時代遅れな亮太の新しい日常の始まり
雨の降る夜の林。
そこにみすぼらしい着物を着た少年が走っていた。
「いたぞ!!あっちだ!!この、化物め!!」
「ーーーっ!!はっ はっ・・・っ!!」
遠くから、役人の声が聞こえる。
少年には、傷がほとんどつかなかった。
焼きごてをされても、ムチで叩かれても、炎で身を焼かれても、焼きごて以外、傷一つつかなかった。
そんな少年の心は、もうクタクタだった。
日夜を問わずに追われること数日。
もう、逃げるのをやめて大人しく拘束されようかと、
そう、考えてた時だった。
ガラガラッ!!!
「っ!?うわぁっ!?」
急に足場が崩れ、少年は余裕に十メートル以上はある
崖から崩れ落ちた。
「うぐっ・・・!!!」
衝撃と激痛が、少年の身体を蝕む。
激痛で息ができず、目の前が真っ黒に染まった。
「おい!奴は!」
「崖の下へと落ちました!」
そんな声をどこか遠くに聞きながら、少年は気を失った。
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「おい!いたぞ!!ここだ!」
「っ!!」
水溜りがバシャバシャと跳ねる音が聞こえる。
慌てて起きようとすると身体中に鈍い痛みが走った。
どんどんと足音が近づいてくる。
もう終わりだと思った。
役人の姿を見た瞬間、俺は言葉を失った。
青い色のした帽子と服を着た、おかしな奴だったからだ。それが、しかも数人いる。
「おい、兄ちゃん大丈夫か?ここがどこだかわかるか?」
一人がそうよびかけ、俺の体を支えながら起こした。
そこで、本当に俺は言葉を失った。
そこは、自分の知っている村ではなかった。
林は少なくなり、その間から建造物が見える。
その建造物は、変な四角い形をした高い物だった。
しかも、馬車でもない変なものが勝手に動いていた。
俺は、首を横に振った。
「ごごは、どごだ・・・ っ!?ゴホッゴホッ」
変な声だった。少し声を出しただけで、咳が止まらなかった。
「兄ちゃん記憶喪失かい!?名前は!?」
「りょ、りょうた・・・っごほっ」
とっさに考えた名前だった。・・・実際、俺には名前がなかった。
「あ、あーすまん無理するな。えーと、亮太ね。
亮太、立てるか?ちょっとついてこい!」
男は無理矢理俺を立たせようとした。
俺は立ち上がらず、ついて行くことをしなかった。
必死に首を振った。
「いやだ・・・もう・・・あぞこには・・・」
「?大丈夫だよ。とって食いはしねぇよ。ちょっと
麓に降りるだけだ。」
そういうと男は俺を担ぎ上げ、歩き始めた。
「お前、軽すぎないか?ちゃんと飯食ってか?
最近の若者はなぁ〜・・・。」
ここがどこだかも分からず、話すことも動くこともままならない。
だが、こんなに優しく人と接したのはいつぶりだろうと、心が暖かくなっていくのを感じていた。
to be contined・・・
初めて投稿してみました。
ネタは、たくさん出てくるのに思い通りに書けないんです。
最後まで書こうとしても、最終的にどう書けばいいか分からなくなってしまうんです。
だから、これは自分がどこまで書けるかを試す挑戦です。(笑笑)
これを読んで、コメントをしていただけると幸いです。
それを糧にして書いていくので・・・(笑笑)
これから頑張って投稿していくのでよろしくお願いします!
続けて読んでくれると嬉しいです!!!




