イメージ力を上げるには読書が最適
「風景の観察は続けるように。それから新しい宿題だが」
また宿題が増えてしまった。
日曜日、ショウは自転車で私立図書館に来ていた。
夢での宿題は読書だったから。
指定された本がどんなのだったかうろ覚えなので、ショウは受付の人に聞いて
みる。
「あの‥ファーとかジョンとかの名前の人が書いた、麦の王様とかって本は
ありますか」
受付の人はにっこりして「これじゃないですか?」ってぶ厚い本を渡して
くれた。
作者名も題名もちょっと違ったけど、ショウはとりあえず読んでみた。
ショウがいつも読んでいるマンガに比べると、かなり難しい。
(でもトビナガ先生にほめられるのはうれしいし、このお話もギリギリ分かる)
不思議な物語をいくつか読んでみてからショウは貸し出しの手続きをした。
ショウはパン屋さんにいた。
トレーにおいしそうなパンをのせる。
しかし、お金をはらって食べようとしたら空っぽのトレーしかなかった。
「夢の中ではね、その場で食べないと消えてしまうのだよ」
顔を上げるとトビナガが棚からカレーパンをつまんでは口に入れていく。
「夢かぁ」
ショウもまねをして蒸しパンを手でつかむ。今度は無事に食べられた。
「宿題は順調に進んでいるようだね、すばらしい!」
トビナガはニッコリと笑いながらショウの頭をわしゃわしゃなでた。




