試験体No.1約束の君へ
ピッピピッピピ…
カチャッ
ピーーーーー
『【試験体No.5001】太陽系を通過、惑星天体No.2006へ到着しました!』
ガチャ…
『どうだ那月、試験体の様子は?』
『あぁ志崎か、奴は何度も悪夢を繰り返して見ているさ、』
『そうか、可哀想だが仕方ないことだ、試験体はこの人類の呪縛からは逃れることの出来ない運命だからな。』
ーーー
『はっ!』
なんだ此処は?、、、俺は、、、誰なんだ?、、、、
『宇宙?、、、此処は、、、、空、、、時間、、、永遠、、、何を言ってるんだ俺は、、、全く思い出せない、』
『大変です!試験体No.5001の信号が途絶えました!』
『なんだと!?』
ピピピ
間も無く目的地に到着します。
ドサッ
ガチャ
『なんだ、、ここは?』
目の前には焼けたような色をした砂漠の大地が広がっていた、
ドドドドド!
ドカーン!
ダダダダーン!
⁉︎
銃声?
爆発音!?
『そこの男!早く船に乗って!逃げなさい!』
『誰?誰だ、、』
『ロボよロボ!スピーカーで話しかけてるの!今はダークサイドからの敵と戦闘中だから逃げたなさい!』
ロボから、黒髪で澄んだ目をした美しい少女が出てきた
『けど、俺船の操作なんてできないよ?』
『なんですって!貴方じゃあどうやって此処まできたのよ!?』
『その様子じゃ貴方10年前のことも覚えてなさそうね、まあ私も覚えているってよりは一度記憶を失って、そのあと覚えさせられたんだけどね。』
『10年、、、前?、、、⁉︎お前!美奈子か?美奈子!美奈子じゃないか!』
『美奈子?誰よそれ?私はタシャード・クシャレニカよ?』
『美奈子!!』
『きゃっ!何するのよ!変態!変なとこ触らないで!』
『すまない、、美奈子!美奈子!』
数時間後
『ごめんなさい!知り合いに似てたもんだから!つい、、、』
『だからと言って服が破けるまでやるかしら?…
まあもしかしたら記憶を失う前は私は美奈子だったのかもしれないわね、
けど、貴方、、何故10年前のことを覚えているの!?
何故?何があったの⁉︎』
『それはー....』
10年前…
ミーンミンミンミン
『暑い…なんだこの暑さは!暑い!暑すぎる!
なのに何故だ?
学校の女子ときたら、この炎天下の中寒いなどとカーディガンを着ているじゃないか!
普通この暑さだと、女子はミニスカだろ!ミニスカ!
そしてスカートの丈からチラッと見える太ももとタイツ、ニーソ!
これが青春、男のロマンってものじゃないのか⁉︎
えぇっ⁉︎』
『おい、悟、、何朝から校門の前で自分の性癖暴露したんだ?美奈子ちゃんに聞かれても知らねーぞ?』
(ん?何を言っているんだこいつは?俺が性癖?
???)
『んん?、、、
んんんん⁉︎あーーーー!?』
『声に、、出てた、、、しまった、、
俺のスポーツマンハーレムモテモテ高校生活ももうおしまいだぁ…』
『はぁ、、』とため息を吐き、頭を抱える拓也、、
『あ、また声に出てた!』
その時俺は何故か肩の荷がおり開放感を感じた気がした。
キーンコーンカーンコーン!
授業が終わり、みんなが帰っていく様子を学校の前で性癖を叫んだことで、先生に説教を受けながら職員室の窓から眺めた…
説教は一時間続き、先生は性欲が有り余っているならワシのコレクションをやるからと、80年代のエロ本を大量にもらった、正直絵が古くて見れたもんじゃない、所々に白いシミもあるし、これは帰ったら捨てよう…
『あーあー、日が暮れちまったよ、けど拓也が教室で待っててくれてるなんてなー、やっぱ友達はいいな!!』
『あぁ、そうだな』
その時、俺たちの横に黒塗りの高級車が停まった。
『なんだこれ!ベンツって奴かー?』
拓也が近づいていくと、中からサングラスをかけたスキンヘッドのイカつい外国人が降りてきた、
『キミタチ!ミチ!キキタイネ!』
『ああ、道?....』
バチバチバチ…
⁉︎
『うっ…スタン…ガン…』.
ドサッ…
『拓也!!』
『よし、まずは1人目』
ピピピ…
『こちらエージェントT...試験体適合者5000を捕獲、そばに試験体適合者5001もいるのでそちらも回収に向かう』
バチバチバチ…