表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

世界は真っ暗闇

作者: Q作くん

 ビルの屋上。四方には飛び降り防止のため設置された2m級の柵。たった1つの出入口も、既に機動隊に占拠されている。女―神に逃げ場はない。

「動くな! お前のヘンテコな『力』は防犯カメラで確認済みだ。少しでも変な動きを見せれば、撃つ」

 刑事は黒光りする銃口を神に向ける。

「日本のケーサツ、撃てナイ……ドラゲナイ」

「バカにしてもらっちゃ困る。前後の手続きが煩雑なだけで、引き金は引けるんだよ。いつだってな」

 刑事は神に照準を合わせたまま、部下と共に距離を詰めていく。

「ククク……」

「何が可笑しい」

「『創造アプリ』の起動……何モアクションだけじゃない。音声ニンショウでもカノウ―」

 刑事のシナプスが瞬時にあらゆる情報を統合する。神が言い放った、この場に相応しくない不自然な言葉(ワード)―ドラゲナイ。歌詞だということは知っている。だが注目すべきはソコじゃない。誰が歌っている? SEKAI NO OWARI……セカイのオワ―

「ファ〇ク」

 刑事が最期に力なく発したのは、世界で一番使用されている罵詈雑言。その言葉に神はニカッと笑い、刑事に対して「Fxxk you」とネイティブな発音と中指を立てるといったネイティブなアクションでもって応える。「光あれ」。原初(オリジン)の神は宇宙を創造する際そう言い放ったと云われている。最新であり最終となった女神は「くたばれ」でこの世に終幕をもたらした。結局、彼女が何者だったのかを知る術はない。神の力―『創造アプリ』をhackし、copyすることで自らのものにした女―。全てが消えゆく世界の中、TSUTAYAへ延滞していた『世界の腰つき厳選2時間!』を返しに行く途中だった元・神は、(ラッキー! 延滞料払わなくてすむわ!)と、すっかり下世話な思考しかできなくなっていた。だから彼に聞いても分らない。ただ一つ、作者としてヒントを出させてもらうなら、私は最近『ドラゴンタトゥーの女(ハリウッドリメイク版)』を観たということだけである。

 ……神は死んだ。創造力も想像力も潰えた。後には空しさだけが残された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] し、シリーズじゃないですか。 「ドラゲナイ」で大いに笑かしていただきました。 ちなみに私はあの歌を始まりから終わりまで「ドラゲナイ」オンリーでやり通します(笑) 神のリレー面白かったですよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ