今の話
現代の話入れ忘れてました!
洞窟ですったもんだがあったはるか未来。
某年某月某日
ある錬金術師の師弟はこの洞窟について話あっている。
「それが始まりの錬金術師なんですね」私はベッドで上半身だけおこした状態でたずねる。石を金に変えることは錬金術の基礎。絵を描くことで錬金という魔法を行う。魔法を魔術だけと思っている魔術師にはでてきにくい発想。
絵描き男の住んだ洞窟は今でも残っているし、今となっては世界3大名所の1つに数えられている。
もしも私のこのもうあまり動かない体が治れば行ってみたい。
師匠は・・・、兄は私の体を治す為に錬金術師になった。
兄は私の頭を優しく撫でる。
血のつながらない錬金術師の兄が魔の森で見つけたホムンクルスを妹として治そうとしている。
私が元気だった頃には幼馴染として、ひょっとしたら恋人になるのかもと期待した時期もあったけれど、フラスコからでたホムンクルスは環境の変化に耐えられない。
弱る私を救うため兄は私を妹として迎え入れた。
”私が不完全だから兄を苦しませている。”
けれど私は首を、動かなくなりかけた首をふる。
洞窟からでた人間だってすぐに死んでしまう。
特別なことじゃない。
兄はだから錬金術師になった。
洞窟で幼馴染の娘を助けたあの絵を描く錬金術師のように、知識をたくわえているのだ。
絵描き男は文字らしきものも開発していたこともわかる。
絵を通して世界と人類を共存させた。
人類にとって、とてもとても大切な錬金術。
師匠はニコリと笑う。
よく見せてくれる顔だ。
最初の最初は私が弱った事を。守られる側になった事を自覚させられ、悲しみが勝ったけれど、今は兄が私を大切にしている証と受け入れられている。
「魔術師のほうは始まりかもしれない。夜に活動できるようにしたことが魔術師の最初の功績だ。ただ定義にもよるけれど錬金術師はもっと昔からいた」
師匠はそういった。
どうやら師匠の考える錬金術師はもっと昔からいたようだ。ここまでくると言い方の問題という気がしてきた。兄の修行という名の授業のような昔話は私を勇気づけるためによく行われるのだ。
兄は洞窟について全くの作り話をしたというわけではなかった。
洞窟の奥、ひときわ大きな絵は一組の夫婦が描かれている。
そっぽを向いた女性、その手には光る石が大切そうに握られている。
結婚指輪だったなんて話があるがそれはさすがに眉唾だろうか。
今はそれと同じ種類の石は危険を遠ざける御守り、そして恋愛成就の御守りとして売られている。
あの二人の話は今も語り継がれる。
この女性は、壁画を読み解くに100人以上の子を産んだという事になっている。
子孫繁栄の比喩なのか本当に100人の子がいたのか議論される事がある。魔法使いには不老不死のものさえいるのだ。時代的にそんな魔法使いがいるとは考えにくいがそれに目をつぶらせるなにかが洞窟の絵にはあった。
彼女とその見つめ合わない男性の周りには子の手形と思われるものが本当に100人分以上押されており時代には古いものと新しいもので3000年以上の開きがあるのだ。
絵のタッチが他と違っているのは、彼等の息子か娘か、または弟子の誰かが彼の後を引き継いだのだろう。
この師弟の方の話は錬金術と魔術師は仲が悪いで見ることが出来ます。




