動物紹介のコーナー2
「どこまで紹介したっけ?」
もはや寿司を食べているのは巡と白猿。ときどき葵が巡の寿司を横から奪うくらいで、寿司パーティーとは名ばかりのご飯を食べながら動物たちの紹介を受けていた。
ここまで紹介された動物たちはどれも個性豊かで、強弱はあれど階の守護者として対峙した時より、感情を感じた。ご飯一つでもそれぞれの個性が光り、管理し始めるものもいれば、魚に興味示さず野菜だけを食べるもの。興味本位に失敗するものもいれば、そもそも食事を必要としないもの。食よりも眠ることを優先するものもいる。最後のは頭の上の紫猫の事だが、切り身を捌いているときにつまみ食いしていたからそれのせいかもしれない。
それでも生物として個を感じることに、生きているんだと実感できた。
「あの機械仕掛けの銀馬を紹介してもらったところだ。飼い主の割に動力源も知らないとは、大丈夫なのか?」
「知らないことは僕が悪いけど、あの子は飼っているわけじゃないよ。みんな友達だからね。だから、もし次に同じことを言った時は容赦しない」
前に葵が創ったと言ってなかったか。それなのに友達とは違和感があるが、葵の向けてくる殺気は本物だ。さすがに生き残れるかも怪しい相手と戦いたくはないため謝罪をしておく。
「すまなかった」
「分かってくれればいいんだ。それじゃあ紹介の続きと行こうか!」
聞きたいことが増えた気がするが、大人しく紹介を受けるとする。
動物たちも気にならないと言えば嘘になるしな。
「えっと、次の子はあっちの子かな」
葵が指差す先を見れば、ひたすら海老ばかりを飲み込んでいく青い鳥が一羽。あの子は階層守護者の時から不思議だった。攻撃事態に猿のような力強さや猫のような素早さは感じないし、羽を飛ばすような特別感もなくただ空を飛び急降下で攻撃してくる、鳥と言えばの攻撃方法だった。しかし、その形態は謎だった。飛ぶときは鷹や鳶のように速い鳥に、急降下をしてくるときはより速く突撃するためかカモメのよう鳥に、水に入るときはペンギンみたいな丸みを帯びた形態になっていた。
鳥の括りからは外れないが、鳥の中で姿かたちが変わっていたのだ。
「形態変化は黒い外側の能力じゃなかったんだな」
今は海老を最大限に味わいたいのか、カワセミのような小さい鳥になっている。本人?本鳥?は存分に味わっているんだろうが、見ているこちらとしては苦しそうに見えるのでやめて欲しい所だ。五尾目行った。
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