表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ぐだぐだエッセイ集

異世界チート作品と比較した司馬遼太郎の「国盗り物語」

 「小説家になろう」を教えてもらってから約2ヵ月。

 面白い様々な作品を楽しませてもらっております。

 中でもランキング上位の作品は、読んでいてワクワクさせられます。


 このワクワク感は、なんだか経験した事が有るなあ、と思っていたのですが、考えてみると司馬遼太郎の作品、中でも「国盗り物語 斎藤道三編」を初めて読んだ時と似ております。


 そこで、ちょっとだけ両者の比較を行ってみたいと思います。

 同様の比較分析等が、すでに行われているのであれば、この文章は直ぐに削除させていただきますので、ご指摘・ご指導よろしくお願いいたします。


 国盗り物語の構成は


①主人公(後の斎藤道三)は、比叡山の貧乏学僧で、現状に不満を持ち寺を飛び出す。


②身なりをそれらしく整え、隊商護衛の職にありつく。護衛ミッションクリア。ステータスUP。


③富商の後家を篭絡し、入り婿となる。ステータスUP。手持ち資産UP。


④学僧時代の友人を頼って、京都から美濃へ行動範囲の拡大。マップ追加。


⑤美濃国で守護大名の弟に仕官する。ステータスUP。


⑥商人の特技「関所フリーパス」を使用して、京都~美濃間の高速移動を可能にする。


⑦京都で「商人」として資産を増やしながら、美濃で「武将」のランク上げ。


⑧京都の女房(熟女美人)以外に、美濃で側室(美女)と正妻(少女)を得る。縁故レベルUP。


⑨守護大名の弟を担いでクーデター。クーデター成功で、守護代にステータスUP。


⑪尾張・越前・近江と戦闘。勝利してステータスUP。


⑫クーデターで自らが戦国大名に。ジョブチェンジ。


と、いう具合に進んで行きます。


 現状に不満を持っている主人公が、異世界に飛び出すきっかけが、強制的か自発意思であるかという違いはあるのですが、生まれ落ちた環境及び時代による思考に束縛されない事、その事がチート能力発現の原動力に成っている事、などの相似点が挙げられる様に思われます。

(現在での研究では、斎藤道三の業績は一代で成し遂げられたものではなく、親子二代に渡るものとの成果も出ているようですが、ここはあくまで、作品「国盗り物語」との比較です。)


 ある意味似ているような構成の司馬作品としては、「花神」が挙げられるかもしれません。


 主人公の村田蔵六は、村医者でオランダ語を習得したが為に、維新の動乱に巻き込まれます。

 武力 0、体力 最低レベル の主人公ですが、合理的思考を武器に、四境戦争や上野戦争で無双します。


 逆に、レベルUPして強力になった主人公ですら、技術の進展や時代の流れに取り残されて、破滅してゆく姿を描いた作品が、土方歳三を主人公に据えた「燃えよ剣」であるのかも知れません。


 なんだか、まとまりの無い、締まらない文章になりましたが、異世界チート作品の幕の下し方を考えた場合、「燃えよ剣」方式というのは、一つアリかなあ、などと夢想しております。

 じゃあ自分で書いてみろよ、と言われれば、とても無理としか答えようがないのですがね。へへへ。


 





 歴史小説と異世界チートものを、ちょっと比較してみただけの文章なのですが、ジャンル分けとしてはどちらにも属さないので、エッセイかなぁと。

 「その他」の「その他」にするべきなのか悩むところであります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] チート作品の幕の下ろし方が燃えよ剣方式というのは面白そうですね。 無双してきた主人公が達観し、物悲しい終末を受け止めるというのも成長物語の終着点として綺麗だと思います。 [一言] どうし…
2016/06/21 21:47 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ