幼少期編第十九話
み、みなさま、体調には気を付けてくださいね。
私はちょっと油断して、風邪をひきかけました。
喉が痛いです。
次の日の事
「寿さん、八重君、こんにちは。」
「こんにちは、零ちゃん。今日もよろしくね。」
「おう!今日もいっしょにがんばろうな!」
「うん、今日も二人ともよろしくね。
それじゃあ、上がって。」
朝食を済ませて、暫く経った時刻に鬼束兄弟たちはやってきた。
二人に上がって貰い、さっそくいつも勉強を教えてもらっている
部屋へと二人を案内する。
部屋へと案内している最中、廊下をトコトコと歩いていた
くりと目があったけれど、すぐにピャッと逃げられてしまった。
、、、なかなか、くりと仲良くなれないなぁ。
猫は人に懐かないって言うから、
仲良くなるのは諦めた方が良いのかな、、、?
そんな事を考えて歩いていると、不意に
「どうしたの、零ちゃん。何か、悩み事?」
「え?あぁ、いや、何でもないですよ。
ただの考え事なので。」
「本当に?それにしては、随分悩んでいたようだけれど。
俺でよかったら話を聞くよ?」
どうしよう、そんなに重大な悩み事じゃないんだけれど
まあ、別に言っても問題無いから、
ここで言ってしまおうかな。
「あの、ですね。私が悩んでいたのは
くりの事なんですよ。
なかなか懐いてくれないのでどうしようかな、と
考えていただけなんですよ。」
それを聞いた寿さんは少しびっくりしたような顔をしていたが
すぐに思い当たるところがあったのか
納得したような顔で聞いてきた。
「もしかしてさっき逃げられた時に
そのことが思い浮かんだの?」
「はい。だから寿さんに言えるような、
立派な悩み事じゃなかったんです。
誤解させてしまってごめんなさい。」
「ちょっと驚いたけど、そう言う事だったんだね。
それなら、一つだけ助言をしようかな。」
「助言?いったいどんな、、、?」
すると寿さんは私にこそっと耳打ちをした。
「餌付けの力は偉大だよ。特に動物にはね。
人にも効果はあるんだけどね。」
そうやってニコッと笑って言った。
「餌付け?、、、意外でした、寿さんなら
てっきりもっとすごい方法があるんだと思っていました。」
「驚いた?けどね、動物にはすごい効果があるんだよ。
もしやったことが無いのなら、やってみるといいよ。
猫なら鰹節とか肉や魚をあげたらいいんじゃないかな。」
「なるほど、、、それなら今度やってみます。
助言、ありがとうございました。」
「うん、どういたしまして。
それじゃ、そろそろ部屋に入ろうか。
八重が待ってるだろうからね。」
「あ、そうでした。ついつい長話をしちゃったけれど
八重君、怒ってないかな。」
「大丈夫だと思うよ。八重はあまりに暇だと寝てしまうからね。」
「大丈夫、ですかそれ。とりあえず部屋に入りましょう。
勉強の時間が、お昼の時間に被ってしまうので。」
そう言って部屋に入ると、八重君は畳の上で寝息を立てて寝ていた。
寿さんが言った事、本当だったんだ、、、。
とりあえず八重君を起こして、寿さんによる授業を受けれるように準備した。
机を用意したり、寿さんに出されていた課題を出したりして
準備し終わると、さっそく寿さんが授業を始めた。
今回も読んでくださりありがとうございました。




