表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/199

みんなでお風呂に入りました

※8月18日、6月2日誤字修正。報告ありがとうです!



国王夫妻が退室し、私達は自由にお喋りを楽しむ時間を得た。



「はー緊張したわー」

「王様に謝られるとは思わなかったわ」

「素敵な方達でしたね」

「国王って言っても普通の人なのよ。お父様も楽しんでたはずですわ」



私自身も最後は親戚みたいな距離感で接していたが、王様もそっちの方が嬉しそうだった気がする。



「お嬢様、ティラミスお一つでよろしいですか?」

「うん」



エステレアが私のお皿にティラミスを乗せる。

しまった。

思わず普通にメイド業務させてしまった。今日はメイドエプロンまで外させたのに。

通常、こういった場合は給仕が取り分けてくれるのを待つものだ。客が自分で取るのははしたないとされる。

たかがこのくらいと思うなかれ、グランドリアは伝統と格式の国である。王宮でマナー違反など我が家の沽券に関わる。

仕事を取られたメイをチラリとみると彼女は微笑んだ。



「今からは、いつもと同じで結構ですよ。私も皆さんと楽しませて頂きますので」

「ではお嬢様、いつも通りアーンしましょう」



エステレアはニコニコしている。さてはメイに聞いて知っていたな。



「……あーん」

「次は私が」



クロエが次弾を用意する。

骨折してからは食べさせてもらうことも多かったが、もう手首から先は普通に使えるので食事は苦ではない。

だが、一度味を占めたメイドらは私に手ずから食べさせるのをやめなかったのである。



「それ、わたくしもやっていいかしら?」

「少しならよろしいですよ」



立食スタイルへと移行したアナスタシアが私にティラミスを一口差し出す。



「はい、トモシビ」



素直に食べる。

誰も私に許可を取らないあたり、私の扱いが小動物クラスになっているのがわかるというものだ。

……さっきから思っていたが、このティラミス、紅茶の風味がする。



「紅茶を抽出したシロップを使ってるの。貴女紅茶好きでしょう? 美味しい?」

「美味しい」



私の好物を2つかけ合わせて美味しくないわけがない。



「トモシビちゃん、クリームついてるよ」



ここ、とフェリスが私の口の下あたりを指で拭ってそのまま食べた。最近はフェリスまで自然にそういうことしてくるようになった。最初はエステレアが耳を噛むだけで大騒ぎしてたのに。

それを見ていた向こうの話が聞こえる。



「エッロ……いつもああいうことやってんの?」

「やってるけど……なんで?」

「いや、普段何してるのかなって」

「抱き合ったり舐め合ったりしてるし、今更よ」

「舐め……?」

「変な事考えないでよね。すごく尊くて神聖な行為なんだから」

「……そ、そうかもね」



フェリスの顔が赤くなった。恥ずかしくなったらしい。

エクレアはフェリスの傷痕の事は配慮して言わなかった。ただそのことで誤解が生まれてしまったようだ。本当にもう今更という感じではあるが。

フェリスの傷痕は毎日舐めていたらだいぶ薄く小さくなってきた。やればできるものである。

今ではちょっとした火傷跡程度にしか思われないはずだ。

それによって私のセラムとやらの力が証明されてしまい、エクレアもクロエも前以上に私と入浴したがるようになった。


……そういえばここのところずっとエステレアと2人の時間がなかった。

みんなと一緒なのは楽しいけど2人でいるのも……。



「どうかなさいましたか?」

「ううん」



知らぬ間にエステレアを見ていたらしい。

フェリスの傷痕が治ったら少し2人の時間を持とうかと思う。



「しょうがないお嬢様ですね」



いつも通り察したらしいエステレア。

彼女はやれやれと言いそうな表情で自分の苺ショートを一口差し出した。

全然違う。

食べるけど。

口の中にこれまでと違う味が広がった。その瞬間、彼女が耳元で囁いた。



「……本当にしょうがないお嬢様」

「ん……!」



背筋がゾクゾクした。

相変わらずこれに弱い私である。

やっぱり彼女は私の考えを概ね察していたらしい。本当になぜわかるのだろうか。

そうやって皆から餌付けされているうちに時間は経っていた。アナスタシアが夕食会の終了を告げる。



「……そろそろ、お風呂にしましょうか。用意できてる?」

「いつでも」



これからお風呂入って、寝て、明日は部活。

前世とは比べ物にならないほど充実した毎日だ。

前のゴブリンは過酷だったけど、良い経験になった。

前回からの課題として索敵方法を考えていたのだが、結局良いアイデアは思い浮かばなかった。空から見るのは飛び道具などで攻撃されて墜落する危険がある。

感覚の優れたフェリスに聴覚強化などをかけてなんとかするしかないだろうか?

……まあとにかく今はお風呂に入ろう。







さすがは王族の浴場というべきか。白亜の城のような内装は清潔かつゴージャスで、ジャグジー、サウナなど温泉施設のような設備が揃っている。中央の大浴場はかなり広く、もはや温水プールと言っても良いくらいだ。

サウナ室を増築するかどうかで迷い、結局お金がなくてやめた私の実家のお風呂とは比べものにならない。



「すっご……」



さすがの私達もこれには驚いた。孤児院組など絶句して固まってしまった。



「さあ洗いっこしますわよトモシビ!」

「あ、お嬢様」



その一瞬の隙をついてアナスタシアが私の手を引いて連れ去った。

そのままの勢いでずんずんと進み、洗い場の椅子に座らされる。



「いつもはどうやってるの? こんな感じ?」



絹のタオルに見るからに高級そうなボディソープ、なんとかオイルとか入ってるやつだ……それをつけて辿々しい手つきで私の体を洗うアナスタシア。



「わたくし、自分の体すら洗ったことないのよ」



私もない。貴族の娘なんてそんなものである。

ただ私は他人の体を洗ったことはある。エステレアや両親、それからフェリスにクロエ、エクレア。一方的に奉仕されるよりずっと幸せを感じる。



「こうやって」



アナスタシアもきっとそういうことがしたいのだ。

私はタオルごと彼女の手を取ると、そのまま私の二の腕に持っていき、ひと撫でする。



「優しく」

「こ、こう?」

「うん」



私も洗ってあげよう。私のタオルに……ないや。手でいいか。

手に直接ボディソープをつけて泡を塗り込んでいく。

スリスリスリスリと。



「……」

「……」



2人とも洗われ慣れているせいか、特に恥ずかしがるわけでもない。

しかし不満があるわけでもない。落ち着いた時間が流れた。

全身洗ってシャワーをかける。

どうもアナスタシアとは変な雰囲気になることは全くないようだ。

彼女も首を傾げている。

それが普通なのかもしれないが……。



「次は髪の毛」



これもサロンに置いてあるようなシャンプー類だ。



「この髪、洗う必要あるのかしら?」

「洗わないと気持ち悪い」

「そうねえ……相変わらず不思議な手触りねえ」



みんな洗いたがるから洗ってもらってるが、洗髪の前後で髪質に変化などはない。

とはいえ、私のなんとかセラムの存在を知る前から大事にしてきた髪である。この髪質がずっと続くのかは分からないのでやっぱりちゃんとケアはしたい。



「こんなものかしらね。出てきていいですわよ」

「?」



私の背後の柱や壁の陰からゾロゾロと出てくる一同。

どうやら覗いてたらしい。



「普通にバレてたね」

「如何でしたか?」

「なんていうか……不思議な気分ね」

「もうよろしいですね? さぁお嬢様、御髪をおまとめします」



エステレアが満面の笑みで駆け寄る。

たぶんメイとかに『今だけは姫様にお貸ししてあげてください』みたいなこと言われたんだろう。



「トモシビちゃん泳げる? あそこで泳いでもいいんだって」

「浮くだけなら」



この私が泳げるわけがない。フォームくらいは知っているが、実際に泳いだことなど一度もないのだ。

フェリスは泳げるのかな。猫って水嫌いなんじゃなかったっけ。

そういえば忘れてたけど今日の傷痕の治療どうしよう?

……隠れてやるしかないか。



「先にサウナ入ろ」

「トモシビちゃん熱いの大丈夫なの?」

「ちょっとだけだから」

「あ、じゃあついでに骨折の様子を診ますので皆さんはお先にお風呂へどうぞ」



クロエが気を利かせてくれた。なぜサウナで?という疑問は誰からも発せられなかった。

私は困惑するフェリスの手を引いてサウナに連れ込む。

暑い。むあっと来るこの蒸気。

スチームサウナだ。



「もしかして、ここでやるの? 見られちゃうよ……!」

「見張ってて」

「お任せください!」



クロエに見張ってもらい、私はフェリスの体に自分の体を擦り付ける。フェリスも反応して擦り付けて来る。

フェリスの体は胴体の色んなところに傷痕があるのだ。それもほぼ治って来たが多少赤みが残ったりしている。



「にゃぁん……トモシビちゃん……!」

「声……ん……出さないで」

「ハァ、ハァ、役得です……」



まあ、赤みくらいなら一緒に入浴するだけで消えそうだが、反応がとても可愛いのでやることにしている。



「舐めるね」



3人とも全身びしょ濡れだ。汗だか水蒸気がついたのかわからないけど、少なくとも味はほとんどしない。



「ん〜……」



フェリスは律儀に口に手を当てて声を出さないようにしている。

といっても面積がだいぶ狭くなったので数秒で終わってしまう。

最後に傷痕に軽く口付けをして……。



「おしまい」

「はぁ、はぁ……いつもごめんね」



体の外からも中からも温められて暑くてたまらない。

もう出ないと蒸し猫と蒸し珍獣(?)になってしまう。

連れ立ってサウナから外に出ると、事情を知らないトルテやジューンが確信に満ちた表情で見てきた。



「絶対何かやったよね」

「あのくっつき方見るとね……」

「仲良しでかわいいですわね」

「アナスタシア様……」



アナスタシアの純粋さに呆れているが正しいのは彼女の方である。

私達のやったのはただの治療行為であり、彼女達の考える何かはやってないはずだ。たぶん。



「か、掛け湯しないと掛け湯」

「水風呂がありますよ、あれで冷ましましょう」



本当に銭湯みたいだ。触れてみるとかなり冷たい。ちょっと躊躇してしまう。



「トモシビちゃん、かけるよ〜」

「!? まって」



有無を言わさず私の体にぶちまけるフェリス。

肌に襲いかかる冷たさに備え……冷たくない。



「お湯でした〜」

「もー」

「いきなり冷たい水被ったら危険ですからね」



お湯で体を清めてからそろそろと水風呂に入る私たち。



「つめたい」

「つめたいね〜」



冷たいを通り越して痛い。フェリスは尻尾マフラーを巻き付けてるが水中では無意味なようだ。



「トモシビー!早くこっちにいらっしゃい!出汁が取れませんわー!」



出汁……。

私って美味しいのかな? エステレアは美味しいって言うけど、たぶんあれは気持ちの問題だろう。というかそうであってほしい。

しかしこのアナスタシアの遠慮のない言い草は決して不快ではない。逆に心地良いくらいだ。

そろそろ行こうかと思った瞬間、私の頬にぬるりとした感触が走った。



「わぁ」

「えへへ、味しないよ?」



びっくりした。フェリスに舐められたらしい。私はいつも舐めてるが舐められたのは初めてだ。

水風呂から出てみんなの入る大浴場に向かう。



「フェリスは猫風味だよ」

「猫食べたことあるの!?」

「ないけど」

「最近のお二人は尊みが深すぎてついて行くのがやっとです」



大浴場は本当にプールみたいだ。

入ってみるとぬるくて私でも長時間入れそうである。

本来は水着着用で楽しむのだろうか?

それとも王族は基本全裸で泳ぐのだろうか?



「お嬢様こちらへ。深いところがあります」



エステレアに手を引かれる。中央の方は深くなってるらしい。今の時点で胸上まであるので、これ以上深くなるとちょっと危険かもしれない。



「ここにお座りください」

「?」



あ、すごい。

湯船の中に椅子がある。

しかし私には少々低いようだ。鼻くらいまで水没してしまいそうである。

エステレアは自ら椅子に座ると腕を広げた。

……ここに座れと?



「さあ、お嬢様」



まあいいけど。

むにゅっという感触。

エステレアの体はフェリスより柔らかい。エクレアは硬いけど局所的には柔らかい。

クロエはよく分からない。彼女は私達が触れ合うのを見て興奮するが自分が密着することはしない。まだ恐れ多いと思ってるのか、それとも見てる方が好きなのかもしれない。

そんなクロエは今エクレアと話している。彼女達が仲良くなったのは本当に良かったと思う。



「お嬢様は運動するようになってもぷにぷにですね。素晴らしいです」



エステレアは後ろから私を抱きながら遠慮なく全身を撫で回してくる。



「まずここからお嬢様セラムが大浴場全体に広がります。お湯は他の湯船にも循環させているので、やがて全体に広がるそうです」

「なるほど」



アナスタシアは効率的だ。

私としては自分から出た分泌物が全体に広がるというのはあまり気持ちの良いものではないのだが、もうそれは考えないようにしている。

大浴場は温度が低めで水風呂の後だと寒いくらいだが私が長時間浸かるのにはそのくらいでなければいけない。

この椅子も柔らかくて座り心地が良い。勝手に動くのが玉に瑕ではあるが。



「さっきね、トモシビの家によく泊まってる子は肌綺麗って話してたんだ」



ジューン達がお湯を掻き分けるように近づいてくる。



「トモシビの近くにいた方がいいのかな?」

「エステレアさん、いつもそんなことしてたらそりゃ綺麗なわけだわ」

「エステレアは最初から綺麗」

「お嬢様ったら」

「エクレアも超綺麗になっちゃったんだよね。子供達にも恋してるんだろ、とかからかわれてんの」



言われてみると以前と比べて、エクレアも何か艶のようなものが出てきたような気がする。

彼女らは興味深そうに私の腕などをペタペタ触り始めた。



「でもやっぱセレストエイム様一番やばいよね。近くで見ても毛穴見えないもん。人類を超越してるわ」

「お嬢様は汗もかかれないですね。本当に毛穴が少ないのかもしれません」

「え……」

「そっか、だから暑がりなんだ」



またしても私の体に関する驚愕の事実である。

私の体温の高さと暑がりの理由がわかった。ついでに走るとすぐバテるのもこのせいかもしれない。



「そんなトモシビ様にお飲み物をお持ちいたしました」



メイがお盆に蓋のついた紙コップを乗せて現れた。ストローがついてる。



「オレンジジュースでございます。皆様もよろしければどうぞ」



至れり尽くせりである。大浴場の反対側ではアナスタシアが私と同じように椅子にもたれかかってオレンジジュースを飲んでクールに寛いでいる。

これが王族の入浴スタイルか。

まるで浜辺のリゾートだ。サングラスでもかけてたら似合うであろう。

全裸だけど。



「そのご様子だとまだまだお入りになっていられますね。少し泳ぎますか?」



エステレアは私が泳げないことを知っている。しかし、エステレアが嫌味など言うわけがない。

ではどういうことかというと……泳ぐのは私ではなくエステレアなのである。

彼女は私を抱えたまま椅子を離れ、背泳ぎみたいに泳ぎ始めた。



「あ、かわいい。ラッコの親子みたい」

「うちの子達もプール連れてくとこれやってくれーって言うんだよね」



……やっぱりやめよう。



「自分で泳ぐ」

「しかしお嬢様……」

「……あっ」



エステレアから降りて気付いた。

ここは中心部だ。

思ったところに床がなくてゾワっとする感覚。



「エステレア!エステ」

「あらあら」



水底に引き込まれる前にかろうじてエステレアに引き上げられて難を逃れる。



「さすがはお嬢様、もうバタ足が出来ております」



必死でバシャバシャやってるだけなのだが、前世のおかげか自然とフォームは整うようだ。

しかしまあ、よく考えると右手が骨折していて水泳などできるわけがない。

今回は大人しくラッコの胸に戻るしかないか。


エステレアと一緒に浮きながらしばらくみんなの様子を眺めてみた。

思い思いに泳いだり潜ったりしている。魔法戦クラスなんかに来るだけあってみんな肉体派であり、泳げないのは私一人だ。



「お嬢様は頑張り屋さんですから、すぐ泳げるようになりますわ。そうしたら海に行きましょう」

「うみ……?」

「きっと大きい湖みたいな感じですわ。日差しが強いと聞きますので対策を考えませんと」



行きたい。

セレストエイムには海がない。王都にもない。

したがって、私もエステレアも海なんて見たことがない。私は前世で見たことがあるわけだが、この世界の海がどんな感じなのかは知らないのである。



「トモシビちゃ〜ん」



フェリスが犬掻きだか猫掻きだかわからないフォームで泳いできた。エクレアとクロエも一緒だ。



「あっちに温泉のお湯引いてるのがあるんだって、行ってみない?」

「行く」

「炭酸で怪我の治りが良くなるらしいですよ。骨折にも良いかもしれません」



この近くに温泉が湧いているのだろうか。そういう効能の温泉も聞いたことはある。



「ソーダにお嬢様を浮かべるなんて素敵ですわ」

「治ったら一緒に泳ごうね、トモシビちゃん」

「……うんっ」



右手、早く治らないかな。







頭を冷やしながら騙し騙し入浴していたものの、ついにバテた私はそのままアナスタシアの部屋にお持ち帰りされることとなった。

他の8人にはそれぞれ個室が当てられているが、アナスタシアの希望で私は彼女と一緒に寝ることになったのである。

私としてもアナスタシアとももっと仲良くなりたいので不満があるわけでもない。あるとするならエステレアやフェリスが寂しがってないかな、というくらいである。



「たしかにお肌がいつもよりしっとりして調子が良いですわね」



アナスタシアは鏡台に座って肌のお手入れをしている。

私は特に何もしない。ベッドに座って見ているだけである。

……しないで良いのだろうか。私の女子力ってもしかして低いのかな。



「本当は毎日のようにトモシビと入るのが良いんでしょうけど、そういうわけにもいかないから」

「いかないの?」

「そうねえ、滅多にこんなことできないですわね。貴女達を呼ぶだけでこんなに大騒ぎするんだから……貴女も疲れたでしょう?」

「少し」



アナスタシアは私の隣に腰かけた。

彼女の格好はシルクの高そうなネグリジェである。私はアナスタシアの用意したウサミミのついたパーカー型のパジャマだ。

サイズぴったりなのをみると、私のためにわざわざ買ったのだろうか。



「エステレアさん達みたいにしようと思ったけど、やっぱり何か違いますわね」



私とアナスタシアの関係は他の友達とは少し異なる。

私に対して対等より少し上の立場で遠慮なく接してくる相手だ。

私にとっては同じ貴族でチームリーダーというシンパシーを感じる相手であり、チームの4人と別のベクトルで頼りになる存在でもある。

しかしそれでいてエステレア達のように変な雰囲気になることはない。

なんというか……。



「妹がいたらこんな感じかしらね」

「……そうかも」



なんだか親戚のような気分だ。

たしかに、私に姉というものがいたらアナスタシアみたいな感じなのかもしれないと思う。



「そういえば、最近バルザックがルークと仲良くしてるの知ってるかしら?」

「ぼっち、やめたの?」

「前からルークとチーム組んでたみたいだけど……」



私は布団に潜り込んで、しばらく話した後、アナスタシアに抱きつかれて眠りについた。



欧州の方ってあんまりお風呂入らないですよね。

こういうスーパー銭湯みたいなお風呂作るのは古代ローマの人くらいかもしれません。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ