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超大国皇子のまったり旅  作者: さとり
3/3

3話

『天気いいね〜♪』


ニコニコ笑顔で元気に歩くアデンとライガ



「ライガ〜そろそろお腹空いてきたよね」


「では獲物を捕まえてまります」


「やだ!またお肉でしょ?もう飽きたよ!それに、魔物も動物も1匹もいないでしょ!」


「むむ、たしかにそうですな」


ライガが不貞腐れるのを見て


「じゃー急いで街まで行っちゃおうか!美味しい料理も食べれるしね」


「畏まりました、お乗りください」


ライガが膝を折ると、アデンが元気に飛び乗った!




『行け〜!ライガ!』

風のように走り出した…





〜魔の森一同〜



「行かれたようだな」



「は!このまま真っ直ぐいかれれば「城塞都市ボルク」に到着いたします」


「彼の方は、俗世間に疎いであろうから我らが影より支えお守りするのだ!龍、虎、熊、蛇、各種より人化の術を使える精鋭を1人ずつだし警護にあたらせろ!ただし!絶対に気づかれるな!」



「いいか!絶対だ!絶対だぞ!!絶対に気づかれるな!怒らせるな!喋るな!!とにかく!機嫌をそこねるな!我等なぞ一瞬で塵やゴミ変わるぞ!心してかかれ!』


『『『『はっ!』』』

各種族の長がノワールに臣下の礼をとる



こうは言ったものの獣人は脳筋ばかり…龍族にいたっては他の種族を完全に見下している…



「一度人類にも相談してみるか…」






しかしここ数百年間で人類は調子に乗っている、乗りに乗っているのだ


『人類こそ神の子』を掲げ


獣人や他の種族より圧倒的に劣る身体スペックなのだが、優れた知能と繁殖力という数の暴力で大陸の覇権を握って来た


ギルメシア王国は他民族を下等生物と位置付け人権を剥奪


獣人達の各種族に対し重税を課してあらゆる物を奪い

各種族の国にはギルメシア王国の代官が派遣されており、まるで王のように振る舞っている

代官の言葉に逆らえば即逮捕、投獄、拷問、処刑の流れであり裁判などは当然無いのが常識


獣人等の集落や街を襲い財産や人攫いなどを行い奴隷として販売する行為をギルドのクエストで発行するほどである


最強種の龍や妖精や鬼や幻獣といった上位種族以外は徹底的に人類に管理されているのだ。



獣人達は多種多様の種族がおり、スライムやゴブリン、オークなどのモンスター寄りの者達やエルフ、ドワーフ、ドラゴニュート等の人類の亜種、龍や幻獣などの上位種、もちろん最強の種族である龍族も獣人カテゴリーに入っている。




ノワールは側近を呼び、人類への使者を送る事にしたのであった












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