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幼少期編第五話

更新が今日中に間に合ってよかった。

ご飯を食べ終って少しウトウトしていた私だったが

鵺黒さんの部屋に着いて、襖の開く音で目が少し覚めた

するとその様子に気づいていた鵺黒さんが


「おや、眠そうだな零。

 昼寝でもするか?」


と言われてしまった。


『いやいや、色々と話をこれからするのに

 眠ってなんていられないよ』


「そうだな、零にとっては大事な話だ。

 でも今は赤子の体なんだから、

 あまり無理をしないようにな」


そう言いつつ、鵺黒さんは部屋に入り

襖を閉めて最初に話をした時のように

私を鵺黒さんの前に座らせると

聞きたいことを言ってくれ、と言った


『そうだなあ、まずは、、、。』


思ったより話が長くなったので

少しだけ簡単にまとめると、


Q,一年は何日、あとひと月の区切り方と一日の時間は?

A,一年は三百六十日でひと月は三十日で

呼び方が一つ目の月から

睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、

文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走

と呼ぶ。

一日の時間は二十四時間だ。


Q,妖力と霊力の違いは?あと、私にも霊力ってある?

A,妖力は妖が持つ力で、

霊力は人間が持っている力だ。

零の霊力については最初に言ったときに妖力が強いとは言ったが

霊力もそこそこある。霊力と妖力を比べると

圧倒的に妖力の方が強いけどな。


Q,この世界で一般的な移動手段と言ったら?

A,歩きと妖に騎乗する、馬に乗る又は馬車等だろうな。

最近は車?なるものが町を走っているというが

高い運転技術と広い道、後はそれ自体が

かなり高い値段でそして霊力を結晶にしたものが

要るらしいから、お金持ちや物好きぐらいしか

持っているものはいないだろう。

妖に騎乗するとしたら、契約を交わしていて体が大きな妖の場合だな

そして最も使われている移動手段は

町中を走る馬車に乗るか、所有する馬に乗るの二つだ。


Q,妖と人間の関係とは?

A,お互いに基本無関心、一部敵対的、だろうな。

基本的に妖としての姿は俺たちは見せないからな。

うっかり妖としての姿を人間に見せると、

怖がるもしくは攻撃してきて話にならないからな。

後、うかつに妖としての姿を出せば

権力者に捕まったりして色々と面倒な事になる。

ただし契約していて町を歩く妖は別だ。

うかつにその契約している妖に手を出せば

それと契約している陰陽師に敵対する事になりかねないからな。


Q,妖に関係した職業ってある?

A,陰陽師だな。陰陽師は政府が運営している

妖退治や占いなどを専門とする政府機関だ

妖退治って言っても俺や今この家にいる豊火、亜絡、水華たち

よりも低級の喋ったり実体化が出来ない悪霊などを退治する、、、表向きはな。

実際は疑いを掛けられて殺されてしまう上級の妖もいるから

いい人たち、とは一概には言えない。

しかし、悪霊は上級の妖にも影響はあるから

陰陽師と契約して一緒に悪霊退治をする妖もいる。

そしてその陰陽師を育てるための国が運営する学校もあるな。

そこで妖と契約して陰陽師になるための勉強を積み重ねて

卒業後に陰陽師になるという陰陽師のための学校だな。


Q,そう言えば私の誕生日って何日になるの?

A,そうだな、昨日が長月の十八日で、

約八か月前の睦月が零の誕生日だな。

確か胡蝶蘭が誕生花で花言葉は「幸せが飛んでくる」だな

もしかしたらこの花の精がここに導いてくれたのかもしれないな。


さてさて以上が質問した内容です。

、、、思った以上にまとめられなかったけど

大体この世界が分かった気がする。

文明的には前の世界に魔法要素を入れて、

すこし退化させた明治時代ぐらいの世界だと思う。

まあ、不思議な世界なのは変わらないと思うけれども。


「このぐらいでいいのか?」


『うん、とりあえず知りたいことが分かったから

 後はこの世界で暮らしながら、なれていこうかな』


「そうだな、さてさてそろそろ和服が完成する頃か

 、、、おや亜絡がこっちに来たみたいだな。」


トントントン


「和服作り終えたから届けに来たわよ。」


すーっ


鵺黒さんは亜絡お姉さまにそう言われると

襖を開けて亜絡お姉さまを迎え入れた

亜絡お姉さまの腕の中には、

藍色と藤色の小さな和服が抱えられていた


「さて、ちょっと着てみましょうか。

 鵺黒は後ろ向いててよね。」


そういうと鵺黒さんは後ろを向いて、

亜絡さんは大きな手拭いを私から外して

藍色の和服を私に着させてくれた

その和服はとても着心地がよかった

思わず亜絡お姉さまに抱き着いてお礼を言いそうになった


「鵺黒、もう大丈夫こっちを見ていいわ

 にしてもこの子が和服を着ると可愛いわね。

 さすがの私も自分でいい仕事をしたわ。」


「ほう、やっぱりこの色も零には似合うな。

 亜絡、残りはいつまでに仕上がる?」


「そうね、この子の肌着も作ってあげたいから

 二日後で良い?朝に出来たのを持っていくわ。

 では私はこれで帰るわ。」


「分かった。それで頼む。気をつけてな。」


亜絡お姉さまはそう言うと風呂敷を抱えながら帰って行った


『この和服、すごく着心地がいいかも。

 もしかして、鵺黒の和服も亜絡お姉さまが?』


「あぁ、昔作って貰ったものだ。

 おっとそろそろ夜になる。

 思ったよりも長く話し込んだみたいだ。

 豊火がご飯を作ってくれているだろうから

 下に降りるか。」


『うん、豊火おじ様のご飯は美味しいから

 楽しみだな。』


鵺黒さんは、藤色の和服と私がさっきまで羽織っていた

大きな手拭いを抱えて、階段を降りた。

そんなこんなでようやく二日目にして私は服を手に入れました。

肌着?、、、黙秘します。

ヒントは昨日まで大きな手拭い一枚だけでした。

これ以上は言えません。一応乙女(笑)の恥じらいです。


読んで下さりありがとうございました。

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