震災後、どのようなICT
私は今後どのようなICT企業が震災からの復興に必要になっていくのかを考えました。私が思いついたものは以下の三つです。一つ目は被災者の方々のニーズを調べ、それを踏まえたうえで支援をしていくもの、二つ目は被災した地域の再生、復興につながっていくもの、三つ目は今回の震災を踏まえた防災対策の推進を促すようなものなどです。
今回はこの三つの中から三つ目のものについて考えてみました。その理由としては、今回の震災ではTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアが、震災に関する情報の伝達・伝達をするうえで非常に大きな役割を果たしていましたが、このメディアは一握りのITリテラシーの高いユーザーの利用に留まっており、全ての人が使いこなせるものではなかったからです。
私も被災者の一人でしたが、電話はどこにも繋がらずメールも届かない、また緊急連絡用の171という連絡掲示板のようなものも使用不可という状況でした。唯一の連絡手段はラジオによる安否の連絡のみでした。家族と連絡がとれず、衰弱していく人も何人もいました。このような状況が改善されなければ、もし次に震災がきたときも今回と同じように混乱や本来ならばいらないはずのない犠牲が生じてしまうでしょう。そういう事態を回避するためにも、誰もが簡単に利用することのできるソーシャルメディアを設立することがこれから先、必要になっていくと思いました。