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見晴らし
12時間ほど寝たら体調も良くなってきました。
体力がなかなか戻らないのが面倒くさいです。
坂道を登って左に曲がり、ちょっとだけ下ってまた登ると、いきなり目の前が
開けた。
「うわぁ」
ガードレールの向こうは急な斜面だ。
草がしげるその先には家の屋根が並んでいる。
遠くのビルまで見渡して、こんな所なら飛べるはずとショウは確信する。
「そうそうこれです」
夢の中でトビナガ先生がうなずく。
二人の目の前には深い崖が広がっていた。
「飛ぶためには一度落ちなければならないのだよ。落ちることにより生まれる
位置エネルギーが運動エネルギーに変換されることにより我々は飛べるのだ」
トビナガの言っていることはショウにはチンプンカンプンだ。
でもそこから飛び下りるのはとまどわなかった。
身体は曲線を描いて斜め下に着地する。
「やった、ちょっとだけど飛べたんだ」
トビナガもにこにこした。
位置エネルギー云々は某鳥人間の番組から拝借しました。




