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幼少期編第十七話

やっと夏から解放された!(/・ω・)/


「よォ、鵺黒。元気かァ?」


「ん?あぁ、八咫烏か。さっき帰ってきたのか?

 珍しいな、零と一緒にここまで来るなんて。

 何かあったのか?」


鵺黒が居たのは中庭。

いつも私と鵺黒で妖力の制御をしている場所だ。

鵺黒は今来た私たちに、少し驚いたような視線を向けてきていた。


「いいや、ちょっとどのくらいまで零が、妖力を扱えるようになったのか

 見に来たんだァ。邪魔はしないから、

 しっかり制御の練習をしてくれよォ。」


にやにやと楽しそうに笑いながら鏡夜は言った。

それにしても、どういう風の吹き回しなんだろう?

いつもなら一緒に来たりはしないんだけどなぁ。


「なるほど、そう言う事か。

 零は今は手のひらに風を起こせるようにはなったが、

 まだ空を飛ぶほどは制御出来ていない。

 何せ、誰かの妖力の質も大きさも桁違いだからな、

 妖力が暴走しないようにするのが精一杯だ。」


鵺黒はそう言って鏡夜をちらりと見て、視線を私に向けた。


「え、俺のせいなのかァ?まあ、妖は生きている年が長ければ長いほど

 妖力の大きさも質も上がっていくから、俺にはどうしようも出来ねえなァ。」


「まあ、零は筋が良いから初等部に入るまでには

 制御出来て何も問題なく過ごせるだろう。

 、、、多分な。」


そうやって鵺黒が言う『初等部』と言うのは

乙女ゲームの舞台になっている学園にある初等部だ。

ちなみに乙女ゲームの始まる高等部までは

エスカレーター式で初等部から中等部、

そして高等部と言ったふうに上がることができるらしい。


「初等部?この前鵺黒が話してくれた陰陽学園の初等部の事だよね。

 あそこって確か高等部になると普通科か陰陽科の二つがあって

 将来的に陰陽師を育てる学校だったよね。

 私が入っても大丈夫なの?妖力持ってるけど、、、。」


普通の人は霊力しか持っておらず、妖力は妖や式神と契約しないと

持たない。それに契約したとしてもほんの僅かしか持たないので

私みたいに妖力を多く持つのは初めての出来事だそうだ。

だから何かの拍子に妖力が漏れてしまうと、多分想像できないけれど

大変な事になる、そのはずだ。


その考えを込めて言うと、鵺黒は近くに寄ってきて

しゃがんで私と目を合わせながら言った。


「零は、人間だ。

 長い時を生きる俺達(あやかし)とは違って短い時間しかない。

 それなのに妖力が制御できないからと言って

 学園に入って人の友達が作れないのは、辛いと思ってな。

 妖力の制御さえ、うまくいけば普通の人と同じような環境で過ごせるんだ。

 その機会は失うべきではないだろう。」


真剣に言う、鵺黒。

正直私は、私が空を飛んでみたいからっていうだけの理由で

妖力の制御の練習を手伝ってくれているんだと思っていた。

空を飛ぶには妖力の制御がうまく出来ないと

いけないから、制御をしっかりするのもその為だと思っていたけど

まさかそこまで考えられて、妖力の制御をしているとは思わなかった。


、、、ちょっと泣きそう。

だから少し俯いて、言った。


「、、、ありがとう、鵺黒。

 私、そこまで考えてくれているとは思ってなかった。

 ならもっと制御、頑張ってみるよ。

 さっそく始めようよ。」


鵺黒のそばから少し離れて顔を上げて笑顔を見せながら言うと

鵺黒はそうだな、と言って私の近くまで来て通りすがりに

頭をポンポンとして、じゃあそろそろ制御の練習を始めようと

私の妖力が暴走しないように、と結界を張った。


そして私の日課の妖力の制御の練習が始まった。


しかし季節の変わり目は体調を崩しやすいと聞きます。

皆様、体調には気を付けて下さいな。

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