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貴族令嬢の革命  作者: 青藍
2/10

何でこうなったのでしょう。

1話


私は綺麗なものが好きだった。

綺麗な料理、綺麗な服、綺麗な自分。


綺麗な料理を作るために小さい頃から繰り返し練習をした。母が有名な料理研究家だったからいろいろ教えてもらえた。


綺麗な服は父がある大企業の社長をしていてその会社関係で服を作っていたから私に似合う服をデザインして自分の服を作っていた。


綺麗な自分を保つためにエステは欠かさず自分に合った化粧品を自分で作っていた。


父と母は私が年老いてからの子供だったのと男の子3人続いた後の女の子だったから可愛がってくれた。甘やかしはされなかったが何か頑張ったら頭を撫で好きなものを買ってくれた。


私は負けず嫌いだったから勉強もスポーツも完璧にした。勉強は一般科目はもちろん、英語、中国語などのよく使われる言葉や当時韓国ブームだったので韓国語も覚えた。スポーツでは授業では全て一位。日焼けが嫌だったので部活は入らずに習い事でバレエやチアをやっていた。


上の3人の兄達からも可愛がられた。


長兄は勉強が出来たので勉強を度々教えてもらった。

次兄はスポーツが出来たのでスポーツを教えてもらった。

三兄は美容の専門学校に行っていたので美容について教えてもらった。


でも私は友達ができなかった。


勉強も出来る、スポーツも出来る、流行にも敏感だし女の子としてもいけてる方だと思ってた。


その理由は高校生で分かった。


私が教室に入ろうとすると中で話している子達の話題が私になった。


「宮本さんって凄いよね。」

「あ〜、大企業の社長令嬢でスポーツも勉強もトップクラスでしょ?」

「女子力も高いしね。」

「前駅で見かけてその時来てた服が可愛かったからどこで買ったのか聞いてみたの。そしたら自分で作ったって。」

「すご!いいなぁ、私も作ってみたーい!」


私は隠れて聞いていたんだけど照れ臭くなって出ていけなかった。でもそのあとで


「でもなんでも完璧だから近くにいると惨めになるよね。」

「あーそうそう。正直近くにはいたくないかなぁ。」

「遠くから見ているだけでいいよね。」

「遠くから見てるぶんには眼福だし。」


ショックだった。「惨めになる」「近くにはいたくない」「遠くから見ているだけでいい」そう言われて、私は他とは違うのか、本気で悩んだ。そしてその日の帰り道、憂鬱な気分だったから下を向いて歩いていた。今日は家族でディナーだからって3人の兄が校門で待っていた。3人ともかっこいいからみんなの注目を集めていた。私は気を取り直して前を向いた。すると景色は真っ赤に染まった。


どうやら車が突っ込んできたらしい。居眠り運転で、学校の敷地内に突っ込んできたところ、運悪く私がいたそうだ。遠くから兄達の叫び声が聞こえてすぐに顔を青白くさせた兄達の姿が視界を覆った。そこで私の意識は途切れた。ああ、私はまだいろいろしたかったのに。もっと生きていたかったなぁ。ここで死んじゃうのか。


死んだものは仕方がないと覚悟を決めた。


はずなのだが…


「ヒュッレム〜、可愛いなぁ。」

「お母様とお父様ですよ〜。」

「お祖母様よ〜、ヒュッレムちゃ〜ん。」

「元気に生まれてきてくれて良かったなぁ。我が公爵家の初めての子だ。」


…なんでこうなった⁉︎help me‼︎

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