚の愛妻マナが海外を飛び回り密輸した。


このシステムと武器弾薬を最大限に活用すれば、小さな国くらい簡単に潰せるだろう。

まさに24時間臨戦体制。


奥に進むと・・・・




!?




極上のCBX400F!


しかもニ型で鍵付きで無造作に置いてある!


只でさえ盗難率が高いCBXだ!


これもかなり危険である。


きっとCBXの廻りには無数の地雷が埋め込まれている!

迂闊に近づいたら爆発しバラバラの肉片になるだろう。


このような仕掛けを『罵多悪怒愚(バタードッグ)』メンバーは楽しみながら行うのである。

非常にタチが悪い。


さらに奥には・・・・





!?




ディーラー顔負けの立派な整備場があり、旧車から高級車までがズラリ!

その中で街宣車のような中型のマイクロバスを整備する一人の青年がいる!


その男は!



罵多悪怒愚(バタードッグ)』特攻隊長ユキヤだ!


何やら、街宣車に鉄板をランダムに溶接している。

フロント、サイドのガラスには、鉄格子のような柵が張り巡らされ、ボディのあちこちからは無数のライフルやマシンガンの銃口が飛び出している!まるで装甲車の様相を呈している!






!?






その装甲車に物騒で、シャレにならない『ブツ』をせっせと積み込むヒグマのような大男!若干後退した坊主頭に紺の『乱闘服』を身に纏っている!乱闘服の左の胸元には血液が飛び散って茶色くなった日の丸!右の胸元には『武闘結社 梅神會(うめしんかい)』と金文字の刺繍!右手の袖部分には『敵地急襲抗争隊』とやはり金文字で刺繍され、背中にはデカデカと『梅代門』のマークが刺繍されている!




この暴力と殺人の匂いをばらまき散らす男は!





罵多悪怒愚(バタードッグ)』副会長兼『敵地急襲抗争隊』最高指揮官・・・・




アッチャンである!


何やらアッチャンはせわしない。テキパキと巨大な体躯で動き廻り、手榴弾が詰め込まれたバッグを装甲車に投げ入れる!もうメンドクサイのだろうが、かなり危ない。


一体何をしているのか?



前回の『(ぱく)』の件で、『罵多悪怒愚(バタードッグ)』は危機的状況にまで追いやられた!

あのマナに対するレイプ未遂!

自分達の母親的な存在のマナを傷つけられてしまった!

アッチャンはマナの気持ちを思うと辛いし、幼い頃からの親友梅豚の気持ちを思うといたたまれない。未遂とはいえマナは身体に触れられたのだ!


許せない!



あの朝鮮人共!



ならばどうすればいいのか?



簡単である。



殺すまでだ。




この装甲車で特攻(ぶっこ)み、根こそぎ皆殺しである!

何なら整備場の二階にある『核燃料』を撒き散らすのもいいであろう。

まず、あの時窮地に陥っていたマナを救ったのはアッチャンである。当然マナの中のアッチャンポイントは好評価である!

そして今回の『特攻(ぶっこみ)大作戦』を成功させれば更にアッチャンに対するマナの評価は急上昇する!

そして母性本能が強いマナは、「アッチャンも頑張ってるしぃ、そろそろいいお嫁さんを持たせなきゃな」となる。

するとマナの大親友の超絶美人『リサP』を紹介してもらえる絶好のチャンス到来である!だから『いいカッコしい』のアッチャンは『罵多悪怒愚(バタードッグ)』のメンバーを連れず、一人で行くとゆう姑息な手段に出たのだ!



・・・・・・・・。



やはりバカである。



下心満載の『特攻(ぶっこみ)大作戦』の始まりである!



それにしても、ユキヤは何をモタモタしているのか?


アッチャンが激を飛ばす!


「コルァ!ユキヤァ!さっさと準備終わらせんかいっ!」


と、ユキヤのケツを蹴っ飛ばす!


「もぅ、アッチャン先輩 待ってくださいよ。これでも急いでやってんスから」


またか、といったかんじでユキヤが返す。

でもしょうがない。世界はアッチャンを中心に回っている。


「黙れーーい!俺は早くこの任務を遂行し、婚活をせねばならんのだ!貴様には分からんのか?このピュアな気持ちが!」



・・・・・・・・



バカである。


もうマナにリサPを紹介してもらう気マンマンである。



しかし、この婚活の為にアッチャンは大好きなスマホ課金ゲームの『ぷにぷにたん』を数日やめている。

この『ぷにぷにたん』とゆう課金ゲームは、妙チクリンなスライムのような物体が、ひたすら『課金、課金』と喋っており、一定時間 課金をしないと、そのスライムがすねてしまいゲームオーバー。課金をすると『ありぎゃとっ』と呟くだけの、まさに誰得な前代未聞のクソゲーである。

アッチャンはこのクソゲーに、総額数千万は注ぎ込んでいる。



・・・・・・・・



バカである。



アッチャンは気になる。


本当にこのユキヤが頑丈に溶接している装甲車は大丈夫なのだろうか?


ちょっと心配のアッチャンは、ユキヤが溶接した箇所を無差別に蹴りあげていく!

すると溶接した箇所が微かにひび割れる!

すかさず怒鳴るアッチャン!


「此処ぉ!溶接薄い!何やってんの!」


もう『機動戦士 ガン○ム』の『ブラ○トさん』気分だ!


呆れるユキヤ。


・・・・・・・・


バカである。



この装甲車にも、尋常ではない仕掛けが満載なのは分かるが、気になるのは、車体に乱暴に取り付けられている無数のカメラ。そのカメラにはPCのルーターのようなクリクリ動く謎のアンテナが付いている。そのカメラは車内にまで及ぶ。


これは、携帯電波で、映像が飛ばせる安物の監視カメラである。このアッチャンの『特攻(ぶっこみ)大作戦』の一部始終を見たいと思った梅豚達は、安物カメラを『Pmazon』で購入し、ガムテープでくっ付け、自宅のマナのPCにライブ中継で飛ばせるようにセッティングしたのだ!音声はアッチャンのスマホからスピーカーで飛ばせばいい!



・・・・・・・・



無駄な事には金をかける『罵多悪怒愚(バタードッグ)』だが、こういう事にはケチケチである・・・・。


なんせアッチャンである。


バカなのである!




どうやら準備は整ったようである。



アッチャンが叫ぶ!



「隊員!せいれーーーつ!」


ちなみにユキヤ一人である・・・・


「これよりぃぃい、国賊に天誅を下すべくぅ~ 戦場へと向かう!戦没者に対し 黙祷!」


仕方ないといったかんじで従うユキヤ。


「直れぃ!皇居に向かい敬礼ぃ!」


うんざりなかんじで従うユキヤ。どうせ右翼動画でも見てカブレたのだ。寛大な心をみせるユキヤ。


そして、脚立を使い、装甲車に上がるアッチャン。この車は、後部の窓は鉄板で塞がれ、前席の窓は鉄格子で塞がれている為、屋根の正方形に乱雑に切断された部分から入るしかない!上にあがると脚立を引き上げ、車内に叩き込むアッチャン。


「それではユキヤ。ご武運を」


戦地に向かうのはアッチャンだ。それはユキヤのセリフ。


バカである。


アッチャンはコックピット(運転席)に向かう。

かなり気持ちが引き締まっているようだ。


アッチャンは考慮する。


今からこの車で『害虫』と『戦い』に行くのだ!


呼んで字の如く、コイツは『害戦車』と命名しよう!



今の気分はまるで、戦地に向かう特攻隊員の気分である!


スマホホルダーにスマホを引っ付け、タケシにスピーカーで電話する。


「こちら現地のアッチャン。本部 異常なかろうか?どうぞ」



やはりバカである。無線と勘違いしてる。


《こちら本部 異常ないよ。アッチャンあのさぁ これ無線じゃないし普通に喋って問題ないよ》


真っ当な事を言うタケシ。しかし


「シャラッーープ!貴様は気分を高揚させたい軍神の気持ちが分からんのか!映像は異常なかろうか?」


ため息まじりに タケシが


《異常ないよ。そのまま エンジンかけて出発して》


「了解!」


するとアッチャンは、害戦車のエンジンを始動させ、ゆっくりと『エリア51』を抜けて行く。


戦闘開始である。











有害指定都市ツチューラ市 絶対安全農村区域 クサレガ丘一丁目 梅豚邸 午後24時35分。



ポテチを食べ、ビールを飲みながら画面を気楽に見つめる三人。梅豚、タケシ、マナである。


先日の朴による型破りな攻撃。

さすがの『罵多悪怒愚(バタードッグ)』もあれには参った。


まさか、タックンの意識を乗っ取り、マナに手を出すとは。

さすがに想定外である。そのタックンは現在、朴に意識を剥奪された事と、例の戦闘で、梅豚、アッチャン、タケシの総攻撃を受けた為、『協力病院』のICUで、絶対安静の身である!

朴は上手く殺せたが、納得がいかない『罵多悪怒愚(バタードッグ)』一同。なので、今回の アッチャンの『特攻(ぶっこみ)大作戦』決行に至ったのだ。タケシが


「マナさん。アッチャン、リサP紹介してもらう気マンマンだけど。どうすんですか?」


タケシが楽しそうにマナに問う。


一人掛けの、虎柄ソファーにふんぞりかえる梅豚の膝の上に座ったマナはビールをくぴくぴ飲みながら


「え~~、アッチャンでしょぉ、アタシはいいけどさぁ リサがオッケーすっかなぁ?」



・・・・・・・・。



あまり期待出来そうにない・・・・


あのアッチャンなのである。無理もなかろう。


マナが梅豚に


「アッチャン一人で行かして良かったの?かなり無駄な死人が沢山でるよ?」


もっともである。


「しゃーんめーな。アッチャンだぜ?言っても聞かねぇし 言うだけ無駄。俺達は楽しんで見るしかねぇよ (マナ)


との梅豚の提案である。


これからの地獄絵図を想定し、あれこれ予想する三人であった。











超農村漁村区域 出解村 朝鮮部落 25時11分。



朝鮮部落の入り口付近、ちょうど500メートル手前に位置する街灯の下に佇む一人の女性。


黒いキャップをかぶり、黒の戦闘服。背中にはゴルフバッグのような物を背負っている。


こんな夜中に、こんな物騒な所に立っている この女性は?


『反日団体 撲滅協議会』メンバーの『マドカ』である!


マドカは先日『反日団体 撲滅協議会』リーダー含む五人で、この朝鮮部落の悪質朝鮮人を討伐に来たのだが・・・・



強い!



マドカを覗く 全員が殺害されてしまった!


甘く見すぎていたのだ!

重武装していた自分達が過信していた!


一人になってしまったマドカは、途方にくれ、朝鮮部落周辺をメンバーが落とした武器を手にさ迷い続け、今日に至る。


朝鮮部落は、どこもかしこも隙がなく、迂闊に近づけば『ズドン』である!


「あと30分後位に奇襲を捨て身でかけようか?」


マドカが投げやりな思考を巡らせたその時!








!?





ちゃーちゃらっちゃちゃちゃちゃちゃちゃーちゃらっちゃっちゃー♪




ひび割れた軍艦マーチと共に、赤色灯を回したツギハギだらけの街宣車が 悠々と走って来る!



てってれっててってれっててってれっててってれー♪



突撃ラッパまで鳴らしている!



これでは、敵にこちらの居場所を教えているようなモンである!とりあえず この狂った行為を止めさせなければ!


マドカが街宣車の前に立ちはだかる!

すると取り付けられているスピーカーから



『どけコラァ!女ぁ!何だテメェ!引き殺すぞぉ!』


ひび割れた声で、猛烈に罵声を浴びせて来る街宣車!


「ちょっと待ってよ!あなたも朝鮮部落に攻め込むんでしょ?話聞いてよ!」


そう叫ぶと、マドカは街宣車の運転席の横に立つ。


鉄格子で塞がれた奥の窓が、ゆっくり降りる。


そこには、










!?









今までマドカが見たことがないほど、凶悪な面構えの男が鎮座しており、街宣車のあちこちからは、機関銃の銃口が無数に飛び出している!


そして、その凶悪顔の男は


『何なんだ?テメェ。女がこんな物騒なトコ ほっつき歩ってんなよ。朝鮮野郎に犯されて 殺されんぞ』


まだ外部スピーカーで喋っている・・・・


どうやらこの男、頭はあまりよろしくないようだ。


マドカが言う。


「あの~、普通に喋って聞こえますよ?スピーカーいります?」




!?



すると、とっさに狼狽する 凶悪顔面男!



「なっ、何をっ!これはだな、一種のパフォーマンスで!威嚇活動の一環なんだよっ!」



トンチンカンな事をヌカす 凶悪顔面男。


おわかり頂けただろう。



アッチャンである。



するとマドカは



「アタシも一緒に この車 乗せてってもらえませんか?仲間は皆殺されてしまって!お荷物にはなりませんから!」


一生懸命アッチャンに懇願するマドカ!



アッチャンは何やらマドカを見て 困惑してるようだ。


街灯の灯りに照らされた、キャップの奥のマドカの顔を見ると、





!?




何と!あの『安○奈美恵』にそっくりの美人である!


アッチャンが狼狽するのも無理はない!


マドカはとっさに感じたのだ!


この重装備を施した街宣車と、この凶悪顔面男をもってすれば、朝鮮部落を壊滅出来るかもしれない!

この凶悪顔面男は頭は『アレ』だが、こみ上げてくる戦闘力を醸しだしている!


アッチャンがスマホに問いかける。



「だってよ。どーすんだ?タケシ」


《まぁ、しょうがないんじゃない?アッチャン一人じゃ ある意味アブねぇし。俺が見た感じ その女 足手まといにはなんねぇかもよ》



考え込むアッチャン・・・・



そして、意を決したように



「乗れよ!足引っ張ったら捨ててくかんな!」



と、害戦車の屋根に登り、マドカを引き上げ中に入れるアッチャン。


驚愕するマドカ!


乱雑だが、見事に戦闘に特化した室内!



一体この人達は何なんだろう?


しかし今はそんな事を考えてる時間はない!


此処は、いわゆる日本と朝鮮の国境線だ!


まずは、



「アタシ、マドカ。あなたは?」


手早く自己紹介するマドカ!



「俺ぁ死刑部隊『罵多悪怒愚(バタードッグ)』副会長のアッチャンだ!」


かなりイキッテる感じで自己紹介するアッチャン!


「わかった!アッチャンさんね!急ぎましょう!アッチャンさんのド派手な登場で、ヤツらは 急いで配置についてる筈だから」



すると、愉快げに笑うアッチャン!



「クックック。そりゃあ楽しみだな」


と、害戦車のギアを入れ、発車させる。


すると、朝鮮部落の入り口には、


『この先 日本国憲法 通じない』

の文字が!


アッチャンは気にせず害戦車を突っ込ませる!すると、


《アッチャン!そっから、朝鮮がウジャウジャ沸いてくんぞ?気をつけろっ》


スマホでタケシが叫んでいる!


「やかましい!俺に是非を説くな!」


アッチャンが叫ぶ!


マドカはひたすら恐怖だ!このアッチャンとゆう男は怖くないのだろうか?

先日、マドカの仲間は此処で全員殺された!それをアッチャンに言うと、


「それは、そいつらが弱すぎなだけだ。俺は戦闘のエキスパートだ!抜かりはねぇ」


「危なーい!」


人が飛びだしてきたので、マドカが叫ぶ!


しかし躊躇(ためら)わず跳ね飛ばすアッチャン!



すると、





!?





(うごめ)きながら、沸いてくる黒い人の波!


マドカは恐怖で震えだす!


が、



「ギャハハ、チョンコ!テメェら皆殺しだぁ!」



アッチャンは害戦車を停車させ、運転席から離れ、車内の中央部に無造作に置かれた機関銃を手にし、屋根に登ると、





!?





ズダダダダダダダダダダダダダ!ズダダダダダダダダダダダダダ!ズダダダダダダダダダダダダダ!


機関銃を無差別にぶっぱなした!



「ギャハハ!ウチのマナさんとタックンが世話になったのぅ!地獄の閻魔に泣きつけバカ野郎!」



次々と肉片になって行く人の群れ!足が千切れ、手が千切れ、首が千切れ、血が噴水のように飛び散る!

アッチャンはこの異常世界を満喫している!


マドカはあまりの恐怖に動けずにいると、


「ほら、立って。これで殺された仲間の仇を撃て。じゃねぇと一生心にわだかまりが残る」


アッチャンはマドカに『スミスさん』と『ウェッソンさん』が共同開発した 飛び道具を握らせ、害戦車の屋根に立たせる!


「残るは、アイツ一人だ。ぶっ殺せ!」



するとマドカは引き金を引いた!



バチーーン!



残る一人が崩れ落ちた・・・・。



アッチャンが


「よしっ!それでいい。合格」



そしてアッチャンは、バッグの中から、手榴弾を取り出すと、辺り一面の家屋に一個ずつ投げつけ 仕上げとばかりに爆破していく!燃え盛る家屋!



「よし!只今 任務完了。これより帰還する!」



アッチャンは害戦車を走らせ、あっとゆう間に朝鮮部落を抜け、県道にでる。






マドカは 悪い夢でも見ているような感覚だ。


このアッチャンは秒で朝鮮を壊滅させた。



しかも鼻歌を歌うように・・・・・・・・。



そして



「俺もまさかあんな上手く行くとは思ってなかった。アンタが居てくれたからかもしんねぇな。」



マドカはアッチャンの、対向車に照らされた横顔を見つめる。さっきまでは 凶悪顔面男 としか思わなかったが、今は・・・・・・・・




カッコいい・・・・・・・・





「アンタ、マドカさんだっけ?国境線で出会ったから」



アッチャンは少し照れくさそうに






「国境の女神だな」






ツギハギだらけの街宣車が漆黒の闇を駆け抜けて行った・・・・









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