最終話
彼女からのラインは僕の名前をひたすら書きまくったものであり
内容や要件が一切書いてない
まだ落ち込む僕はすぐには返信できなかった
それでもなお彼女から謎の名前連呼ラインが来た
いい加減に…
と思いつつやはり愛してしまった人からのラインは飛び跳ねるほど嬉しかった
もう縁が切れたものと思い落ち込んでいた僕は再び戻った
ちょっとだけチャンスがあるかな?
僕は希望を捨てない
まだやれる!
告白のため彼女と話したいと申し出て許可がおり久しぶりの対面
元気だった?
うんまぁまぁだね
他愛もない会話が続いた
その時彼女が唐突にいった
『よっ!未来の旦那さん!』
僕は慌てふためいた
だって彼女からそんなこと言われるだなんて思っても見なかったから
顔を赤らめて泌尿器科の待合室の椅子に座り
一度大きく深呼吸し改めて…
付き合ってください!
…
…
…
んーいいよ〜
ついに許可が下りた!
逆になぜあんなに拒まれていたのか不思議なぐらいすんなりと
彼女の考えていることは斜め上を行きすぎて正直理解するのが難しいが
そんなところすら愛おしく感じ
また彼女と同じ時を過ごせる人生に狂喜乱舞した
僕は狂ってる
彼女に狂わされた
でもそれでいいんだ…
僕は今一番幸せな時が過ごせているのだから
完