第1話〜先にあるもの〜
完全初投稿なので手探りです
日本語変なの注意!
わかりやすくしてるつもりです。
オリジナルのつもりですが似たものがあるかも。
第1話〜先にあるもの〜
今よりずっと先の未来。
地球の科学技術は大いに進歩し、太陽系の端ですら2、3日で行けるようになっていた。
また、宇宙に簡単に足が伸ばせることにより、強豪国による地球のある太陽系の土地分割ならぬ宇宙分割が行われ、その土地を守る、国ごとの、要は宇宙軍なるものが存在していた。また、それ以外にも分割地を守る存在は多々あった。
「はぁ、やっとできた。」
と、口にしたのは見た目は17.8歳に届くか届かないかくらいの若者であり黒髪にある程度整った容姿をもっている、魅麻タクヤであった。
魅麻タクヤ、彼は宇宙工学の天才であった。
また、日本國に雇われた傭兵団のリーダーでもあり、傭兵団仕様している宇宙戦艦の所有者、と言うか製作者であった。
そんな彼の独り言を独り言にせず、
しかし嫌そうな顔をしながら話しかけた男がいた。
「半年前からなにを作っているかと思えば、、、タクヤ、今度はなにを作りやがった?」
一瞥するだけですぐ手元を見直したタクヤは
「あぁ、カインか」
と言うのみで答えはしない。
その態度に青筋を立てつつ、しかし真顔と言う器用さを見せながら
「壊すぞ?」
「まったまった!これは時空間移動を可能にする装置だ!要はワープだよワープ!」
と慌ててタクヤが答えるところを見るとカインが本当に壊すことを実行する人間であることがうかがえた。
カインはタクヤと同い年くらいの見た目であり長い白髪のかなり整った容姿をもちなんとなく落ち着いた雰囲気の少年であった。
実のところタクヤは研究、開発しか頭の中になく、リーダーとは名ばかりで実質カインが傭兵団のリーダーなのである。
「ワープ、ワープってアホなんじゃないの
そんなものが、作れるわけないじゃない」
「ネネ、笑ってるがいいさ!今から実験するからね!」
2人の実力関係がうかがえるやり取りを後ろから涙を目に浮かべながら笑いをこらえる女の子がいた。
彼女はカインの妹であり彼女もまた白髪ではあるが髪は短く、一部に赤いメッシュが入っており健康的な美人であった。
また、タクヤが唯一まともに話せる女の子でもあった。
タクヤはすぐに装置を起動させた。
その瞬間、タクヤたち傭兵団がのる戦艦は光に包まれ行方不明になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タクヤがリーダーを務める傭兵団は総勢40名ほどで、40名を乗せて航行する宇宙戦艦はタクヤの独断と偏見で作られた他の宇宙船と比べるとかなり歪なものであった。また他の船と比べると大きさはひとしおであった。
長さ、250メートル、幅は150メートルはあろうかと言うもので、兵装は超大型砲2門、大型砲20門、中型砲45門、小型以下の砲が数百、そのほかにも様々な兵装があり、すべて光エネルギー由来のもので、光がある限り弾切れ燃料切れのない理想のものだった。
そんな大型のしかも、当時タクヤが作り出し、さらには真似することができない技術、最強とも呼べる戦艦が行方不明になったことにより日本國ならびに他国ですら緊張が走る事態となり、何かの事故で壊滅してしまったならば回収するべく、またそうでなくても技術を失う訳にはいかないと大規模な捜索が行われたのだが、結局見つかることはなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もぉ!いきなり起動させないでよ!びっくりするじゃん!」
と、かなり驚いた表情でネネが文句を垂れる。
「まったくだ、お前の作る装置は五分の確率でものすごい失敗作なのにすぐ起動させやがって」
カインも同じような意見らしく、命があっただけでもマシかと言うような顔をしていた。
「いやぁ、ポチッと押すだけなら押しちゃうよねぇ」
などと当事者であるタクヤがあっけらかんとしているあたりがまた腹ただしい。
そんなやり取りをしているとけたたましく船内サイレンが鳴った。
「緊急!緊急!タクヤ艦長及びカイン副艦長はブリッジにお越しください!」
壮年の低い声で放送が鳴り響く。
「まさか、さっきの装置が何かやらかしやがったな?コウのジジイがあんだけ焦ってやがる。」
放送の声の持ち主はコウと呼ばれているようで
普段は焦ることのないような人物であったためカインはこれはいよいよやらかしたなと思い、ため息をつきながらタクヤを引きずりブリッジへと足を進めた。
もし、誤字脱字、文法など指摘点があれば
容赦なくお教えください
お読みくださりありがとうございます