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宇宙戦艦引っさげて魔物の跋扈する世界に間違って来てしまった。  作者: あんぱん
第1章〜未知の惑星グリューン〜
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第7話〜大きな変化〜

第7話〜大きな変化そして、、、〜



タクヤが魔法と予想した魔物の石による現象だが

いかんせん、まだ情報が少ない。


ただ、石の所有者を浮かす効果のみの可能性もあり魔法起因とは言い切れない。

ネネが使用した石だけかもしれない。


では、なぜタクヤは魔法と言い切ったのか。


それは、この現象がネネの発した「空」の発言に由来すると予想したからである。


タクヤ自身今まで散々触り、眺めていたのに

ネネが触った時にだけ現象が起きた。

ならば、ネネの発言ないしは思考が関わってくるかもしれないと考えたのだ。


そこで、色々と実験をする事にする。


タクヤもネネが持っていた青い石を持ち叫んだ。


「空!!」


するとやはりタクヤの体は数センチほど浮いたのである。


「すごいねタクヤ!魔法だよ!でも他の、ことはできないの??」


と言われタクヤの研究欲が刺激されネネと

部屋にこもり石を調べた結果、

鳥の青い石は空、亀の緑色の石は少しの水が出ることがわかり、ウミヘビの透明な石は風を操ることができた。


また、喋らなくとも思うだけで現象が起こることも分かった。

しかし、口に出した方が効果が大きいところを見るとイメージの強さに左右される様である。


さらに魔物と石との因果関係はまだ大まかにしか見いだすことはできないが無関係という訳では無いようである。


そして、ひと段落した頃2人はカインを驚かせようとブリッジにはしゃぎながら向かうのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2人が石について研究していた頃カインは

捕らえた男に話を聞こうとしていた。


「まず、1つ聞きたい。お前たちはなぜ船に乗っていて無事だった?魔物に対抗する手段を持ち合わせているのか??」


カインの疑問はもっともで、彼らが捕らえられたのはただの海上であったし、船も魔物の襲撃があった時耐えられるとは思えない木造のボートであった。

なので、何か手段があると踏んでいたのである。


「それは、魔法、だ。腕輪、見て、わかる、だろう。」


「なるほど魔法か、、、魔法?」

魔法とはあれか?ファンタジーな魔法か?

それとも言語解析が不十分で間違って魔法に変換されているのか?


男の魔法という発言の真意を確かめなければならない。

「魔法とはなんだ?なぜ腕輪が関係する?」


「俺は、魔術使えない、だから、腕輪で、魔法使う。」


すると男が何か呟いた瞬間に室内にふわっと風が吹いた、密室であるのにも関わらず。


カインは驚愕した。

どうやら男の言うことは本当らしい。

もう、認めるしか無いか、、、と早々に結論づけた。

ここで大きな嘘をつくメリットも無ければ風が吹いたことを証明ができないからである。

普段なら色々疑問に思うところだが、

カインはまたも無自覚だが、何かに操られるように魔法を受け入れたのであった。


それから、落ち着きを取り戻したカインは

男に対し国の有無や、生活水準、その他この先接触するために必要と思われる情報をある程度聞き終える。


少年にも話を聞いたのだが、少年は男の息子らしく聞ける情報に大差はなかったため聞き取りを終了しブリッジに戻るのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カインがブリッジに戻るとすぐ、タクヤとネネが飛び込んできた。


「カイン!すごい発見だよ!魔法だよ魔法!」


ネネに関してはネネは飛んでます、すごいですとニヤニヤしながら浮かんでいた。


先程、グリューン人の男から魔法の存在を知ったばかりだったが、すでに2人が魔法を発見した事に驚いた。

ネネに関しては浮いているのだから、尚更である。


「この頃本当に驚いてばかりだっつーのに。」

禿げるかもなぁと、カインはため息をつき


「2人は知っていた様だが魔法、らしきものが確認された。危険性なんかも調べねぇといけないからな。頼むぞタクヤ。」


「わかった!一応今わかってること纏めたから置いておくね! 早くグリューン人と仲良くなれる様がんばろう!」

えいえいおー!とブリッジをネネと共に去って行った。


さて、これから忙しくなるな。


あの親子は元いた場所に返すとして、

キューブを使いもう少し情報収集した後に

男から聞いた国に接触を試みよう。


今後の行動予定を頭の中でま立てて、動き始めたカインだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


しばらくして、傭兵団に捕らえられていた親子は元いた場所に戻して解放した。


情報や、言語データもある程度聞き出したからである。


親子がなぜ途中から堂々としていたかは

分からないがカインは気にするのをやめていた。


解放してくる様に命じられた2人の傭兵団員は親子の雰囲気に疑問を持った。



「おい、あの親子最後俺たちのこと舐めた顔で見てなかったか?」


「たしかに、何となくそんな気はしたが。」


まあ、だからなんだってな。と納得して気にしなくなるあたりが如何にもタクヤの部下らしい。


しかし、親子の雰囲気は確かに変わっていたのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それから数日後


タクヤたちが見つけた例の城の中で

会議が行われていた。


「ーーーーと、報告が上がっております。遠視魔術により確認したところ事実であると判明致しました。」と、若い男が報告する。


「なるほど、大きい金属の謎の船に、魔法すら知らぬ者たちがいた、と。しかしまるで伝説通りじゃな。」そう答えたのは、威厳のある壮年の男性だ。


「はい、船乗りの男によりますと船に使われている金属はヒヒイロカネにも相当するものであったとか。我が国に大きな利益をもたらすことは確実でしょう。」


「神の使い、か。魔法すら知らぬなら優位に立てるかもしれんの。では、手筈通りに事を進めよ。」


「「はっ!神滅国メインドリスに幸あらん事を!」」


会議が解散したのち、壮年の男はにやけていた。

「これで、我がメインドリスは法国を滅ぼせる。」

その呟きに側近たちも同じ様な顔をして同意していた。



神滅国メインドリスには、かねてより伝わる伝説、言い伝えが存在した。




メインドリスの東の海に金属の箱舟に乗り

神の使いが現れる。

神の使いはメインドリスに繁栄をもたらすであろう。

間違えてはならぬ。

見誤ってはならぬ。

魔術を持って歩み寄るべし。




国教を神ではなく王が最たるものであるとし、神を畏れぬ国

神滅国メインドリス。

彼らが神の使いを正義としない事は明確であった。

歩み寄るという言葉を容易に履き違えるくらいに。


そして、神滅国メインドリスは動き出したのである。

お読みいただきありがとうございます


あんぱんです


実は、ここらで物語を動かそうと思いまして、


次回なにかが起こります!多分

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