ビィペラとの出会い
こんにちは作者です。
今回は新たな登場人物が出てきます。
ではどうぞ
叫んでいると、どこからか「コンコン」と音がした。
いつもの癖で「どうぞ」と彼は言った。
そこには自分と同じ格好の蜥蜴人間がいた。その蜥蜴人間は立派な三又槍を持っていた。その蜥蜴人間の周りには同じ格好をした蜥蜴人間が2〜3人いた。
「おお!目覚めたか」
歳をとったように見える蜥蜴人間はそう言った。
「あなたは?」
「私はこの街レザールの街長ビィペラじゃ」
「君はこの街に転移してきたのじゃ。覚えてらんかの?」
「はい、気付いたらこの部屋にいて...ここは日本なんですか?」
「ニホン?そこはどこじゃ?お主の故郷か?」
「はい、それでこの体はなんなんですか?」
「ん?お主記憶忘れか?」
「いえ、記憶はあります。でも、もともとはこんな鱗や尻尾はなかったんです。」
「もしかして転生者か?」とビィペラは周りと話し始めた。
話が終わったようでまたこちらを見てきた。
「いいか?この世界はおそらくお主がいた世界とは違う世界だ、ちなみに我々の種族は龍人族じゃ。」
その説明を聞いて神城は納得したようだ。
「何回か転生者を見たことはあるが大抵貴族になるか、冒険者になって朽ちるか、そんなもんじゃ。お主は何になるんじゃ?」
冒険者、貴族、どちらも目がくらんだが、彼はこう聞いた。
「料理人の道はないんですか?」
「料理人?なんだそれは?」
「おいしい料理を作る人です。」
「ああそういうことか、こちらでは男が迷宮で狩りをし、自宅で全て食事をすませるのだ。」
「なるほど、私は元の世界で料理人をやってました。なので料理人をやって見たいと思います。」
「そうか、しかしこっちでは|《迷宮》ダンジョン取れたものは誰もゆずってくれんぞ」
「そうですか...困りますね...」
「ならお主が狩りをすればいいんじゃないのか?」
「その手がありましたか。」
「うむ。転生者ということだしこの街からも支援をしよう。」
「まず、住処の提供。これには店が付いている。そして、冒険者基本セットの提供。」
「ありがとうございます」
こうしてレザールでの生活が始まった。
この作品を読んでいただきありがとうございます。
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